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ツイッターで展示楽しんで 県内各館も動画など投稿

ツイッターに投稿された動画でキツツキを解説した出口さん=福井市自然史博物館で

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 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、自宅でも美術館や博物館に親しんでもらおうと、県内外の各館がツイッターで検索用のハッシュタグ「#エア博物館」「#自宅でミュージアム」を付けて展示や所蔵資料を紹介している。福井市自然史博物館や県立歴史博物館(ともに福井市)は動画やクイズなどを投稿している。

 「足羽山で見られる野鳥、何種類くらいいると思いますか。百種類くらい見られているんですね」。市自然史博物館のツイッターで七日に投稿された四分弱の動画。こう語りかけるのは、同館学芸員の出口翔大さん(30)だ。館内の展示前で、足羽山で見ることができる「アオゲラ」「アカゲラ」「コゲラ」の三種類のキツツキを解説している。

 同館は通常どおり開館しているが、十五日まで高校生以下の利用自粛を要請している。出口さんは「家にいながら生き物や博物館への興味を蓄えてもらい、ウイルスが収まったら実物を見に来てほしい」と願う。

 県立歴史博物館は九日、ツイッターで江戸時代の福井城下の新年行事「馬威(うまおどし)し」が描かれたびょうぶの画像とともに、クイズを出題した。同館は二月二十九日には、他館の話題ながら、県立恐竜博物館(勝山市)や県立若狭歴史博物館(小浜市)の館内がグーグルの地図サービスのストリートビューで公開されていると紹介した。

 県立歴史博物館は十三日まで展示入れ替えなどのため休館中だが、担当者は「新型ウイルスが収まった後、多くの来館者に結び付けば」と期待した。

 (鈴木啓太)

 

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