借金がどうしても支払えないときに検討すべき効果的な対処法

この記事に関するアドバイザ

元 保証会社 社員

井上拓馬

保証会社(クレジットカード会社)にて、カードローン・クレジットカード・キャッシングの審査業務に従事、5,000名を超える顧客を担当。審査業務だけでなく、滞納者への対応や法務部での経験も豊富な、貸金業のプロ。

この記事の目次

  1. 借金の返済金が払えないからと言って放置すると…
  2. 滞納時の対処法1|借入先に連絡する
  3. 滞納時の対処法2|専門機関に相談する
  4. 滞納時の対処法3|お金を借りる

 この記事はこんな人向け 
  • 借金の支払い期日が迫っている…
  • 借りたお金を返せないとどうなるの?
  • どうしても払えないときはどうすればいい?

まとまったお金が必要でキャッシングしたものの、期日までに借金が支払えない人もいるのではないでしょうか?

万が一、借金を支払わずに滞納するとどうなってしまうのか、すぐに確認していきましょう。

借金の返済金が払えないからと言って放置すると…

支払い期日までに借金が払えない場合は、金融機関から滞納行為と判断されます。

返済期日を1日過ぎた段階で「遅延もしくは滞納」となり、その状態が2ヶ月~3ヶ月続くと「延滞」として扱われるのです。

追加融資が受けられなくなる

月々の返済金が払えないと、その金融機関からの追加融資が受けられなくなります。

例えば、カードローンを利用している場合、期日を過ぎても返済が行われていないと、カードが一時的に利用停止状態となるのです。
基本的に、この措置は一時的なものであり、請求されている返済額を入金すれば速やかに追加借入ができるようになります。

ただし、あまりにも滞納の頻度が高かったり、延滞が長期に渡っていたりすると、利用停止状態が解除されなかったり借り入れ可能額に制限が設けられたりすることがあります。

遅延損害金が発生する

借金の支払い期日を1日でも過ぎてしまうと、遅延損害金が発生します。

例えば、カードローンやクレジットカードで作った借金の場合、借入先の定める遅延利率に基づいた損害金を支払わなければいけません。

滞納日数が増えるほど遅延損害金も膨れ上がっていくので、早めの解決が望まれます。

督促の連絡が来る

借金が払えないまま滞納してしまうと、申込時に登録した電話番号に督促の連絡があります。支払日を過ぎている旨を通知して入金を促す内容ですが、電話を無視してはいけません。

無断で滞納する行為は金融機関からの信用を大きく損ねる行為なので、利用限度額の引き下げなど、その後の契約内容に悪影響が出る可能性もあります。

万が一、すぐに電話対応できなかったとしても、時間を作って必ず掛け直すようにしてください

強制解約と一括請求

長期間に渡って借金を滞納し続けると、利用していた借入サービスを強制解約され、返済できなかった金額は一括請求されます。

それでも支払いができないと、最終的にはカード会社から訴訟を起こされ、財産を強制的に差し押さえられるリスクもあるのです。

Q.差し押さえは回避できないのか

Inoue

元 保証会社 社員|井上拓馬

債務名義が出されると不可能です。

差し押さえは、債権者が債務者が持つ財産を強制的に処分できるようにすることです。差し押さえ対象は、不動産、動産、有価証券、給与などが挙げられます。

差し押さえには、債務名義と言う裁判所からの差し押さえ許可(裁判所からのお墨付き)が必要であり、債務名義が作成されると差し押さえを回避することは困難です。

返済が困難な場合は早めに債権者へ相談することや弁護士などの第三者を交えて解決していきましょう。

信用情報のブラック化

カードローンやクレジットカードで長期滞納してしまった場合、金融事故情報として信用情報に一定期間記録されてしまいます。

信用情報とは

信用情報とは、クレジットやローンなどの信用取引に関する契約内容や返済・支払状況・利用残高などの客観的取引事実を表す情報です。
=中略=
信用情報には、クレジットやローンなどを利用した際の契約内容や返済・支払状況(期日通りに返済・支払したかなどの利用実績)、利用残高などに関する情報が記録されており、新たにクレジットやローンなどの利用を希望する際にクレジット会社やローン会社などが皆さまの「信用力」を判断するための参考情報として確認しています。

信用情報が傷ついてしまうと、事故情報が破棄されるまでの5~10年間はどんなローン審査も通過できなくなるので注意してください。

 信用情報が傷つくと… 
  • 住宅や車のローンが組めなくなる
  • クレジットカード契約ができない
  • カードローンでお金が借りられなくなる
  • スマホの本体料金を分割できない
  • 賃貸住宅の契約で保証会社を保証人にする場合に審査落ち

滞納時の対処法1|借入先に連絡する

お金がないからと言って借金を払えないままにしていると、カードの利用停止や信用情報のブラック化など、数多くのリスクが発生します。

「どうしても今月の支払いを滞納しそう…」そんな人は、すぐに借入先へ電話して、担当者に事情を説明してください。

一般的なカードローンやクレジットカードであれば、お手持ちのカード裏面に連絡先が記載されているはずです。

支払い可能な期日を再設定してもらう

借入先に電話連絡すると、現在滞納している借金をいつまでに支払えるのか確認されます。

ここで明確な期日を約束すれば、再設定した返済日まで督促電話がかかってくることはありません。もちろん、約束した期日までに借金を支払う必要はあります。

基本的には支払いを先延ばしするだけですが、無断滞納は借入先からの信用を大きく損ねる行為なので、必ず自分から連絡しましょう。

滞納時の対処法2|専門機関に相談する

どうしても借金を滞納しそうな人は、落ち着いて専門機関に相談してください。

公的機関や専門家であれば、今後行うべき正しい対処法を指導してくれるでしょう。

主な選択肢は、

国民生活センター(消費生活センター)
日本クレジットカウンセリング協会
弁護士などの専門家

この3通りがあります。

相談先1|国民生活センター(消費生活センター)

様々な商品・サービスに関する相談ができる国民生活センターや消費生活センターでは、消費生活全般に対する苦情・問い合わせに専門担当者が対応してくれます。

今月の借金を払えない可能性が少しでもある人は、1分1秒でも早く連絡して公正な立場からの適切なアドバイスを受けてください。

・国民生活センター(消費生活センター)
電話番号:042-758-3161
国民生活センター公式サイト

相談先2|日本クレジットカウンセリング協会

こちらはクレジットカードのキャッシングサービスなどで借金がある人向けの相談先です。

日本クレジットカウンセリング協会(通称:JCCO)は、消費者保護の観点から公正かつ中立的にカウンセリングをおこなっています。

債務関連の専門家が対応してくれる公共機関なので、お金のトラブルに関してはより具体的なアドバイスを期待できます。

・JCCO
電話番号:03-3226-0121
JCCO公式サイト

相談先3|弁護士などの専門家

最終的な手段のひとつになりますが、法律の専門家に相談するという選択肢も考えておいてください。

ただし、弁護士に依頼する場合は相談料を支払わなくてはなりません。

「まずは専門家の意見を聞いておきたい」「弁護士への依頼費用を捻出できない」といった状況の人は、無料相談できる法テラスに連絡してみてください。

・法テラス
電話番号:0570-078374
法テラス公式サイト

滞納時の対処法3|お金を借りる

場合によっては、足りない請求額分のお金を借りるという選択肢にも、目を向けてみてはいかがでしょうか。

具体的な方法としては、

親や友人などの知り合いから借りる
低金利なカードローンで借り換え

といった選択肢があります。

方法1|知り合いに頼む

まずは、ご両親や親せき、友人といった知り合いに相談してみてください。
もちろん、必ずしもお金を借りられるわけではありませんし、頼み方によっては人間関係が悪化するリスクもあります。

しかし、事情を説明すれば快く助けになってくれる可能性がありますし、この手段で解決できるならそれに越したことはないでしょう。

ただし、当然ながら借りたお金はしっかり返さなくてはなりません。相手が誰であっても、不誠実な対応はしないよう心掛けてください。

方法2|他の金融機関に借り換え

場合によっては、他金融機関に借り換えるという選択肢にも目を向けてみてください。

月々の返済額というものは、金融機関各社で異なるので、今よりも負担が軽い借入先を見つけることで問題を解決できるかもしれません。

借り換えの目的

借り換えの目的は、通常の借入とは異なり「返済負担の軽減」です。

「利息の減額」と言う意味での返済負担軽減を目指すなら、より低金利な金融機関を選ぶべきでしょう。
毎月の返済額が高いと感じている人は、今より少ない金額で返済を続けられる金融機関への借り換えが適切です。

ただし借り換えには注意も必要

ただし、借り換えを行っても確実に利息が安くなる保証はないということには注意しておきましょう。

基本的に、毎月の返済額が安くなるほど完済までの期間が長くなるので、合計で支払う利息は結果的に大きくなってしまいます。

どれだけ低金利な金融機関に借り換えできたとしても、それは変わりません。

つまり、借り換えのポイントは適切な金融機関を選ぶこと計画的に返済し続けることです。

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