【参院選・広島選挙区】自民党広島県連と溝手顕正は、2議席確保のために選挙戦を戦うべき

参議院選挙が近づいてるなか、自民党広島県連会長の宮沢洋一参議院議員から「参院選で公認候補2人は党本部のいじめ」という発言がなされました。発端は、これまで野党候補にダブルスコアで圧勝している広島県選挙区で自民党は2議席確保を狙い、現職の溝手顕正参議院議員に加えて河井案里元広島県議会議員の擁立を決定したことにあります。憲法改正に向けて党勢拡大しなければならないにも関わらず、県連会長の立場にある人物が2議席確保に消極的な発言を行ったことで波紋をよんでいます。

(改選数2の夏の参院選広島選挙区で)自民党は公認候補2人。正直言って2人当選というのは大変高いハードルだ。まずは溝手(顕正)候補予定者の当選を期することこそもっとも大事だ。私も県連会長としてそのプロセスを見てきたが、正直言って党本部による溝手さんいじめという印象を、強く持っている。

引用元 自民・宮沢氏「参院選で公認候補2人は党本部のいじめ」

溝手顕正も賛同「宮沢先生のこの一言により、会場の空気が変わりました。」とFacebookに投稿

当の溝手氏も宮沢洋一県連会長が「(溝手は)いじめられてる」と発言したことで勢いづいたと賛同の声を発しました。参議院議員をすでに5期もおこない、ベテラン議員と呼ばれておかしくない76歳の男性がいじめられてると周りから慰められて喜んでいる様は情けないと思いませんか?

<5月26日投稿内容>

投稿の該当部分抜粋。

中国新聞(5月26日付)二面の記事です。
昨日の事務所開きでの宮沢洋一先生のご挨拶が二面に掲載されました。

この度の広島選挙区の自民党二人公認に対する、「党本部による溝手さんいじめという印象」発言。

宮沢先生のこの一言により、会場の空気が変わりました。
駆けつけて下さった支援者の心のモヤモヤが晴れた瞬間だったのかもしれません。

「広島の意地を見せる!」
「頑張るぞ!」

式典が終わった後のお見送りの際、沢山の方々からのお声がけを頂きました。

沢山の仲間との絆を大切にしてきた溝手議員の生き様に間違いはなかった。
そんな確信のきっかけとなった宮沢洋一先生の発言でした。

党本部による「いじめ」などと言われることは溝手氏が自民党本部内で重要視されていないことの裏返しにはならないだろうか?支援者からも違和感のある投稿だったようで、あたかも二人目の擁立に反対している発信に対して、溝手顕正を支持していると思われるフォロワーからも厳しい言葉が投げかけられた。

フォロワーの言うとおり、自民党で2議席確保することが広島県の意地をみせることにつながります。溝手氏は、野党と議席を分け合って自分のみが当選するだけで良いとお考えですか?憲法改正に向けて、1議席でも多く取ることが大事であると自民党の誰しもが思っていて当然のはずです。しかし、宮沢・溝手陣営は河井案里外しを執拗に行っているようです。

「一票たりとも(河井案里に)回すな」。溝手氏は周囲にこう訴え、陣営の引き締めを図っている。党広島県連ホームページ(HP)に溝手氏のHPを表示するバナーはあるが河井氏はない。県連は3月に支援を溝手氏に一本化することを決めた。河井氏が県内の団体を訪れても門前払いされるケースがあるという。

今月7日には国会内で、ある文書が出回った。溝手氏を推す県議が、直近2回の参院選に立候補した日本維新の会系の女性に「あなたが立つと女性票が割れる。河井の票を奪ってほしい」と出馬を促し、資金援助もにおわせたとする内容だ。女性から報告を受けたとされる維新の下地幹郎衆院議員は産経新聞の取材に、事実関係について「答えない」と話す。

引用元 【参院選】自民、広島2人擁立で深まる溝 「岸田vs菅」の様相も

県連からのリンクを外すだけならばまだしも、さらには票を削るためだけに候補者を立たせようとするなど、常軌を逸した行動ととれます。

塩崎元官房長官「いじめられているのは河井さんです」と発言。河井案里締め出しに不快感。

2日夜、開かれた激励会には、自民党本部などからおよそ2千人が出席しました。
塩崎元官房長官からは「『党本部が先輩議員をいじめている』みたいな話が新聞に書いてあった気がしますが、逆です。いじめられているのは河井案里さんですから」という発言が。これは自民党の現職溝手顕正さんの事務所開きで、県連会長の宮沢洋一議員の「党本部によるいじめという印象を持っている」という発言を受けたもの。
6期目を目指す溝手さんと党本部が擁立した河井さん。2議席独占を目指したことで党内は揺れています。

引用元 「いじめられているのは河井さん」自民“2人目”擁立で揺れる参院選広島

塩崎元官房長官は「いじめられているのは河井案里さん」と、河井案里氏の激励会で発言しました。発言の背景には、宮沢氏の発言と広島県連による河井案里締め出しの動きがあったことが発端のようです。

女性候補を潰そうとする広島県議会では女性活躍の取り組みが遅れて当然。

広島県が推進するひろしま未来チャレンジビジョンでは、「女性が能力を発揮する社会の実現を目指して、仕事と子育てを両立しやすい職場環境づくりなど、多様なライフスタイルを可能にし、意欲的に働くことができる環境づくりに向けて取り組んでいます。」と取り組みの方向性を示していますが、脱ジェンダー意識の都道府県比較のデータでは、以下のような結果となっています。

広島県のジェンダー意識は全国的にも下位です。このような現状を打開するために、広島県は県をあげて女性活躍社会の取り組みを推進しているのですが、最大会派である広島県の自民党が身内の女性候補者をいじめている現状を考えると当然のことかもしれません。

現在、広島県自民党から選挙区選出の女性国会議員は衆参合わせて一人もいません。女性活躍を建前でしか扱ってこなかったことがデータからもはっきりとしています。


政治知新としては、宮沢氏はじめ溝手氏や広島県連がなぜこんな後ろ向きの発言や行動をするのか理解に苦しみます。むしろ、広島県連は、それだけ党本部から期待されているとなぜ思えないのでしょう。

溝手氏も、このような発言をしていると、選挙戦を楽に戦い抜き、野党との出来レースを演じるのが目的と思われかねません。まだ選挙戦まで時間があります。

思い直して、広島県選挙区で2議席独占させて、本当の広島県の意地を見せて頂きたい。

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