2020.3.9のニュース
拉致問題進展なしに懸念 国連報告者、人権理で
dly2003090009国連のキンタナ特別報告者は9日、国連人権理事会に出席し、北朝鮮の人権問題に関する報告を行った。日本人をはじめとする拉致問題の進展が見られず「依然として懸案であり続けている」と人権理に提出した書面で言及した。昨年12月に訪日して面会した拉致被害者家族の「何十年もの間、今日こそはいい知らせがあるのではと願いながら、毎朝起きている」との言葉も紹介した。
日本代表団は会合で、拉致問題について「深刻な人権侵害で、早期解決は喫緊の課題」と強調した。拉致被害者の有本恵子さん=失踪当時(23)=の母、有本嘉代子さんが2月3日に94歳で亡くなったことにも触れ、被害者家族が高齢化する中、被害者全員の即時帰国を求めた。北朝鮮代表団は会合を欠席した。(共同)