あなたが思っている「あれ」だけではない
オムライスといえば、あの、ラグビーボールのような、アーモンドのような独特の形。
そこにケチャップがかかって……という基本フォーマットを想像します。
とはいえ最近はいろいろなスタイルが登場し、オムライス側の姿勢もかなり柔軟になってきました。
くるまれてみたり、のせられてみたり、ついには、ケチャップライスですらなかったり。
そう、オムライスの可能性というのは、まだまだ模索できるのです。
そのためにまず必要なのは「おいしいケチャップライス」。
じつは、「おいしいオムライスは、ごはんがおいしい」という事実があるんです。
おいしいオムライスの秘訣は「ケチャップライス」にあり
ケチャップライス「いつも炊飯器で炊いちゃう」という方は、
ぜひ一度、このやり方をお試しあれ。
フライパンでケチャップをふつふつ煮立てて、水分を飛ばし、
濃厚ケチャップになってからごはんに混ぜ合わせることで、
トマトのうまみが濃くなります。
そして、じっと触らずに焼く時間。
これまた大切です。
ごはんがこんがり香ばしく仕上がり、ケチャップもいい感じにこんがりしてきます。
カリカリ感もあり、かつ、濃厚。
一度このやり方で作ってしまうと、もう後戻りできない……。
さあ、そんな最強においしいケチャップライスの作り方、ご紹介しましょう。
【作り方】
ケチャップライス(1人分)
・鶏肉(角切り)…50g
・塩・こしょう…各少々
・玉ねぎ…30g
・サラダ油…大さじ1
・ごはん…150g
・ケチャップ…大さじ3
①鶏肉は塩・こしょうをふる。玉ねぎは1cm角に切る。
②フライパン(20cm)に油を中火で熱し、鶏肉と玉ねぎを広げて1分焼く。上下を返して1分炒める。
③中央をあけてごはんを広げ入れ、そのまま1分焼き、ひと混ぜする。
④中央をあけてケチャップを入れる。火を強めてふつふつ煮立て、全体に炒め合わせる。
⑤フライパンの縁までごはんを広げ、30秒焼く、30秒炒めるを繰り返す。パラリとなったら皿にとる。
レシピを読んでいただけるとわかるとおり「 焼く」というのが重要です。
これにより、ケチャップの水分が飛び、こんがりとした香ばしさが与えられるのです。
さあついに、おまちかね。
卵の登場です。
ほぼ同じ材料で作れる、6種類のバリエーション
まず、ここでは基本的な定番スタイルの作り方を紹介します。
基本の卵の材料(1人分)
・卵…2個
Aマヨネーズ…大さじ1
塩・こしょう…少々
・バター…10g
①卵をボウルに割り、50回ほど混ぜてほぐす。Aを加える
②フライパン(20cm)にバターを中火で熱する。箸先で卵をつけてジュッとなったら、
高めの位置から卵液を一気に注ぐ。
③2秒数えて、へらで大きく8~10回混ぜる。円にし、フライパンを傾けて卵を奥へ寄せる。
④ケチャップライスを中央にのせ、卵をかぶせるように寄せる。皿に返して盛る。
定番Style
いわゆる「喫茶店のオムライス」。
ラグビーボール型で安心感があります。
スクランブルStyle
これは、お皿に盛ったケチャップライスの上に、半熟のスクランブルエッグをのせるパターン。
おしゃれなカフェっぽい雰囲気を味わいたい週末に。
オムレツのっけstyle
お皿に盛ったケチャップライスの上に、オムレツをのっけるパターン。
気合を入れて、かたまりきる前にオムレツ化して、中がとろとろのうちにいただきたいですね。
温玉のっけstyle
基本の卵の材料は無視して、ケチャップライスに温泉卵をのせるだけ!
安心してください。
食べたらオムライスです。
逆転Style
平べったいオムレツの上に、ケチャップライスをのせるパターン。
くるむときの緊張感も、オムレツを作る緊張感も感じなくていい、
ゆるっとした週末にぴったりの、逆転の発想です。
ケチャ炒めのせStyle
これはもはやオムライスなの? とお叱りを受けそうですが、オムライスです。
ケチャップライスの材料から、ごはんを抜いて炒めます。
お皿に盛った白米の上に、この「ケチャップライスのもと」をのっけて
生卵をパカッ。
なんとも斬新なオムライスの完成です。
これならきっと、毎週オムライスでもバレないはず。
ほかにも休日昼ごはんのアイデアが満載なので
どうぞ、こちらの本もチラッと、見てやってくださいませ。