「他国に比べてどのような準備がうまくいったのか」との質問も出た。政府側は「偶然の一致かもしれないが、診断キットを準備していたし、健康保険のシステムがうまく稼働していた」と答えた。その一方で「足りない点がなくはなかった」として「新天地の事例が突然発生し、医療システムが揺らいで人力の充員が難しかった」と説明した。さらに「実際に現場に投入してみたら、さらに多くの準備が必要だったとの反省もした」と述べた。
これまで政府は国民に「透明な情報公開」「断固たる対応」などと自慢してきた。外信記者たちの観点は違った。感染者の動線公開については「私生活の侵害ではないのか」と質問し、マンション全体をコホート隔離(集団隔離)したことについても「人権侵害の余地があるのでないか」と質問した。政府は「法に基づいた措置」「適法な措置」と答えた。
台湾の記者が「韓国がマスクを1日1100万枚生産すると宣布したが、MBフィルターをどうやって確保するつもりか」「マスク生産メーカーと政府が対立しているようだが、なぜそうなり、どうやって解決するのか」と質問した。政府関係者は「マスクの需給問題は関連部処(省庁)と共に、最大限需給がうまくいくよう努力している」としか語らず、うつむいたまま言葉を詰まらせた。すると司会者はすかさず「次の質問を受けます」と言ってマイクを回した。