愛知蒲郡市が4人感染を発表 「三河地方」から市独自の発表
蒲郡市は五日、市内で同居する四人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも四日までに県が「三河地方」在住の感染者として発表していたが、「ネットでうわさが出回っている中で、正しい事実を伝えて市民の不安を減らしたい」と市独自の発表に踏み切った。 市によると、四人は七十代女性と八十代男性の夫婦、その夫婦の五十代の息子と三十代の孫。「感染経路は特定できており、市中感染には至っていないと考えている」という。具体的には、ハワイから帰国した女性からスポーツクラブで感染した名古屋市の女性が二月十六日に蒲郡市を訪れ、七十代女性と一緒に行動し、感染したとみている。 夫婦は発熱症状があり、二日に入院した。息子は症状はなかったが、四日の検査で陽性が判明した後、県の指導に従わず市内の飲食店を訪れたという。孫は発熱があったが軽症。 市は保健所とともに、四人の感染後の行動を調べている。立ち寄りが確認された公共施設は既に消毒した。濃厚接触者は調査中だが数十人いるとみられ、保健所が連絡や指導に当たる。 感染者の情報を市が独自に発表するのは異例。会員制交流サイト(SNS)でうわさが先行している状況を踏まえ、鈴木寿明市長が五日に判断したという。 鈴木市長は「市内で四人が発症した事実を知ってもらい、正しい知識の中で正しい行動をとってほしい」と強調。「症状がある人は豊川保健所の帰国者・接触者相談センターに相談し、適切なルートで受診してほしい。軽症の場合は自宅で二週間経過観察して」と呼び掛けた。 (木下大資) PR情報
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