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【大相撲】

場所中マスク3000枚 消毒スプレー300本用意 史上初無観客大相撲春場所8日に初日

2020年3月7日 20時7分

力士、観客不在で行われた土俵祭り

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7日に力士、観客なしの土俵祭り 春場所担当の高島部長「1人も(感染者が)出ないことを祈った」

 新型かコロナウイルスの感染拡大により、史上初の無観客で8日から春場所を開催する日本相撲協会は7日、会場となるエディオンアリーナ大阪で土俵祭りを行った。

 感染予防を徹底するため、報道陣が入場する際には検温。通常とは異なり観客も入れず、三役以上の力士の姿もない。静かな館内で行司の故実言上が響いた。参列者へのお神酒は同じ器をまわすため取りやめ。春場所担当の高島部長(元関脇高望山)は「1人も出ないことを祈りました。無事に千秋楽を迎えたい」と話した。場所に向けマスクを3000枚、消毒スプレーを300本、各所に除菌、消臭液の噴霧器が22台設置された。

 観客はいないが、協会は役員による異例の生観戦を発表。一致団結を表明した。

 通常は八角理事長(元横綱北勝海)ら協会役員は役員室のテレビで観戦している。この日、執行部で話し合ったという芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「いす席から観戦したいと。緊張感も出ますし、引き締まるだろうと。監察の親方、立会人もいますが、理事の親方も観戦することで、力士の引き締めを計る」とその理由を説明した。

 八百長問題があった2011年5月は、一般に無料開放して技量審査場所として開かれた。しかし、エストニア出身の大関把瑠都がうまく日本語で表現できず本心ではなかったとはいえ、「遊びの場所みたい」と発言し物議を醸した。

 いかなる状況でも全力を尽くす。「無観客の中で協会一丸となって立ち向かっていく」と芝田山広報部長は強調した。

 

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