新型肺炎患者発生(福島県いわき市小名浜)

公共関連 08/03/2020

クルーズ船の男性乗客1人PCR検査で判明

 福島県は7日、午後9時に、いわき市の70代男性1人が新型コロナウイルス(新型肺炎)に感染したことを確認し、記者発表を行った。集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に乗船、陰性が確認され下船した乗客の男性で、妻と夫婦で旅していたという。男性が立ち寄った地元スーパーなどの足取りや接触した状況を、同県といわき市保健所が追跡調査している。現在のところ濃厚接触者はないとしているが、新たな感染者が判明するまで15日から30日程度のウイルス潜伏期間があるといわれ、状況は不明だ。

 男性は、妻が船内検査で陽性と判断されたことから国が指定した施設で健康観察を受けていた。3月2日から3月6日、体の異常が見られ帰国者・接触外来で診察後、7日に福島市にある同県衛生研究所のPCR検査で陽性が判明、県内の病院で入院している。

 関係者によると男性は、いわき市小名浜に住んでおり、東京圏から2月27日、午後1時の高速バスで移動したという。また、自宅から外出、近所の地元大手スーパーに買い物に出かけていた。男性は感染症指定医療機関で治療を行っているが、軽症という。同県が記者会見で発表したのは、いわき市内の70代男性が感染、スーパーに買い物やドライブ、公共交通機関を利用して自宅に移動したなど―。地域などの詳細は公表していない。このため、どの地域の男性が感染したかなど、一握りの市民しか知っていない。市民の目線に立って公表してほしい。いわき経済報では、市民に注意を促すためにも、地域名や移動交通機関を報道した。これらの社名は把握しているがイニシャルや実名は避けた。

 いわき市の会見で清水市長は、他への感染リスクは最小限と考えられ確信している、市民は過剰な反応をすることはないようお願いすると述べた。
また、いわき市医療センターでは、感染症の流行が拡大しているとして入院患者の家族などの面会を9日から当分の間は制限を行うことに決めた。

 新型コロナウイルスによる新型肺炎(COVID19)の集団感染で、同県の内堀知事は、政府からの要請で陽性となった患者、6人を県内の病院で受け入れてきた。=いわき経済報2020年2月20日電子版既報。だが、ついに、いわき市内でも感染患者が発生した。

 クルーズ船で発生した新型肺炎患者は、政府の方針で、入院先の病院名や男女の区別も公式発表していない。内堀知事関係者は、県内で初めての患者を特定する個人情報は発表を避けている。

 患者が増える一方の新型コロナウイルスによる新型肺炎は、生命にもかかわるため高齢者などの市民は過剰な反応を示している。地域名や店舗名、病院名程度は致命的な個人情報に当たらないため、公表すべきである。大阪市などは、感染の疑いがあった患者訪問先などは公表している。

 また先月、広野町でも発電所関係者が、新型肺炎に感染したとみられ検査されたが、陰性であることが判明したという。

no comments.

Top