ブレンダー不要で作れるポタージュです
誰もが大好きなコーンポタージュ。でも、生のとうもろこしから手作りする人はあまりいないのではないでしょうか。今日は、旬のフレッシュとうもろこしを使って、おいしさストレートなコーンポタージュを作ります。とうもろこしの甘みを最大限に生かし、牛乳とバターでリッチに仕上げます。
ポタージュといっても、ブレンダーやミキサーを使わなくて大丈夫。とうもろこしの粒が入ったシンプルなスープを作り、片栗粉でしっかりめにとろみをつけるという、とっても簡単な方法です。たまねぎを刻んだり、小麦粉を炒めたりもありません。味つけは、塩とバターだけ。
とうもろこしをレンジにかけてから扱うので、煮込む時間も短くてOK。こんなに簡単にコンポタができるなら、毎日食べてもいいと思うはず。さあ、とうもろこしを買いに行きましょう!
とうもろこしのつぶつぶポタージュ
材料(2~3人分) 所要時間20分
とうもろこし 2本
牛乳 150mL
塩 小さじ1
バター 10~15g(大さじ1ぐらい)
サラダオイル 小さじ2
片栗粉 大さじ1と1/2
水 500mL
作り方
1 とうもろこしを下ごしらえする
とうもろこしは皮をむき、水でぬらしてからラップをかけ、600Wのレンジに1本4分ずつかけてあたためる。手でさわれるぐらいまで冷まし、1/2に切ってから粒を包丁でそぎ落とす。★1
2 粒を炒めて煮る
とうもろこしの粒とサラダオイルを鍋に入れ、中火で2~3分ほどヘラなどで軽くつぶすようにしながら炒める。そこへ水500mL、とうもろこしの芯2本分を加え、5分ほど煮込む。★2
3 牛乳を加えてとろみをつける
芯を取りだし、塩、牛乳を加え、味を見て塩でととのえる。片栗粉を同量の水で溶き、混ぜながら加えてとろみをつける。火を止め、バターを混ぜ込む。★3
レシピのポイント解説
・とうもろこしの扱い方
・サラダオイルとバター
・牛乳の使い方
★1 とうもろこしの扱い方
とうもろこしは、レンジで加熱してしまうと扱いやすいです。皮をつけたままレンジにかける方法もありますが、冷めにくくなるので今回はむいてしまいます。皮をむいたらさっと水でぬらしてラップをかけてください。
600Wのレンジで4分。2本まとめて入れたいところですが、ムラができるのを防ぐために1本ずつ入れましょう。今日はこのあと再度加熱するので、4分でOKです。
1本ずつレンジにかける
レンジから出すときは熱いので気をつけて!
これを手でさわれるぐらいまで、冷まします。
急いでいるときは、ラップにかけたまま流水で冷やす
ある程度冷めたらラップをはずし、まず半分に切り、それから写真のように粒を包丁でそいでいきます。
包丁でそいでつぶつぶとうもろこしを作る
★2 サラダオイルとバター
今回のレシピは、サラダオイルとバター、2種類の油を使います。炒めるためのサラダオイルと、風味づけのバターです。今回は牛乳を使うため、バターは少しあれば十分。炒めるのも安価でニュートラルなサラダオイルで十分です。
とうもろこしを手でほぐしながら鍋に加え、サラダオイルも加えて中火にかけ、かき混ぜながら炒めます。粒をちょっとつぶす感じにしていきます。
まずは、サラダオイルで
とうもろこしは糖分が多くて鍋底が焦げやすいのですが、よほど黒く焦げない限り気にしなくてもだいじょうぶ。あまり焦げつくようなら、水を大さじ1~2加えましょう。2分ほど炒めたら水を加えて煮ます。
とうもろこしの半分ぐらいをヘラでつぶすような感覚で
とうもろこしの芯には粒が残っていると思います。ここからもだしが出ますので、煮るときに一緒に加えておきましょう。牛乳を入れる前に取り出します。
鍋が小さい場合は1本分でもよい
★3 牛乳を加えて仕上げる
クリームスタイルのコーンポタージュは濃厚さがおいしさの決め手。牛乳とバターをダブルで使って、コクとうまみを出します。「乳製品は最後に入れる、入れたら弱火」、これがミルク入りのスープを作るときの基本です。牛乳は煮立ててしまうと分離してしまうからです。もし食べる時間がバラバラな場合は、2まで作っておいて、仕上げだけを分けるとおいしく食べられます。
最後に片栗粉でとろみをつけます。片栗粉が多めなので、ドバっと入れると一気に固まってしまいます。水で溶いて、おたまなどで混ぜながら、少しずつ少しずつ、加えましょう。
少し加えたらよく混ぜて
片栗粉を入れたらもうしばらく弱火で煮て火を止め、最後にバターを加えて余熱で溶かしたら完成です。
ひたパンして朝ごはんに、そのまま夜食に。
たっぷりとうもろこしの粒が入ったポタージュはしっかり腹持ちします。パンを一切れつければ十分な朝ごはんに。ひたしたり、ちぎって入れて食べるのがおすすめです。
また、夜遅く食べるなら、これだけでもいいかもしれません。とうもろこしを炒めて水で煮込んだところまでの段階で冷凍しておくこともできますので、仕事で帰りが遅い人は作り置きしておくのも便利です。
この時期だけのとうもろこし、思い切り楽しんでください!
【アレンジ】さらにボリュームアップ!
このスープにソーセージやハムを加えれば、さらにボリュームあるおかずポタージュになります。肉類を入れたいときは、牛乳を入れる前に一緒に煮込みます。
また、ポタージュといえば思い浮かぶのがクルトン。手作りすると最高ですが、買ったものでも加えると歯触りがついて食べ飽きません。今回は食パンを使ったクルトンの作り方をご紹介します。
ソーセージ入りコーンポタージュ
ウインナーソーセージを入れた、まんぷくスープを作りましょう。ソーセージは少し切れ込みを入れて、スープを絡みやすくしましたが、もちろんそのままでも。
スティッククルトンのコーンポタージュ
食パン1枚を厚みと同じぐらいの幅に細切りにし、トースターで軽くトーストします。フライパンにバターを少量入れて弱火にかけ、溶けたらトーストしたパンを並べてごく弱火にしてこんがり焼きます。ポタージュにひたしながら食べます。クルトンはもちろん、小さな角切りでもできますよ。