新米の季節到来!5分でできる絶品丼物「イワシのさっぱり丼」

この夏お届けしてきた「真夏のイワシシリーズ」ですが、秋の訪れとともに最終回を迎えます。気がつけば新米が流通するようになった今だからできる、絶品の丼物メニューです。ぜひお試しください!

cakes読者のみなさま、こんにちは。

仕事で茨城県を訪ねました。早朝に丸の内に集合し、まだ残暑が尾を引く東京から2時間ほどバスに乗ると、やがて窓の向こうに、色付いた稲穂の黄色いグラデーションが揺れながら広がりだしました。さらに進むと、里山の木には茶色いいが栗がはち切れて、こげ茶の身が顔を出している。ワイナリーのブドウ畑には、すっかり熟した紫色のブドウがたわわに実り、季節は確実に秋になっていたことを実感。たった半日ですが茨城の自然に触れたことで、私の中で曖昧だった季節のスイッチがようやく切り替わりました。

イワシシリーズも今回がラスト。秋のはじまりに欠かせない、新米で楽しめる丼メニューです。イワシ缶ならパカッと開けてさっと身を加熱して盛り付けてせいぜい5分。薬味をたっぷりのせ、七味を振り、柑橘の酸味を加えていただけば、一皿にいろんな味の要素が加わって、満足感も出ます。

オイルサーディンは、魚のわりに実はそれほどくせがない素材。今回は、生醤油のきりっとした塩味と香ばしさで軽くアクセントをつけて、ごはんが進むようにしました。では、オイルサーディンを使ってパパッと作っていきましょう。

Menu do dia 本日のメニュー

真夏のイワシシリーズ⑥「イワシのさっぱり丼」

材料 1皿分
ごはん 2杯分
オイルサーディン 1缶
かいわれ大根 1/2パック
大葉 2~3枚
海苔 1帖
すだち 1/2個
しょうゆ 大さじ1/2

つくり方

かいわれ大根は洗って根元を切り、ざく切りする。大葉は手のひらに置き、両手でぱんと叩いて繊維をつぶし、香りを立たせてから千切りする。

フライパンにイワシ缶の身とオイル大さじ1を入れて弱火で熱する。身は柔らかいので触らない。油がふつふつしてきたら醤油を回しかけ、一度身を返し、香りがたったら火を止める。

器にご飯を盛り、かいわれ大根、大葉、ちぎったのりを散らし、イワシをのせて七味唐辛子を振って完成。すだちは食べる直前にごはんに絞ります。

好みで生姜のみじん切りを散らすと、味がさらにきりりと締まります。食べるときはイワシをほぐしつつ、まんべんなく混ぜながら。七味唐辛子のほか、黒七味もよく合います。

それでは、醤油の香ばしさを纏ったイワシのさっぱり丼で、良い週末を!

ケイクス

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ポルトガル食堂

馬田草織

ポルトガルや南蛮絡みのエピソードが大好きな編集者・ライターの馬田草織さんが、仕事現場や旅先、日常で気になった食のサムシングと、それにちなむおつまみ&ぴったりなお酒を月替わりでご紹介していく、家飲みも外飲みも楽しむ人へ捧げる至福のほろ酔...もっと読む

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    m3_myk この連載いつも読んでるけど今回もおいしそう🥺つくる🥺🥺真夏のイワシシリーズいつまで続くのかも地味に楽しみにしている https://t.co/rFQn7AxWg0 6ヶ月前 replyretweetfavorite