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【政治】「検察官逃げた」森法相撤回 野党反発 更迭要求森雅子法相は十一日の参院予算委員会で、二〇一一年の東京電力福島第一原発事故当時、福島県の検察官が市民より先に逃げたとの九日の答弁について「不適切だった」と述べ、答弁を撤回した。予算委は野党が反発して紛糾し、審議が打ち切られた。 立憲民主党の蓮舫参院幹事長は記者団に「自ら所管する検察官を事実確認なく愚弄(ぐろう)した。閣僚の資質は一ミリもない」として更迭を要求した。 森氏は九日の予算委で、黒川弘務東京高検検事長の定年延長を可能にした法解釈変更について「社会情勢の変化」が理由と主張。野党から具体的な説明を求められ、唐突に原発事故時のケースを例示し「検察官は福島県いわき市から国民、市民が避難していない中で最初に逃げた。その時に身柄を拘束している十数人の人を理由なく釈放して逃げた」と発言した。 十一日は予算委に先立つ衆院法務委員会で立民の山尾志桜里氏が「『検察官が最初に逃げた』『理由なく釈放した』というのは事実か」と指摘。森氏はいったん「事実だ」と明言したが、さらに追及されると「『逃げた』『理由なく』というところは個人的見解だ」などと曖昧な表現に終始した。 森氏はその後の参院予算委で「検察を所管する法相として、検察の活動について個人的見解を述べたのは不適切だった」と言及。「個人的見解だと示すことなく述べたのも不適切だった。撤回する」と表明した。 PR情報
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