連休のんびり、手づくり餃子
ゴールデンウィークに家にいたら、ぜひ作っていただきたいのがこの餃子スープです。餃子なんて手作りしたことない!という人もいるかもしれませんが、作りたて餃子のおいしさは格別。量もたっぷり食べられて安上がりで、家庭で作る価値がある料理のひとつです。
にんにくもネギもキャベツも使いません。ニラと豚肉のみのシンプルな餃子だから、思っているよりずっと簡単です。餃子が本格的な分、スープはインスタントを使ってお手軽に。焼かずにゆでて、スープ餃子があっという間に出来上がります。
つるんとした口当たりと、肉のうまみ、ニラの香りがギュッと詰まった餃子。あっという間に平らげてしまいますよ。
ニラ餃子のスープ
材料(2人分) 所要時間約30分
(餃子)
豚ひき肉 180~200g
ニラ 1袋
餃子の皮 1パック
塩 小さじ1/2
ごま油 小さじ1
(スープ)
中華スープの素 小さじ1 ※練タイプのもの。顆粒でも可
醤油 小さじ2
胡椒 少々
ごま油 少々
水 400mL
作り方
1.ニラを刻み、ひき肉を練って肉あんを作る
ニラを洗って細かく刻む。ボウルにひき肉と塩を入れ、ねばりが出るまで良く混ぜる。しっかり混ざったら、刻んだニラとごま油を混ぜ、その後、水大さじ1を加えて肉あんを作る。★1
2.餃子を包む
1の肉あんを餃子の皮に均等に分けて乗せる。皮の縁に指で水をつけて肉あんを包む。★2
3.餃子をゆで、スープに入れる
スープの材料を耐熱容器に入れ、レンジに2~3分ほどかけて、あたためる。鍋にたっぷりめの湯をわかし、餃子を入れて中火でゆでる。餃子が浮き上がってさらに2~3分ゆでたら、ザルで水を切って器に入れ、作ったスープを注ぐ。
レシピのポイント解説
・肉あんの作り方
・餃子の包み方
・餃子のゆで方
★1.肉あんの作り方
餃子を作るときの最大のコツは、肉をしっかり練ることにあります。
肉に塩を加えてよく練ると、粘りが出ます。これは肉のたんぱく質の性質を利用したもので、粘りを出すことによって、あとで野菜や調味料などを加えても肉あんがバラバラにならなくなります。最初から野菜や調味料を全部混ぜてしまってはいけません。
まずひき肉に塩小さじ1/2を加える。肉はしっかり冷やしておくこと
手でよく粘りが出るまでこねる
肉に粘りが出たらOK
ここに、ニラと調味料を加えます。
ニラは洗って端から細かく刻んでおきます。肉を練ると手が汚れるので、先に刻んでおきましょう。
なるべく細かいほうが口当たりがよくなる
練ったひき肉に、ニラとごま油を加え、よく混ぜ合わせます。
この工程は手で混ぜても、ヘラでも可
ここで、大さじ1~2杯の水を加えます。加水によって、肉あんがやわらかくなります。
水を混ぜると、ふんわりジューシーな肉あんになる
★2.餃子の包み方
餃子で難しいとされているのは包み方ですが、今回は初めての人にも簡単にできる方法をお伝えします。
餃子の皮は普通のサイズを。1パックに20枚から26枚ぐらい入っているものがポピュラーでしょうか。
まずは、肉あんを4等分します。
足りなくなったり大量に余らないよう、ざっと分けておく
餃子の皮も肉あんに合わせて小分けしましょう。まな板や皿の上で広げやすい量で作業ができますし、包む量の見当もつきやすくなります。
皮を広げ、均等に肉あんを分ける
ここで、水を餃子皮の縁に指でくるりと塗ります。これが糊のかわりになります。
水は小さな容器に用意しておくと便利
ここからは、一連の流れで見てみましょう。コツは、空気をなるべく入れないようにすることです。空気が入ると、ゆでた時に膨らんで皮がはがれてしまいます。
少し横長の手裏剣のように、十字に閉じて、倒す。このあとゆでるので、すみずみまでしっかりと閉じること
ひだを何回も作らなくても、こうして包むと立体感が出て食べやすくなりますし、このまま焼き餃子にもできます。
まな板に軽く押し付けるようにすると、立体感が出る
残りも同様に、包みます。
★3.餃子のゆで方
鍋にたっぷりのお湯をわかし、沸騰したらそこに餃子を入れます。水の量は鍋によって違いますが、15~6センチ径ぐらいの小さな鍋でも、1リットルは必要です。水が少なすぎると、鍋底に餃子の皮がくっついて破れてしまいます。
あまりぎゅうぎゅうに入れると餃子同士がくっつくので、何回かに分けてゆでましょう。
餃子がゆったりと鍋の中で動けるぐらい
沸騰して浮かび上がってくるので、さらに2分ほど煮ます。
全体で3~4分
ゆで上げた餃子はザルに上げるか、玉じゃくしのようなものですくって水切りし、レンジで作っておいたスープに入れます。
スープは、市販の中華だしに頼りましょう。練タイプのものがおいしいかなと思いますが、顆粒でももちろん結構です。醤油や胡椒、ごま油を少し足して風味をプラスしましょう。長ネギやパクチーを刻んだものを散らしたり、ラー油を加えると、さらに雰囲気が出ます。
餃子はみんなで作ると楽しい!
1)肉を練って粘りを出す、2)野菜や調味料を混ぜる、3)皮に包んで加熱する、という餃子の基本を覚えてしまえば失敗なく作れます。ニラは春が旬です。やわらかくてみずみずしい時期に、このような方法でたっぷり食べてはいかがでしょう。
餃子は皮を包むのがちょっと面倒に感じるかもしれませんが、こうした作業ほど、みんなで一緒にやると楽しいものです。仲間と餃子パーティを開くのもいいですね!
【アレンジ】かんたん餃子のバリエーション
中身を変えてもおいしい餃子。肉や野菜を変えてみると新鮮です。
スープに入れずにゆでたまま食べたり、焼き餃子にして食べる方も多いと思います。
ここで紹介した餃子はフライパンやホットプレートで焼けば、焼き餃子にもなります。醤油に酢やラー油を混ぜれば、たれも簡単に作れますので、ぜひやってみてください。ゆでたものはすぐ食べないといけませんが、焼いた餃子 なら翌朝まで残しておいて、ふたたびスープに入れることも可能です。
トマトと豚バラの餃子
意外な組み合わせも目先が変わります。豚バラ肉は細かく切ってからひき肉と同様よく練り、それから刻んだトマトを加えます。トマトは水分が多いので加水は不要。洋風のスープに入れてもおいしいです。
焼き餃子の味噌汁
基本のニラ餃子を包んだらフライパンで焼けば焼き餃子。もし残ったら、翌朝味噌汁の具に入れてみてください。案外おいしいものなのです。味噌汁は、だしに味噌をといただけのプレーンなものです。餃子は焼いてあるので温まればOK。仕上げに青ねぎを散らしました。