香港への飛行機は、民主化運動の影響で既に一部の便が運休になっているが、今回の新型コロナウイルス関連での一時運休は、香港エクスプレスの香港~下地島(宮古)とANAの香港~関西のみだ。
香港は1997年にイギリスから中国へ返還され「中華人民共和国香港特別行政区」となった。しかし返還後も、中国本土のボーダーライン(国境)や香港国際空港に中国本土から到着した場合には入国審査が行われている。
そのような状況の中で、例えばアメリカ政府は中国本土(Mainland China)に過去14日間滞在した外国人の入国を禁止しているが、この中国本土に香港・マカオは含まれない。シンガポール、ニュージーランド、オーストラリアなどにおいても同様の入国制限を実施している。
ちなみに日本においては、2月1日より入国する14日以内に中国の湖北省での滞在歴がある外国人及び湖北省で発行された中国人パスポート所持者の入国を拒否する運用を開始した。
しかし、湖北省以外から中国本土からの入国は制限されておらず、香港・マカオからも通常通りに入国できる。香港・マカオでの滞在で入国制限しているのは、フィリピンなど限られている。
このような状況であることから、中国本土に国境を面している香港やマカオへの旅行や出張に不安を持っている人も多く、中止や延期にしたいと思っている日本人も多いだろう。ところが、既に航空券を購入している場合においての対応が航空会社によって大きく異なっているのが問題だ。