基本的にLCCは、飛行機が飛べば払い戻しをしない運用をしている。しかし今回のように出発を見合わせることで感染拡大のリスクを減らすという状況下であっても、「キャンセル料がもったいないから、無理してでも出かけるべき」だと航空会社側が推奨していると思われても仕方がない運用とも言える。
2月5日になって香港エクスプレスは、<3月28日搭乗分までの航空券について6ヵ月以内の別日への変更手数料を無料にする>ことを発表したが、変更もしくは払い戻しについては<中国の湖北省で発行されたパスポート保有者、もしくは湖北省からの出発を証明する場合に限ってのみキャンセル料なしでの払い戻し>に応じており、日本人の場合は<有料での変更のみもしくは通常のキャンセルでの取り扱い>となる。
この女性のケースでは、現時点では泣き寝入りとなっている。
現在、1日ごとに情報が更新されており、航空券の特別扱いのルールも日々変わっている。ピーチも筆者の取材では「中国本土居住者については香港線を含む全路線(日本国内線を含む)において無料でのキャンセルに問い合わせベースで応じている」とのことであるが、今後の状況によって変更される可能性もありそうだ。
中国本土においては出張や旅行の見合わせがほとんどとなるが、香港へ渡航予定がある場合には最新の情報を各航空会社のホームページなどで調べた上で判断して欲しい。