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【プロ野球】

プロ野球開幕延期確実に 9日午後の12球団代表者会議で決定へ 専門家から「延期が望ましい」Jリーグとの共同対策連絡会議で提言

2020年3月9日 14時43分

無観客で開催されているオープン戦=ナゴヤドームで

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 日本野球機構(NPB)とJリーグが共同で設置された新型コロナウイルス対策連絡会議の第2回会合が9日、東京都内で行われ、専門家チームからNPBの20日開幕、Jリーグの18日再開について「延期が望ましい」との提言があった。NPBは同日午後の12球団代表者会議で開幕戦延期を決定することが確実になった。

 会議後に会見したNPBの斉藤惇コミッショナーは「個人的には今の段階では(開幕戦の)延長もやむを得ないと思っている」と専門家の見解を重視する意向を示し、Jリーグの村井満チェアマンも「18日の再開は難しいという認識」と話し、この日に全クラブに対して理解を求める考えを明かした。

 専門家チームは(1)観客を守る(2)チームや選手を守る(3)スポーツ文化を守る―の3点を踏まえて開催の可否について検討したという。しかし、感染拡大に歯止めがかかっていない状況を踏まえた上で、各球団、クラブが選手、関係者、観客らの感染予防を徹底するには、現時点では準備期間が不十分と判断した。

 東北医科薬科大・賀来満夫特任教授はチーム内の健康管理やスタジアム内の環境を整えることを考慮し、「1週間では難しいだろう。危機管理の面からももう少し準備した方が良い。開催の延期が望ましい」と説明。その上で、感染拡大が収まらない状況で予防体制が整備された場合も、「まずは無観客の時期を一定期間設ける」など通常開催に至るまでに段階を踏む必要性を説いた。

 NPBでは、すでに15日までのオープン戦全試合を無観客で実施。3日に開催された第1回会合では、感染症学の専門家3人から肩を組み、大声を発する応援スタイルのリスクや選手、球団スタッフらの球場内での食事環境などについて見解が示された。

 

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