6日も各地で新型コロナウイルスへの新たな感染者が出ています。一方、検査で「陽性」と分かったにもかかわらず、自宅待機要請を無視して飲食店を訪れた男性の詳しい行動が分かってきました。

　新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した職員が発生しました。神奈川県相模原市にある感染症指定医療機関で新たに感染者が出ました。感染していたのは20代の男性研修医です。先月、感染したJR相模原駅で勤務する50代の職員が陽性と確認される前にこの病院で診察を受けた際、同じ部屋で立ち会っていたということです。
　さらに長野県でも新たに感染者が出ました。感染したのは50代の女性。先月19日、集団感染が起こった大阪市内のライブハウスで開催されたイベントに参加していました。感染した女性は、長野県南牧村にある牧場に勤務していて、症状が出た後も出勤していました。他にも北海道や高知県でも新たに感染が確認されました。
　そんななか、埼玉県で警察官として初めて感染が確認された50代の男性について新たな情報が出てきました。男性警察官は先月23日に関節痛の症状が出始め、先月24日に38度の発熱がありました。その後、熱が下がったため先月26日から今月1日にかけて出勤。その間、男性警察官は交通事件の捜査にあたっていました。当直業務では現場に複数回出動。しかし、その後、再び体調が悪くなり、検査をしたところ陽性と判明しました。関係者によりますと、武南署の交通課33人のうち濃厚接触者の二十数人が自宅待機していて、今のところ体調不良者は出ていないということです。この警察官の感染ルートなどはまだ分かっていません。しかし、症状が出る前日の先月22日、埼玉県上尾市内で行われた同窓会に出席。参加者は80人程度いたといいます。
　感染を巡っては耳を疑う出来事も。愛知県蒲郡市の50代の男性。今月4日、検査を受け感染が確認されました。その後、複数の飲食店に立ち寄り、こう話したといいます。
　50代の男性（飲食店で）：「新型コロナウイルスに感染している」
　危険を知りながらの行動には批判の声が。男性は、家族らには「ウイルスをばらまいてやる」と話していたといいます。他にも疑問が。蒲郡市は、男性が行った店について市内としか明かしていません。これは、現場の消毒が済んだためだといいますが、不安は残ります。いずれにせよ男性の行為は反社会的。専門家は、罪に問われる恐れもあるといいます。
　大澤孝征弁護士：「行けばうつる可能性があると。それを分かっていて承知の上でやるということは、未必の故意があるということになる。これは傷害の故意があると言って差し支えないと思う」
　さらに…。
　大澤孝征弁護士：「（一般的に）飲食店側は店を一定期間閉めざるを得ない。それを分かっていてやったとしか思えませんので、それは偽計業務妨害罪になるんじゃないかと思います」