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【社会】

教諭いじめ 書類送検 同僚ら4人、暴行など疑い

 神戸市立東須磨小の教諭いじめ問題で、兵庫県警は十一日、被害者の男性教諭(25)に激辛カレーを無理やり食べさせるなどしたとして暴行や強要の疑いで、懲戒免職となった元教諭二人と現職教諭二人の計四人を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。「辛いと言わせたかった」「単純に面白いと思った」などと供述し、いずれも容疑を認めている。

 捜査関係者によると、市教育委員会が四人を懲戒処分として社会的制裁を受けたことなどから、県警は起訴を求めない「寛大処分」の意見を付けたとみられる。四人とも不起訴となる見通し。

 県警は昨年十月に被害届を受理。被害教諭は約百項目の嫌がらせ行為を受けたと説明した。県警は証拠を精査し、動画が残っていたカレー強要や、関係者の証言で裏付けられた暴行など四件を容疑の対象にした。

 被害者の代理人弁護士によると、被害教諭は刑事処分に関する判断は県警に任せたいとの意向だったという。

 市教委は今年二月、加害者四人のうち蔀俊元教諭(34)と柴田祐介元教諭(34)を懲戒免職とした。女性教諭(45)は停職三カ月、男性教諭(37)は減給十分の一(三カ月)の処分とした。

 書類送検容疑は二〇一八年九月四日と十日、東須磨小の家庭科室で被害教諭の口や目の近くに激辛カレーを塗りつけたり、羽交い締めにして口に押し込んだりしたほか、一九年二月に激辛ラーメンを無理やり食べさせたとされる。同年六月には尻をロール紙の芯で殴ったとされる。

 

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