専門家でない人物の右往左往ぶりが「マスク大混乱」招いた
「KF94のみ」→「三日使っても大丈夫」→「布マスクも役立つ」→「使わなくてもいい」
疾病管理本部長「病院など行く時だけKF80使って」一貫して勧告
疾病管理本部や感染内科教授ら防疫専門家たちは終始、「一般人はマスクをあえてする必要がない。医療機関訪問時には使い捨て医療用マスクを着用してほしい」という見解を持っていた。ところが、この40日間余り、防疫当局でない政府官僚や政界は対応で右往左往し、韓国内で「マスク大混乱」を招いたと指摘されている。
食品医薬品安全処は今年1月29日、疾病管理本部の指示とは違い、一般人にも最高等級の保健用マスクをするよう発表した。これは政府から出た最初のマスク関連発言で、このころからマスクの品薄状態が本格化し始めた。その後、食品医薬品安全処と企画財政部は「国内のマスク生産枚数は十分ある」と言っていたが、品薄状態が深刻になると遅ればせながら輸出制限をかけ、事実上のマスク配給制を9日から実施している。この間に韓国内のマスクの多くが中国に輸出された。爆発的なマスク需要増加に伴う供給量不足が40日間余り続いている。
■「KF94を使え」と言ったのに、その5週間後には「布マスク使え」
防疫当局である疾病管理本部は1月20日に初めて韓国で感染者が出た後、「健康な一般人は、日常生活ではマスクを着用しなくてもいい。医療機関に行ったり、呼吸器の症状があったりする時にKF80等級以上の保健用マスクを着用してほしい」と言った。