1人大関の貴景勝は白星発進「声援がないからこそ、ありがたさ分かる」としみじみ」

　貴景勝は、大関経験者の高安を持ち味の突き押しで圧倒して押し出し。初経験の無観客の土俵を下りて「少し難しい部分もあった。声援がないからこそ、ありがたさがわかる。お客さんも大相撲をつくってくれていると感じた」と取組の振り返りもそこそこに、ファンへの思いを言葉にした。

　新型コロナウイルスの感染拡大を受け、マスク姿の報道陣とは柵越しに距離を置いて応対。38年ぶりの1人大関として「自分のためでは力は出ない。人のために励みというか、元気づけられたらと思う」と決意を新たにした。