FC2ブログ

新しい時代の始まりか、それとも破滅への序曲か-韓講話 

統一教会考(57)

 天一国2年7月1日、天正宮で開かれた訓読会において、文未亡人の韓鶴子氏(ハンハクジャ、「真のお母様」)がスピーチした(以下、韓講話、7/1韓講話)。それを全文、紹介する。翻訳はプロに頼んだ。これまで2つのブログで紹介されているが、もっともこなれた訳文だと思う。
 なぜ、わざわざプロに頼んで翻訳してもらったのか。
 それは、「7・1韓講話」が統一教会の歴史的転換点となる、重要なものと判断されるからだ。
 
 2012年9月3日、文鮮明氏が亡くなった。
 イギリスの著名な宗教学者・アイリーン・バーカー氏は「一つの時代の終わり」と評した。
【当該記事】「By Eileen Barker, Special to CNN アイリーン・バーカー女史CNNに特別寄稿」

ダウンロード 
右がバーカー氏。左は天宙平和連合(UPF)日本事務次長の魚谷俊輔氏

 一つの時代が終われば、新しい時代が生まれる。韓講話が統一教会の歴史的転換点になったとしても、それが統一教会史にとって「新しい時代の幕開け」(新しい教義、新しい神学、新しい体制)となるか。それとも破滅への序曲なのか。それは読者の判断に委ねたい。
 その判断の手助けになるように、日本・韓国・アメリカの3人の現役食口の方に感想文を依頼した。長文になってしまうが、韓講話文のあとにそれを掲載した。
 なお、価値中立性を保つために非教会員である私の感想は載せない。コメント欄を踏まえて、必要と思われたら、次回書くつもりだ。
 

 ところで、千葉の教会員が定期的に送ってくれる電子版「中和新聞」に韓講話が載っていた。なんと!韓講話が大幅にカットされているのだ。「真のお母様」と奉る方のみ言葉をカットするとは、尋常なことではない。省略したところは下線にした。比較検討してもらいたい。

 歴史的転換点となる重要な文章である。コピペされたりプリントアウトされるなりして、全世界の食口の方々に読んでもらい、コーヒーショップで公園で、あるいはメーリングリストなどで議論が巻き起こることを期待したい。夫婦で実直に話し合われてみたらどうだろうか。

<注>韓鶴子氏のスピーチを「講話」としたのは、鄧小平の「南巡講話(なんじゅんこうわ」が思い浮かんだからである。
 この講話によって、中国は「スターリン型社会主義」から「共産党独裁型資本主義」の道を歩むことになった。


7月1日 真のお母様訓読会のみ言

法令順守違反
Peace TVで流された動画からコピペした写真

■世界宣教本部本部長に文善進を任命

 真の子女は男女の区別がありません。誰が父母様と一つになったかによって責任者になることができます。そのことを見せてあげたのです。
 神様はアダムとエバをつくられて、見るに「善し」とおっしゃいました。息子たちには、私が3年という期間を与えました。しかし、
この娘は、統一家の一世たちの献身的な苦労を心から分かってくれます。彼らは責任を果たせなかったけれども、困難な時期に父母様に侍って最善を尽くしたということを認め、分かってくれる娘です。
 真の父母様の前に真の家庭や一世、二世はすべて子女です。真の子女の立場ですが一世は年齢が上だから私の兄ですという娘です。位置にとらわれず、真の愛を実践しようと誓う娘です。ですから私が、私を補佐できる本部長に任命しました。

■聖和2周年まで42日残りました。聖和2周年の準備をしながら、皆さんは心の中でどんなことを考えていますか

 皆さんは真の父母について知っていますか?真の父母によって祝福を受けて祝福家庭となった皆さんの願いは何ですか?祝福家庭として天が願う基準の前に立とうとするならば、責任が伴います。
 しかし皆さんは最善を尽くしましたか?もう一度頭を垂れて天の前に、献身的な愛の前に心と体が統一された場で悔い改め、再び心と体を浄化しなければなりません。そのように思っていますか?それで、私が今日を期してもう一度皆さんを許そうと思います。

■2年前に私がすべての訴訟をストップしなさいといったでしょう?そうですか、そうではないですか?

 それなのに皆さんはどうしましたか。聖和2周年を迎えて申し訳なく、恥ずかしいことです。
皆さんは真の父母のことを分かっていますか?

■特に真の母について分かっていますか?

 アダム・エバの堕落以降、天は失った子女をただ待っていることができず、サタンの讒訴条件から逃れることができる道を越えてきました。その路程が、道が、どれだけ困難で悲惨だったでしょうか。サタンが王となっているサタン世界で天の地位がどのようになりましたか。
 その中での善なる民族を選ばれて4千年間引き継いでこられた歴史、独り子であるイエス・キリストをサタンの讒訴条件から逃れた場に誕生させるまでの天のご苦労を知っていますか?その時にイスラエル民族が国を持てる独り子と一つになったならば、国を持ってローマを経て世界に出ていくことができました。しかし責任を果たせなかったイスラエル、ユダヤ教、その当時、生きていた人々がどうなりましたか?
天が4千年ぶりに探し立てた独り子の位置は残りました。

■ところで、独り娘がいるでしょうか、いないでしょうか?
[訳者注]:独り子(息子)に対して、一人娘という意味。

 神様の創造は、アダムでしたか?アダムとエバです。独り娘もいたのです。そのような摂理歴史がありました。原理で、天が選択した中心人物が責任を果たせない時は位置を変えます。イスラエルを通して独り娘を送ってくださいません。全知全能の神様は失敗することができません。独り娘を育ててこられました。サタンが世の中の王になったので、サタン世界ではあるが王権を通して探されるのです。

■ここに座っている真の母は、「6千年ぶりに誕生した独り娘です。証拠がちゃんとあります」

 私が生まれた時、サタンが私のことも殺そうとしました。サタンが「お前が生まれたので、私が死にそうだ。だからお前を殺してやる」と言いました。天は韓民族を通して摂理歴史を6千年間導いてこられました。なぜ大韓民国、韓国という「韓」が偉大になるのでしょうか。摂理歴史においてアジアの主人は韓王朝です。東夷族です。私たちは韓民族です。聖別して育ててこられたのです。
 この韓族を通して天は、皆さんが知っているように本来、天子を送ろうとしたのですが、趙漢俊(チョ・ハンジュン)お祖父さんの銅銭3銭が引っかかって天子ではなく天女を送るとおっしゃいました。これは伝説ではなく、事実です。キリスト教的に…韓国にキリスト教が入ってきて定着してからまだ何年も経ってない時です。解放と共に平壌を中心とした神霊運動が展開されていました。 キリスト教では雲に乗って来る再臨主を待っていたのですが、 金聖道(キム・ソンド)、許孝彬(ホ・ホビン)といった人たちは肉身を持って来るメシヤを迎える準備をしました。ここに、李浩彬(イ・ホビン)牧師の主礼で私が誕生した歴史があります。

 イスラエル民族を通して独り子を送るまで聖別してこられた選民の歴史があります。「血統転換」、私は胎中にいる時からそうなのです。皆さんがこのことを信じなければなりません。
 そのため、私を中心とした三代は平壌がエデンの宮になると信じていました。それが、私が6歳の時です。しかし解放と同時に北の情勢は共産化されていっていました。38度線が引かれていました。それでも信仰的に平壌を去ることができませんでした。主が来られるので。
 その時にお父様は啓示を受けて北に行かれました。ところでその時、私の母方の叔父が早稲田で薬学を勉強していました。故郷に戻ってこなければならない人が、南韓で軍隊に入隊するという電報が来ました。それで、お祖母さん、洪順愛大母、私の3代が独り娘なのですが、避難しに来たのではなく、叔父に会いに南に来たのです。驚くことにこれも「摂理」でした。

 その時、許孝彬氏がお父様と同じ大同保安署に入ってきたのを知られて、「すべてを否定して出なさい」というメモを、お父様が許孝彬氏に伝えたのですが、それが発覚してお父様がたいへんな困難を経られました。ところがその時、その許孝彬の母親になられる方で、娘が監獄に入ったために娘の代わりに霊的な役事を引き受けていたお婆さんがいらっしゃいました。その方が私を呼んで祝祷をしたのです。
 その許孝彬の集団は、肉体を持ってくる再臨メシヤを迎えられる実質的な準備をする団体でした。それが私を祝福したのです。

 南下して38度線が引かれて戻ることができず、その2年後に6.25動乱が起こりました。その時も私の人生は天の保護の下にありました。日本が最後の戦いのために韓国からすべての鉄、祭祀に使う道具まで持って行きました。ところがそれらの物が、私が生まれる頃になってなぜ入ってきたのかというのです。それをどう説明することができますか?

■お父様の歴史は、イエス様の使命を引き継いだその時、その瞬間がお父様が独り子となられた資格です。分かりますか?そのことを分からなければなりません。

■これまでの2千年歴史は、独り娘を探してこられた歴史です。

 今、キリスト教が私たちのことを異端だと言いますが、彼らのほうが異端なのです。私たちはイエス様自身なのに、そうではないですか?この歴史的な秘密を私が教えてあげました。真の父母は、このように苦労なさって6千年間の時を過ごして天がご苦労にご苦労を重ねて探し立てられた独り娘です。皆さん、分かりましたか?知らなかったでしょう?

 そのため、私でなければならないのです。皆さんは私に出会って幸運です。天一国は二人が一つになって成す国です。
1960年はそれこそ天の娘が喜ぶ日であり、万物が喜ぶ日です。神様が待ちに待ったその一瞬でした。

 現実的に最も低い位置で…天の王子、王女なのに…。ですから、神の日が制定されるまでのお母様の苦労を、皆さんは知らなければなりません。孝進、興進の二人の息子の勝利基台の上に立てることができた日です。皆さんが興進を愛さなければなりません。生む時も、サタンが殺そうとしました。成長しながらも、すべて整った環境ではない世の中、サタン世界、特に共産主義の脅威を受けているお父様の代わりに自分がお父様のために死の場にも行くと誓った子です。そのような子女がいなかったならば、今日の摂理歴史が成されることができないのです。皆さんがそれを知らなければなりません。

 私がお父様と聖婚しながら、私は天の事情を知ったので、私の代ですべての蕩減摂理を終えなければならないということを知ったため、実際、年も幼かったのですが20年の内に14名を生むというのは簡単なことではありません。ただ楽をしながら生むのでもなく、戦場のようなところを巡回しながら、それも4回も帝王切開の手術をしながら子供を生むというのはたやすいことではありません。

 お母様を尊敬して生きなければなりません。それを知っていますか、知りませんか!
すべて整理しました。これからは皆さんの責任が残りました。そこまで全部やってあげることはできません。皆さんは氏族メシヤの責任を果たさなければなりません。真の父母である私が、真の子女に関する痛みがあっても、真の父母なので世界の70億人類の心配をせざるを得ません。み旨をすべて知らずとも、ある人は「真のお母様がとても大変そうに見えるのですが、もっと楽をなさればよいのに」と言います。皆さんは私の痛みが分かりますか?責任者たちなのに。

■そして清平のことに対してあれこれ言ってはなりません。

 大母様の特別権限です。これは天が聖別して育ててきた独り子の家門です。分かりましたか!他の者たちは、お父様に近い人だといってもこれはできません。大母様だけができることです。肉身を持って役事される訓母に対してあれこれ言ってはなりません。分かりますか!私が生きている限り、皆さんが心配することは何もありません。分かりますか!ヤン・ジュンス!(はい!)信徒対策委員会、あれこれ騒いではいけません。

 今は内外が一つになるべき時です。身体と心の統一から家庭、教会、氏族、民族が一つになる方向(性)に努力しなければなりません。これからは内外が一つにならなければなりません。心と体の統一から、教会、氏族、民族、一つになる方向に動かなければならず、そこに教会は伝道しなければなりません。何回言わなければ分からないのですか。無知には完成がないというお父様のように、知らずして…。しかし、知らせなければなりません。この民族が責任を果たせるように知らせてあげなければなりせん。

 全世界的に起こるすべてのことは、真の父母だけ分かれば方向が分かります。私が数日前にアルプスの有名な山々を12峰、登山してきたのですが、なぜそうしたのか分かりますか。もう一度皆さんを許して抱えようと…。(泣かれる)
お父様は一つの世界になれば判事、弁護士がいない世の中になるとおっしゃいました。世の中の法が私たちをあれこれ言うことができません。真の父母は万王の王ではないですか。皆さんにそのような環境をつくるべき責任があるのですが、それが果たせませんでした。

 来年からは、基元節は韓国協会が各機関と一体となって準備し、この民族復帰、国家復帰のために全力投球しなければなりません。そして聖和3周年は世界本部が中心となって、大陸会長と総使、UPFをはじめとする世界的期間を通して世界的に高い次元で進めていくつもりです。これからは全世界の協会が内的に充実しなければなりません。曖昧であってはなりません。カラーがはっきりしなければなりません。

 そのような点で、
この40日期間、不足な点を悔い改め、反省しながら、残りの生涯、皆さんが最善を尽くして天が願われる期待に栄光をお返しするという誓いをなし、私たちの教会にサタンが侵入できる隙を与えない一つになった場に立ち、声を一つにしてこの国と世界の前に見せてあげなければなりません。生きた天の神様、真の父母様の位置を立ててあげなければなりません。その道が、皆さんがこの時代を生きた者として、祝福家庭として後代の前に恥ずかしくない人生となるのです。
 そのような身体と心の決意を持って、この40日間を祈祷精誠を尽くす心で聖和2周年を迎え、これから新しい3周年に向かって出発することを天の前に約束しましょう。 

5b98a931bfe6d7d410b03b5abebe7b08.jpg

韓講話、終わり


[3人の感想はじめ:韓講話からの引用は赤字にした]

日本人食口の感想(6500双、京大原研出身、男性)

-お母様が胎中から無原罪だったという原理はない-

 なんと言っても次の部分は唖然・茫然でした。

■ここに座っている真の母は、「6千年ぶりに誕生した独り娘です。証拠がちゃんとあります」

イスラエル民族を通して独り子を送るまで聖別してこられた選民の歴史があります。「血統転換」、私は胎中にいる時からそうなのです。皆さんがこのことを信じなければなりません。

■お父様の歴史は、イエス様の使命を引き継いだその時、その瞬間がお父様が独り子となられた資格です。分かりますか?そのことを分からなければなりません。


 今までの統一教会の公式的な見解では、お父様は生まれながらにして「独り子=メシヤ=無原罪=神の血統」でした。イエス様から使命を引き継いだ瞬間に独り子になったというみ言はありませんし、教会ではそう教えてきませんでした。教会公式サイトの動画、日本統一教会の教学担当の太田朝久氏の講座です。
http://trueparents.jp/?page_id=884
「④再臨主の誕生と血統転換」の16:45~19:52にその説明があります。見るのがめんどうかもしれませんので、その最後の部分のみ(18:34~)を文字にしてみます。

(引用はじめ)
この3・1独立運動が勃発し、最も命を懸けなければならないまさにその時に忠母様はこの神様の啓示に従って絶対信仰をもって文鮮明先生を身ごもって行ったわけであります。したがってこの忠母様の胎中は、メシヤを生んだ母マリアの胎中であったがために、この文先生はまさに無原罪のアダムとしてこの地上に誕生して来ることができたというわけであります。
(引用終わり)

 これが公式見解です。お父様は生まれながらにして「神の独り子=メシヤ=無原罪=神の血統」なのです。そのたった1人のメシヤを通して全人類を「サタンの血統から神の血統」へ「血統転換」していくのが原理の教えるところです。したがって真の母といえども、血統転換されるまでは原罪があります。み言集「祝福家庭と理想天国(1)」の1035ページにも、こうあります。

(引用はじめ)
聖婚式以後、最初の7年間は、お母様を育てる期間として天的な家門と家法に従った教育をしてきました。先生はこの期間、夜も寝ず、ずっとそのことのために祈祷しました。(先生は)お母様もよく気づかないうちに、このようにして堕落の結果として失ってしまった神様の娘と、その相対基準と、真の父母の基準、この3つを実体として復帰しました。これは堕落した人類始祖の後孫であれば、誰もが行くべき道なのです。
(引用終わり)

 真の母も「堕落した人類始祖の後孫」と明言しています。真の母を復帰するのはメシヤであって、神ではありません。ですから第1のお母様、第2のお母様が失敗しても、メシヤは第3のお母様(現在のお母様)を立てて復帰できたのです。真の母は交換可能なのです。韓鶴子夫人がお父様の認定を受けて勝利したことは素晴らしいですが、あくまでも勝利するまでは「真の母候補のone of them」なのです。お母様が胎中から無原罪だったという原理はありません。

 お母様の勝利とは、上のみ言で「聖婚式後の最初の7年間」といわれている期間です。この期間は、自分こそ真の母(文先生のお嫁さん)にふさわしいと思っている女性信徒の嫉妬やいじめに耐えたり、お父様からも捨てられたような立場に立たされても、お父様を信じ抜いたという基準を立てた期間です。最初の3年間はお父様と一緒に暮らすこともできず、お母様は信徒の家に間借りして住まわされ、長女の誉進様は信徒の家で生まされました。現代だったら完全にDVで訴えられそうです。

 それでもお父様を不信しなかったので、アダムを裏切って堕落したエバの失敗や、第1・第2のお母様の失敗を全部蕩減復帰したとお父様が認定され、1968年1月1日にお母様の勝利が宣言されたのです。つまり、歴史上の女性の全ての罪を背負って、その7年間でお母様が勝利されたというのが原理です。それはもちろん、我々信徒は素晴らしいと思っています。しかし、だからこそ、この7年がなくして韓鶴子夫人は真の母になれなかったことになるのです。生まれながらにして血統転換されているわけではないのです。お父様を不信していたら、第1・第2お母様のように「お母様候補者だった人」で終わりです。

 もし、お母様が胎中にいる時に血統転換されていたのだとすると、第1・第2のお母様の存在の説明もつかないです。彼女たちも胎中から、生まれながらにして無原罪(=独り娘)だったというのでしょうか? それじゃ、独りじゃないじゃん! 少なくとも3人の女性が生まれながらにして無原罪だったことになります。独りじゃないのだから、「独り娘」という理屈にも合いません。

 真の母とて、お父様によって血統転換され、試練を受けて、全女性の代表としての蕩減条件を勝利するまでは、スペア交換が可能なone of themだということです。胎中から独り娘として血統転換されてきたというのは、まったくもって非原理的な話です。

 清平の横領に関して握りつぶしたことも幻滅です。そもそも、メシヤを生んだ忠母様より、メシヤの嫁を生んだ大母様の方を重視することも理解不能です。
 ダメ押しで、こんな発言にもあきれ果てました。

世の中の法が私たちをあれこれ言うことができません。

 世の中の法など無視しても良いと言っているようなものです。コンプライアンス宣言と真逆です。教理的にも整合性がない発言をし、教会内不正にも目をつぶり、世の中の法も無視しろというのでは、どうやって世界平和を実現しようというのでしょうか? こういう人がトップの組織は内部崩壊、外圧崩壊で、早晩になくなってしまうでしょう。

 真のお父様が真のお母様の勝利を宣言した時は確かに勝利したのでしょうけれども、今現在もずっとその勝利基準を保っているかどうかは誰も判定できません。そして、これらの言動に触れると、私には勝利基準を保っているとは、どうしても思えません。

 そもそも母の責任は「アベルとカインを1つにして、父のもとに帰る」ということです。2008年4月6日、お父様はお母様・顕進様・国進様を呼び、「真の母およびアベル・カイン一体化の特別式」を行っています。その映像は、前述の太田氏講座の最終話「⑦真の父母の苦難と荒野路程終決(後編)」47:34~48:19に出ています。この式では三者が一体化したことになっていますが、現実は一体化どころが分裂しています。つまり勝利ではなく、失敗したのです。

 もちろん、三者が一体化していないということは、お母様だけの責任ではありません。顕進様にも国進様にも責任があります。だからといって、お母様が責任を果たしたともいえないです。三人とも勝利していないのです。お母様においては、息子を連れて父のもとに帰るという「母の責任」を全うしていないのです。

 つまり、お母様は聖婚式後の7年路程は勝利したけれども、今成すべき真の母の責任は果たしていない(勝利していない)というのが私の観点です。勝利していないので、非原理的なメッセージを語ってしまうのだと思います。

在韓日本人食口の感想(6500双、チャーチ系、男性)

-お父様は有原罪として生まれた???-


 このスピーチを読んで、最も印象に残るのは「独り娘」という言葉であろう。そして、少し前に偶然、耳にした鮮文大学のある神学教授の講義内容を思い出した。

 その講義では、真の父=お父様は当然、血統的に無原罪として生まれた方だというのだが、真の母=お母様も、もともと血統的に無原罪だという。その講義を聞いた時、
「しかし、教会内では一般的に第三のお母様とされている韓鶴子お母様が無原罪として生まれついたのならば、それ以前の第一、第二のお母様と称されている方たちは、いったい何であったのだろう?」
 と、素朴な疑問が湧いた。つまり、その方たちは無原罪ではなかったのか、ということである。

 もし、第一のお母様、第二のお母様も、真の母として選択される理由に「無原罪」という内容があるとすれば、無原罪の女性が3人はこの世に生まれた、神様が準備されていたということになるのだろうか。

 教会内では「お母様は堕落人間(=原罪がある)であったけれども、真の母に抜擢された」という解釈が一般的であったように思うが、それがその神学教授の講義で「そうではない」というのを聞いて個人的にはかなり衝撃を受けたが、今回、お母様がご自身の口で、神様は2千年の歴史を通して「独り娘」を探していこられたと語られるのを聞き、「なるほど、やはりそうなのか」と思うと同時に、このスピーチではヘタをすると、「真の父を探すより、真の母を探すのが神様の目的であった」ことをより強調されているような印象を受け、かなり違和感が残った。

 もう一つ、見逃せない言葉として、「お父様は、イエス様の使命を引き継いだ瞬間に独り子になられた」という表現があるが、実は上記のように鮮文大の某神学教授は「お父様は血統的に無原罪として生まれた」ということを講義で証明しており、その講義中で、「食口たちの中には、お父様がイエス様の使命を引き継いだ時にメシヤとなられたと誤解している人たちがいるが、それは間違いである」と強調されていた。よもや、真のお母様が間違った知識をお持ちのはずはないので、これはお母様の語り方のミス(?)、表現の不足さといった部類のものになるのかもしれないが…。

 万一、お母様の今回の言葉通りだとすれば、「お父様は有原罪として生まれて、16歳でイエス様に出会われた時点でメシヤの資格を得たのに対し、お母様は2千年前から血統的に無原罪として準備してこられた」ということになり、これはまたとんでもない話になってしまうと思うのだが。つまり、神様はお父様よりもお母様のほうを重視してこられた、それだけお母様に価値がある、という話になってしまうからである。

 私は、新たに制定された「天一国憲法」の内容に触れた時も、
「これまでの『血統による救い』から、『法統による救い』、あるいは体制への移行を強調している」
 -かのような印象を受けたが、今回のスピーチも普通に読むと、お母様の神学的位置や価値を、(なんとなく躍起になって)確立、強調しようとしているかのようで、どうもスッキリしないものがある。

 もちろん、真の母の神学的定義をしっかりと規定することは、絶対に必要なことではあるのだが…。ある程度、長くこの教会に存在しているものとしては、最近の教会の流れ自体が神学的に大きく変容しようとしているかのように感じる中、お母様によるこのスピーチはそういった意味でより印象的であったと言えるであろう。

 いずれにしても、統一教会には神学的統一見解といったものが必要ではなかろうか。
 どのような解釈であったとしても、「これが公式見解だ」というものが打ち出されれば食口はもっと信仰しやすくなるだろうに、語る人ごとに解釈が微妙に異なることが多いのは困る。
「分派、分派」というが、教会内、特に幹部と言われる方々ですら究極のところは見解が一致してないのが現実で、そういう点では誰もが分派といってもさしつかえないような気すらする。
 もちろん、それに対して、「『真の父母』が絶対なのだから、真の父母様の指示だけを絶対とすればいいのだ」というのが統一教会の公式見解という立場なのだろうが…。

 ただ人間、頭や理屈のみでなく、なんとなく心で感じる「素朴な疑問」というものはある。
 その疑問に対して回答が与えられれば何の問題もないのだが、常に理屈だけの対応で食口の「心」は無視されてしまうことが多いと思うのは、私だけであろうか。
 私は、統一教会は大きく変容していっているように思う。それがより真実なる、幸福への道であればいいが、私の心には「素朴な疑問」が増え続けているのは事実だ。

在米日本人食口の感想(6000双、早稲田原研出身、女性)

-天が送ると約束したその天女とはお母様ですって!?-


 韓総裁のスピーチ文を読んで、十年一日の如く相変わらずのことを言っている部分と、今回初めて聞いた部分が混在してると思いました。

全世界的に起こるすべてのことは、真の父母だけ分かれば方向(性)が分かります。
 似たようなことで、昔“統一原理があれば全ての学問を統一できる”と聞き、そう思い込んだ時期もありましたが、何十年も経って、ふと客観的に見回すと、全然そうなってないなと思うのです。

 このみ言のように、真の父母だけ分かろうとしても、また、たとえ方向性だけが分かっても、自分の内面の世界の中にめくれ込み、ただ落ち込んでいくだけで、世界的に起こることと全然関係が持てなくなると最近感じます。もっともこんなことを思うのは私だけなのかもしれませんが。

真の母は、6千年ぶりに誕生した独り娘です。 についてですが、これまで文先生のみ言の二番煎じ、三番煎じを語っていたような印象の韓総裁が、自分は胎中にいる時から血統転換された独り娘で、一方文先生はイエス様の使命を引き継いだ瞬間に独り子の資格を得たと、お母様の方が血統的に摂理の中心であるような内容をはっきりとおっしゃったので驚きました。

 何年か前に鮮文大学の教授が新しい“真のご父母様の生涯路程摂理”の講義をする修練会があり、それに参加した知り合いから聞いたところによると、そこではお父様の路程よりも、お母様の神の娘の位置から神の夫人という神格的位置までどのように上がって来たのかという路程が詳しく語られたとのことです。
 六マリアの摂理的意義も語られ、神の摂理歴史の最終目的は神様が成長したお母様と結婚すること、全ての摂理はそこに帰着するとのことでした。

 その後 “お母様と亨進様が神との成婚式を行おうとしたが、お父様が激しく反対して、式は急遽以前も行った金婚式に変更された(2012年1月)” という噂がありましたが、ご家庭にいろいろな齟齬があったのは事実だったようです。

 それと “独り娘の神学” が同じかわかりませんが、百歩譲ってそのような解釈ができるとしても、今更こういう神学で精神的な活力を得る人が多くいるとは思えません。
 文先生も90年代頃から、自分は神より上だというような意味のちょっと変なことを時に語ったり、儀式をしたりしたので、そういうことはなるべく心に入れないようにしています。
 というか、キリスト教の文化的土壌があるアメリカの食口の心には入らないのではないでしょうか。清平好きで摂理献金も見栄と自己満足でがんばってしまう日本人グループは別ですが。(アメリカにも少しいます。なるべく近づかないようにしているので、私は影が薄くなっています)。

この韓族を通して天は、皆さんが知っているように本来、天子を送ろうとしたのですが、趙漢俊(チョ・ハンジュン)お祖父さんの銅銭3銭が引っかかって天子ではなく天女を送るとおっしゃいました。これは伝説ではなく、事実です

 これは伝説ではなく事実ーーと言われても……。おじいさんがこういう夢を見たのは伝説ではなく事実だった、という意味ならまだしも、天が送ると約束したその天女とは事実、この私(韓総裁)だという意味なのでしょう。統一教会はいつからこんなアニメ昔話のようなことを信じ込まなくてはならない団体になってしまったのでしょうか。あほらしいです。

 それより、過ちがなければ男子が生れ、何か過ちがあったら生まれてくる子は女子になってしまう、というコテコテの男尊女卑の考え方に基づいた話を、現代的批判を加えずにそのままたれ流すのにはがっかりです。女性が傷つきます。そんなことが気になってしまいます。関係ないことですみません。

 しかしそのような伝説を逆手にとって “天女・天の独り娘“ になりあがるのもありですか。そうなんでしょうね、とシラケています。
 私は個と全体の調和と統一を願って、ローカル・チャーチの運営に必要な税金的な献金しかしていません。

[3人の食口の感想はこれで終わり]
関連記事

コメント

新しい時代の始まりか、それとも破滅への序曲か-韓講話

記事中の3人の食口の方たちはおおむね不支持の立場だろうか?

自分は支持の立場だ。

O教授は独特な講義をするので、支持する人は熱烈に支持するけれども、支持しない人は「自分勝手な解釈だな」といった感想を持つことが多い。

自分はO教授をおおむね支持するが、原理に無い解釈については支持しない。

>イスラエル民族を通して独り子を送るまで聖別してこられた選民の歴史があります。「血統転換」、私は胎中にいる時からそうなのです。皆さんがこのことを信じなければなりません。

これは聖別された血統という意味で、無原罪という意味ではないのでは?

>お父様の歴史は、イエス様の使命を引き継いだその時、その瞬間がお父様が独り子となられた資格です。分かりますか?そのことを分からなければなりません。

これは無原罪のことを言っているのではなくて、メシヤとしての資格のことを言っているのでは?

>これまでの2千年歴史は、独り娘を探してこられた歴史です。

真の父母だから、独り子がいれば、独り娘がいてもおかしくはない。

よって、韓講話を支持する。

超人ではなく人間

教会の中には「真の父母=超人」という信仰観を持っている人がいます。「お父様は何でも分かる、お母様も何でも分かる」、そう信じている人たちです。こういう信者は結構多いです。

私はそういう信仰観はないです。「真の父母=人間」という考えなので、真の父母がいつなんどきおかしくなっても驚きません。 お父様が痴ほう症になろうが、お母様が原理を理解していなかろうが、驚きません。

そもそもメシヤたるイエスも文先生も人間だというのが、統一原理の教えです。スーパーマン、スーパーウーマンであるはずがありません。

統一原理では、もともと原罪がなかったアダムとエバが、堕落しちゃって原罪を持つようになったと説いています。原罪がなくても、ダメなことはするものです。真の父母、真の子女がどんなことをしてしまっても、可能性としてあり得ます。彼らも堕落する可能性を秘めた人間というのが原理ですからね。

もちろん、我々祝福家庭も同様です。大幹部が横領することもあり得ます。大幹部が横領したからといって、原理そのものが否定されるわけはありません。

「お母様は失敗しないんだ! 絶対なんだ!」と信じ切る信仰観は、私にはありません。ですから、このお母様のメッセージ内容が間違っていても、「それがどうした?」と思うのです。そんなことに騒いでないで、誰かがお母様に原理講義したらいいのです。(それが難しいかな)

aさんの言い分も理解できるけど、電子版「中和新聞」が削除している部分を見てみれば、本部として公式的には認められない内容をたくさん語っていることが、ものの見事に証明されてしまっています。

すでにネット上でみ言全文が公開されちゃっているのに、中和新聞でざっくり削除しても時すでに遅しです。頭隠して尻さずです。ダブルスタンダード丸出しです。

本部って本当にマヌケですね。「闘い、闘い」という割には、全然洗練された闘いができない組織です。

私は神学論争にはまるで興味がありません。
メシヤ性云々のどこに重きを置くかと言えば、「イエス様のやり残した仕事」を完結できるかということに尽きるからです。
この方が本当に神の妻かどうかは時間が経つに連れて行動と結果で現れるべきであって、煩わしい教理で人に押し付けるものではないはず。
矛盾しているかもしれませんが、私はこの方を信じたいと思っています。
確かに完全無欠とは程遠いかもしれない。でも文先生は完全無欠だったでしょうか?
日本人は減点方式が大好きですが、神の摂理はどうも違うような気がするのです。天をとてつもなく感動させる一点があれば、多少の減点は目をつぶるというような。
メシヤに添い遂げるという最も困難な生涯を送られたという一点は、間違いなく神が愛すると信じております。
しかしもちろんそれは、今後何をやっても許されるという意味ではありません。
神がこよなく愛したダビデの子息がどれほど悲惨な末路を辿ったか、そしてそれが今重なりそうな現実が怖いです。

韓鶴子総裁のみ言葉を受け入れます。

家系学的な見方からすると、韓鶴子総裁の家系は、1人娘の女性が三代続いた家系という事ですから、その女性が1人でも病死するか、事故に会うか、あるいは結婚出来ないかした場合、そこで家系が途絶えてしまう、この世で最も家運の無い、絶家寸前の状態の家門であるとも見る事が出来ます。しかし、聖書の詩篇や、マタイ21.42説の聖句、「家造りらの捨てた石が、すみの頭石となった。それは主がなさった事で我々の目には不思議に見える」にある様に、この世で最も価値の無い、捨てられた様な、後一押しすれば家が絶えてしまう様な家庭の娘を、天はメシアの妻として、聖別しながら準備されたのだと思います。神様が最初に準備された家門は、崔氏の家門でしたが、最初の夫人が夫を不信して、崔氏の一族が結束して離婚を迫らなければその福は崔氏が受けたのだと思います。その不信した、崔氏の代わりに文先生の左側に立てられた女性が、崔元福先生であり、韓鶴子総裁は、正妻でありながら、娘の様な、妾の様な立場から、ヤコブ家庭で四人の女性を通して生まれた12人の子供を数を、お1人で帝王切開を4回もされながら、12人以上の子女様を生んで、神様も自他共に認める真の母の立場を確立して行かれたのだと思います。

それはあ韓よ

>>この韓族を通して天は、皆さんが知っているように本来、天子を送ろうとしたのですが、趙漢俊(チョ・ハンジュン)お祖父さんの銅銭3銭が引っかかって天子ではなく天女を送るとおっしゃいました。これは伝説ではなく、事実です 。

http://plaza.rakuten.co.jp/godlove/diary/200601070000/
から引用
==================== 
 しかし伝説によると、漢俊が行なった工事で余ったお金はわずか7文にすぎなかったが、彼がその7文を自分のわらじを買うために使ったため、世界を救う人物として生まれ変わることができず、中国(明)の皇女として生まれたという。
皇帝は、その皇女の背中に「朝鮮趙漢俊」の5文字があったため「妖物」として殺してしまった。もしも余財7文を自分のために使わなかったら、明の皇太子として生まれ、やがて世を救う人物になっただろうに、という内容です(『ミロク信仰の研究・新訂版』85~86頁、311~312頁を参照)。仏教の弥勒信仰を基盤としながら、常に中国を大国として強く意識しつつ生きてきた朝鮮民衆の気持ちが非常によく現れた伝説だと思います。
====================
 
 趙漢俊説話を補足すると、まず橋の工事は明の使節団がソウルに行くときに渡るための橋であった。朝鮮王は使節団が来ると漢城で三跪九叩頭礼(信者が文夫妻の写真に向かってキョンベーて這いつくばるのを想像してください)
して使節団を迎えました。
 中華意識に凝り固まっていた朝鮮では「天子」はあくまでも中国の皇帝であって、キリスト教的なイメージはない。東夷として差別されていた朝鮮人の願望(「早く中国人になりたい」妖怪人間ベム風に叫んでください)が仮託された説話である。
 もし、鶴子さんが主張するようにこの説話が事実なら「天女」(皇女)としてもう生まれ変わって「妖物」として殺されているのだから、この説話の賞味期限は切れている。
 殺された皇女の背中に「朝鮮趙漢俊」の文字があったのは事実です。(笑)
 昔から、この説話は教会内で流布されていたが、鶴子さんは話を捻じ曲げて自己の神格化に利用しています。
「献金するなら、すっからぴんになるまでしなさい。献金を惜しんで、子供の運動靴を買っても天に引っかかるよ。」くらいに説話を利用するのは統一教会的にはOKです。

矛盾があってもいいのかな

原理は真理 ですよね。

神様は原理的に働く と何度も聞いています。

原理に矛盾があると、それは真理ではなくなるのではないでしょうか?


お母様のメッセージには、論理的にみると矛盾ばかりでさっぱりわからず、とうとうおかしくなってしまったのかな?なんて思ってしまいますが、

お母様の立場になって心情を感じ取ろうとすると、まあそういいたくなる気持ちもわかるな、と思います。

原理、お父様、神様、という、唯一無二の存在のすぐ近くで、自分はスペアがきく存在だと自覚したら、そりゃぁお辛いでしょう。自分も唯一無二だと主張したくなるものだと思います。

ただ、サタンに勝利する真の母が、そのような矛盾する事柄を並べて自分が絶対とか主張し、お父様を排除しているかのような表現をしてしまうのはどうなのでしょう。立場としては、絶対に耐えて苦労を見せず、周りが屈服するまで耐えまくり、そうして美しい花嫁を演じきらなければならないのではないでしょうか。

一般人の私たちとは乗り越えるべきハードルの高さが全然違うわけですから、気持ちはわかるけど、それは今更何をいってんだ?と思ってしまうわけです。


そういえば人類始祖の堕落の経緯も、そういう心情のつらさが発端でしたよね。さみしいとか。ジェラシーとか。


・・・お母様、堕落しちゃったのかな。


以上の見解から、この講話には、私は全くついていけません。

否定も肯定もしませんが、まったくついていけません。

恐るべき韓王朝の権威主義

 統一教会の歴史的転換点になるほどの重要なものと判断して、7月1日の「韓講話」の翻訳文全文を紹介してくださった米本さんには心から感謝申し上げます。
 米本さんは韓鶴子氏のスピーチを鄧小平の「南巡講話(なんじゅんこうわ」に因んで 「韓講話」と名付けられたとのことですが、中国の経済発展を可能にした鄧小平の南巡講話がもつ歴史的影響力と比べると、その教化力においては決定的な違いが感じられ、韓鶴子氏の醜態を晒した講話となったようにさえ思われます。

 しかしその講話が統一教会にとって、「新しい時代の幕開け」につながるのか、「破滅への序曲」となるのかを分けてしまうほどの深刻な内容を含んだ講話であることは間違いありません。
 日本の教会員向け「中和新聞」では講話の内容が大幅にカットされてしまっていることからもわかるように、現統一教会の‘教義’‘組織体制’にとっては決して歓迎できる内容ばかりではないのです。
それは今までの統一神学を否定しかねないような問題ある講話内容であると日本の教会指導者が認識していることがわかるのです。
 つまり日本統一教会はその韓総裁の発言によって明らかとなる統一教会の内部問題が広く知れ渡るのを恐れて韓氏の講話の多くの部分を削除したのであり、「真の父母様」の絶対性さえ否定されてしまうような矛盾を隠そうとしたのです。
 しかし、それは統一教会末端信者にとっては裏切り行為であり、日本統一教会責任者は信者にエンドレス高額献金を強要し、犠牲を強いていながら、その命令を出す最高責任者が公的に語った講話をあえて大部分を覆い隠したのですから、それは最高責任者自身に信仰的に矛盾した考えがあることを認識しながら事実を隠蔽したのであり、信者を騙した確信犯ということになります。

 しかし、その講話をネット上で全文を明らかにしてくださった米本さんによって、ネットを見ることができる統一教会関係者は真実を隅々まで知ることができたのであり、その意義は限りなく大きいものであると評価することができるのです。
 それも一面では情報技術が発達した時代に生活している恩恵によるものであり、文明の進歩は‘真実の隠蔽’を不可能にしてしまったのです。
 つまり、それが神の‘摂理’が向かわしめる新しい世界ということなのです。

 そのようにして、米本さんによって、全文が公開された韓講話文を読んでみますと、その後に3人の現役食口の方達が記事の中でそれぞれ書いておられるような批判的な意見が述べられることは避けようがありません。
 もし、このような内容の講話を真面目に語っていたとするならば、韓鶴子氏は、統一原理や文教祖が今までに語ってこられた‘御言葉’を充分に理解できていなかったか、あるいは「真の父」とは違った宗教思想の持ち主だったということになるかのどちらかだと思うしかないのです。
 この‘韓講話’と今までに韓氏が教会員に語ってきた講話の内容を判断する限り、統一原理に適った論理的な説得力はあまり感じられず、ほとんどは信者が責任を果たしていないという‘裁きの言葉’と「真の父母」は完全に勝利したという‘自慢の言葉’ばかりで、信者を原理的に啓発し、精神的に覚醒するような‘真理の御言葉’はほとんど見当たりません。

 記事にある3人の現役食口の方々の書かれた内容以外の私の感想としては、特に以下の講話内容に強い違和感を覚えました。
『お母様を尊敬して生きなければなりません。それを知っていますか、知りませんか!すべて整理しました。これからは皆さんの責任が残りました。そこまで全部やってあげることはできません。皆さんは氏族メシヤの責任を果たさなければなりません。真の父母である私が、真の子女に関する痛みがあっても、真の父母なので世界の70億人類の心配をせざるを得ません。』

 韓氏が「すべて整理しました。」とは一体何をどう整理したのか、果たして説明できる人がいるのでしょうか?
 おそらく韓氏自身も具体的に説明することは不可能でしょう。
 因みに、文教祖の「御言葉」においては「すべてを整理する」とは「真の子女による12支派を編成して14人の息子娘たちを中心として種族(宗族)的メシアが国家を代表できる名を成して387ヶ国だけ復帰すれば全て終わるようにする」ことであり、それは“ちゃぬの裏韓国日記”ブログの<三男派の皆様、文教祖は「長子」は一人を指すのではなく12支派(12兄弟全員)だと言ってますよ>(7/14)に文教祖の「御言葉」と共にその詳しい内容が書かれています。

 その文教祖の「御言葉」を尊重し、現実に照らし合わせてみるならば、「すべて整理した」どころか、「真の子女による12支派は全く編成されておらず、壊滅状態とも言えるのです。
 にも関わらず、「すべて整理しました。これからは皆さんの責任が残りました。」とはとても「全てをご存知である真の父母」とされる人物の言葉とは思えません。
 その一つをとっても、「真の父」と「真の母」の宗教思想は完全に食い違っていることがわかるのです。

 さらには「真の父母なので世界の70億人類の心配をせざるを得ません。」とは一体誰の言葉なのか我が目を疑います。
 しかし紛れも無い韓鶴子氏の言葉なのです。
その言葉に対しての感想は、米本さんのセリフを借りるしかありません。
 ヒェ~、バタン、死んだ。ピクピク
 恐れ入谷の鬼子母神。
 統一原理の摂理歴史とも密接に関連したパレスチナ地域においてはイスラエルを建国したユダヤ人とパレスチナ・アラブ人が長期に渡って戦闘を繰り広げています。
そこでは多くの死傷者が出ており、紛争の解決策もない状態で、特に、ここのところの戦闘は激しく、犠牲者は増えるばかりという悲惨な現状です。
その対立はイスラム過激派の問題とも密接に関連しており、世界中の悩みの種となって久しいのです。

 そのような聖書の舞台となる宗教的に重要な地域においての悲劇には何の関心も示さず、ラスベガスに特に「70億人類」にとって必要でも何でもない豪華施設を建設するのが人々の幸福だと言い、その為に信者に違法な‘強制的高額献金’を要求したりするのは矛盾していないのでしょうか。
献金集めの「緊急戦争事態宣言」をしている最中にアルプス旅行をして、「精誠を尽して条件を立てて来た」と自慢する人物が、「世界の70億人類の心配をせざるを得ません。」などと語ったとしたら、もはやその人物が「真の母」であるかどうかが問題ではなく、そのような偽善者を「真の母」と信じる人間の感性こそ狂っているとしか言いようがありません。

 今回米本さんが公開された「韓講話」は「破滅への序曲」以外の何ものでもないと思うしかないのです。
 何故ならば、韓鶴子氏が口にした‘新しいメシア論’は結局、その韓氏を「復帰され、完成した真の母」として認め、「真の父母様」と名乗らせた文教祖の「霊的無知」を証明してしまったからです。
 ‘神と一体’であると自称する人物が、「真の父母」として全人類の手本となり、全人類はその祝福によって生まれ変わることができると宣言したところで、その真の父が真の母の本心も理解できていなかったとしたら、‘神と一体’という最初のところから理論が成り立たなくなり、足元から教義が崩れ去ってしまうのです。

 また、韓氏が語る‘新しいメシア論’は在米日本人食口が書かれたように「統一教会はいつからこんなアニメ昔話のようなことを信じ込まなくてはならない団体になってしまったのでしょうか。あほらしいです。」というのが普通の頭を持った人達の考えです。
 もはや、統一原理との関連性云々の問題ではなく、全く別の宗教世界の中で作られた‘メシア論’であり、「韓鶴子教」と呼んだほうがよいでしょう。
 そして結局は集金力がある「清平教」に吸収されて行くのだと思います。

 しかし、そのようにあってはならない「真の父母様」の内的分裂が起こったのも無理はないのです。
 本をただせば「血統転換」による救済論自体に間違いがあったのであり、「真の父母様」を神格化したり、絶対化してはならなかったのです。
統一原理が朝鮮型儒教の影響によって‘絶対服従’を説いているかのように解釈されるようになったところで、統一教会は既に“真理”とはかけ離れた宗教になってしまっていたと言えるでしょう。
 私は元もとの統一原理、統一思想の中には真理が隠されていると思っておりますが、その究極的な真理に到達するためには、「真の父母」という概念を原理的に根本から変えて行かねばならないと思っています。
 理想的な家庭の形成は原理的に重要でありますが、個性真理体として唯一無二の価値をそれぞれもって誕生した人間が、永遠に一組の父母に絶対服従するなどと言う馬鹿げた理屈は中世の李氏朝鮮の伝統から脱することができない朝鮮民族系統の人々しか信じることができない理論なのです。

想定されたことではありますが・・・

神の「独り娘」・・・神様が捜し求められたのが「独り娘」なのは間違いのない事実ですが、御父母様の椅子をなくされた時点から、想定された道をひたすら歩んでおられる印象をぬぐえません。結局、行き着くところまで行き着くしかないのでしょうか。お話を否定はしませんが、一瞬でお父様を葬り去ることができるのは、お母様だけです。

そのまま~

《勝利していないので、非原理的なメッセージを語ってしまうのだと思います。**どうもスッキリしないものがある。**頭や理屈のみでなく、なんとなく心で感じる「素朴な疑問」というものはある。**常に理屈だけの対応で食口の「心」は無視されてしまうことが多いと思うのは、私だけであろうか。**私の心には「素朴な疑問」が増え続けているのは事実だ。》

優秀な三人の方が、とてもよく分析しておられますが・・「素朴な疑問」が、神様の声だとか良心の叫びだとか、感じたことはないのでしょうか? 分析して感じて?そのままだから、教会は堕ちるばかりなのだと思います。

もう少し短くなりませんか???

要点が明確でなくなるような・・・

「独り娘」発言

文教祖死後は、自分をあえて神格化する韓夫人、彼女の生い立ちを知ると、母親である洪順愛の育て方に起因があったように思われます。こんな証しがあります。

~夢の告げに金聖道ハルモニが白い服を着て、白い雲に乗って出てこられ、「順愛や、その赤ん坊のために心配したことだろう? しかし心配しないでよい。この赤ん坊は主様の娘であり、あなたは乳母のように乳だけ飲ませて養育しなさい」と言われました。その命令を、私は今までしっかりと心に刻んできました。~

このように娘を崇め奉り育てた結果が、「6千年ぶりに誕生した独り娘」発言かと思わされます。そして挙句の果ては「私を尊敬して生きなければならない。」とは!!??どこに真の母の姿があるのでしょうか?ただ70億人類から女メシアとして崇められたいだけではないのですか。

17歳で文教祖と結婚したものの、摂理故に14人もの子女を産む。巡回に専念すれば子育ては当然できない。養育は、すべて弟子まかせ、真の子女たちは、母親からの十分な愛情を注がれずに育つ。その結果、幼少期、寂しさを覚え育った真の子女たちは善き実を結ばない。「家庭は愛の学校」ではなかったのか?
「真の家庭」への期待は見事に裏切られる。
そして真の子女たちがこうなったのも私たちの足りなさ故と発言する謙虚傲慢シック。いつまでたっても僕の位置から抜け出せない見ざる、聞かざる、言わざるの盲信シック。失敗の原因は、私たちシックにありと責任転嫁するこの無責任さで𠮟責する韓夫人の姿。これでは統一教会が発展するわけがありません。

追記

子育て論はhitosatoさんのブログ記事をお薦めします。
また、この方の統一原理に対する秀逸な論考には、共感を覚える所が多々とあります。是非、ご覧になってください。

~統一教会は滅んでも、創造原理は理想世界の道しるべ~
http://blogs.yahoo.co.jp/hitosato551

献金命以外は何でもありの教会

正直またかって感じです。
時代と共にどんどん変わるのが統一教会です。二世祝福もこれからどう変わるかわかりませんし。

とにかくどう変わろうと、先祖の為に献金で徳積み教の方々が支えてるし、それを御自分が良しとされてるなら非難する気持ちも起こりません。ただ自分がついていけないだけ。

お母様のみ言だけでなく、カットされている事実が悲しいですが新天聖教からの流れなのか、昔からそうだったのか、、、。

ご自分の子供にもうとまれて、、

やはり鶴子さんは、統一の鶴子さんやなあ~

さすが!!! 脱帽!!!です。


統一の1世の親たちも、2世に
「おとーさんおかーさんは神様の仕事してるのよ。だからあなたたちもおとーさんおかーさんが学費やら修学旅行費やら献金すること理解しなさい!」
「摂理が重要なんだから、夜遅くまで家に帰られないのも、ごはんがちゃんと作れないのも、
ぼろぼろの服を着てるのも感謝しなさい!」

心では愛してるけど、親らしいことしてあげられないで、いつも摂理、神様、感謝、トーゲンという美しいマヤカシ言葉で子供に押し付けてきたツケが、二世の精神異常、自殺、家出、学業不振、祝福忌避、離婚、ひきこもりなどの問題となって噴出してきました。

もちろん普通の家庭でもありますが、その割合が高いということが韓国をはじめ、日本でも目立つようになってきました。


そりゃそうでしょ!
自分のお子さんを摂理、神様、いろいろと理由つけて「理解しなさい!」とがんばって?きた
鶴子さんですら、自分の子供に愛想つかされてるんですから。。。
「私は独生女よ!」とまずはご自分のお子さんに納得させてくださいね~

文さんは娘さんには人気なかったけど、
それでも3男や7男には尊敬されてました。

せめて、鶴子さんのお子さんに認められたという実績を持って、こういう霞か雲かわからない、
信者を煙にまくような?
実証不可能なお話をするべきでしょう。

あ、それとも自分の子供たちにも愛想付かされたんで
かなしみのあまり、ご乱心なさったのでしょうか?
鶴子さんのいうこと聞くのは後妻となった嫁と、浮気した後、改心して戻ってきた娘1人なんでしょうか?

私もたいした親ではありませんし、お金もないですが、
「おかあさんがボケてもぼくが面倒みるから」と
今のところ いってくれる息子がいるので
鶴子さんよりはさびしくないかなって思ってしまいます。

お金はあっても子供に疎まれる人生を送る鶴子さん、同情を求めていらっしゃるようにしか私には思えません。
聖女なんだから、もっとご自分に仕えないといけないよって、、、
それがどうしたんですか?

聖女だったら聖女らしく、これ以上信者の命を削らせるような献金を要求しないで、ご自分の財産全部差し出して、世界平和のために献金してください。
聖女といえば、やはりマザーテレサのようなイメージがあるんですけど、、、

信者がぼろ家で暮らし、ぼろ服着て、おかずも大根の千切りとか具のない味噌汁食べて、髪もめちゃくちゃ、(という日本婦人を多々みました)
でもご自身はいい服着ていい家に住んで、いいもの食べて、旅行にカジノ、ショッピング、、、、
鶴子さんのいう聖女は信者に尊敬される内容が無いよ~!

あ、信者にはあの世で豪勢に暮らせって?
保障してくれるんですか?誰が?あなたが?神が?
死んだらどこ行くかは本人が決めるんですけどね、、、、

70すぎて健康も思わしくない、、、
相続させるべき息子も弟子もいない疲れた表情が読み取れるだけです。
引退なさったほうがよろしいようでは?

私がこの講和を読んで感じたことは、韓夫人の統一運動・統一教会の責任者としての責任感と使命感がこのような内容を語る土台にあるのだろうということです。そのため、自分がそれにふさわしい立場の人間であることを理解させるために自分の先祖の功労や出生・生い立ち・周りの人々の準備などを根拠として語っているのだと思いますが、このことが触れたくない内容を逆に浮き彫りにしてしまっています。
神様からの召命(先天的)という形でメシヤの使命を出発されたお父様とは違い、韓夫人はお父様に見出されて(後天的)真の母の使命を出発されました。したがって、韓夫人が自分の位置を確立するためには、お父様以前の過去の実績ではなく如何にお父様と一つになって歩まれたかというお父様との出会い以降の実績が重要なはずですが(もちろん実績とは14人の子女を生んだなどという外的な実績のことではない)その話は一切ありません。残念ながら、今の韓夫人にとって「自分の生い立ち」>「お父様との関係」ということが現れた講話だと思いますし、内心は更に積極的にお父様を消しにかかっているのではないかと感じます。それが、「大母様の特別権限です。これは天が聖別して育ててきた独り子の家門です。分かりましたか!他の者たちは、お父様に近い人だといってもこれはできません。大母様だけができることです。」という一文にも表れてしまっています。
これからは心情的にお父様に近い人であればあるほど、韓夫人からは遠く離れて行くようになると思います。

迷走する教会から距離を置いては

fatherfujioka氏は、

「これからは心情的にお父様に近い人であればあるほど、韓夫人からは遠く離れて行くようになると思います。」

と言われましたが、私もそう思います。

しかしながら真の父母様のお一人を否定することは、真の父母様、即ちお父様を否定することになりかねないため、そこには大きな葛藤が生じると思います。

今は迷走する教会から距離を置き、推移を見守りつつ、これからの進むべき道を考えてみてはいかがでしょう。

朝鮮宗教カルト統一教会は一代で終わり、これからはカルト鶴子教が新たに出発したという事ですね。

只それだけの事でございます。

先の方々の中で、第一、第二のお母様などと言っていますが、日本人向けの洗脳するためのものです。まだ頭でっかちの方々は、真実はどういうことなのかを知らないという事に驚きを感じています。
特に第二のお母様とされていたのは、ただ単に元妻との離婚が成立しないうち、六マリアのひとりが妊娠した為、重婚罪を恐れて日本に島流しのように送り込んだのです。
金も渡さずどうなっても良いというような状況で妊娠している妾を日本に追いやったというのが真実。

そして、一人目の妻とは余りにも教祖が下半身使い過ぎて浮気ばかりしているのでけり合い掴みあいの夫婦喧嘩をするほどでしたが、文教祖は夫としての責任を果たすことなく妻とは離婚となりました。要するに、妻に問題があったのではなく文教祖はひとりの妻も幸福にすることが出来なかったろくでなし親父なのです。

鶴子さんは、噂では実のむ○め・・・
こんな感じが私から見えるところで、教義の至る所にほころびがあるのが実情です。

日本は家畜のごとく、金をむしり取られ最後は放り出されて鳥の餌になるような状態が、今の洗脳・マインドコントロールされている信者たちと考えられます。
早く、日本人として真実を知り自信と誇りを取り戻しましょう。そして、反日統一教会の餌食にこれ以上ならぬよう、気付いて下さる事を懇切に願っています。

根本原理を受け入れる

コメント欄の中で、これだけ分っていて、自分の頭で考える主体性も十分あるのに(なぜか)現役教会員という方々若干名の投稿を読んで、私が統一教会に置き忘れてきたものを考えるきっかけになりました。
それは「宇宙で起こるものすべてを司る究極の根本原理がある」という考え方です。統一原理の具体的な内容とは関係なく、それは道教からきています。

上のさいぞうさんのコメントに書いてある“原理”はもちろん統一原理のことだろうけど、私には道教(または朱子学)で云っている“原理”を思い起こさせ、Rainbowさんのコメント中の「原理は真理 ですよね。」も同様でした。

信者時代は、その原理と統一原理がごちゃまぜになっていて、元になってもそのまま丸めて放り出し、自分の実感に沿ったものを求めて人生を経験してきましたが、そろそろ断片を総合してまとめる原理(器、構造)を受け入れたいと欲する時なのでしょう。

G.D.クリサイデス『統一教会の現象学的考察』から「韓国宗教の伝統“道教と朱子学”」の段から抜粋します:
道は宇宙にあまねく自然界の全秩序の根源であり、究極の根本原理だが、道は表現できないもの、定義できないものとされていて、老子の古典的経典『道徳経』によると、
 “説明できる道は 不変の道ではない。
 名づけられる名は 不変の名ではない”
道教では永続的に押しつけられる確固とした法の固守ではなく自発性が強調される。賢人が従うべき法は言葉で言い表せないものであり、そのため、自分でその道を見いださなければならない。(抜粋おわり)

永続的にこれだと押し付けられる固い法(言葉)を固守するのではなく、時時に柔軟に自発的に、自分でその道(原理)を見いだすのがいいですね。

神々の黄昏さんが以前の投稿で、
>私は四位基台を、神という存在の遍在性を単純明快に表象した概念として捉えており、創造目的のような目標の青写真のようには捉えておりません。<
とあって、青写真のようには捉えないとはどういうことだろうと思っていましたが、そういうことなのでしょう。
教会は青写真のように捉えざるを得ないように誘導するし、青写真のように捉えている教会員は多いのではないかと思いますが。捉え方の問題は大きいと思います。

なんとも言いようが、、、

〇ここに座っている真の母は、「6千年ぶりに誕生した独り娘です。
証拠がちゃんとあります」


★イエス様を現す「独り子」を連想する「独り娘」を使っておられます。
メシアをほのめかして居られます

〇イスラエル民族を通して独り子を送るまで聖別してこられた選民の歴史があります。「血統転換」、私は胎中にいる時からそうなのです。皆さんがこのことを信じなければなりません。

★ココで自分は原理用語の胎中からの「血統転換」と受けて誕生されたと主張されて居ます。
メシアをほのめかしておられます。

〇お父様の歴史は、イエス様の使命を引き継いだその時、その瞬間がお父様が独り子となられた資格です。分かりますか?そのことを分からなければなりません。
★お父様は使命継承の時、其の瞬間から「独り子」になられたと「其の事を解れ」
自分のほうがヨリ優れているかのような印象操作されています。


原理用語がわかって話されているのでしたら、お母様は原理をわかっておられません。

復帰原理は創造原理です。神はアダムを創られ、其のアダムを深く眠らせてアダムのあばら骨からエバを創ったと聖書には書いてあります。アダム男性が先に聖別された胎から血統転換してメシアとして生まれ。 エバを探し復帰するのが私たちが今まで習ってきた原理です。

又、ロマ書5章19節独りの人の不従順によって、、、。独りの人の従順によって多くの人が義人とされる  とあるように、独りの方(メシア、男性)がまずこの世に現れるべきだと信じています。

イエス様から使命継承されてからお父様が独り子になられたなどとは原理のどこにも書いてないし、又いままでの原理講義のどの講義でも聞いた事もありません。

「これを信じなければ成りません」といわれても
宗教と科学を統一した課題として解決する新しい真理として発表された原理
を信じる信徒には説得力は皆無だと思います。

文先生の信憑性まで怪しくさせる

韓総裁のスピーチが統一原理からも、常識からも理屈に合わないのはすでに多くの方が指摘してしてくださいました。

重要なのは、それでご自身の墓穴を掘っているだけでなく、亡き夫君、文先生の信憑性まで怪しくしてくれていることです。だって、ご夫人だし、昼夜分かたず文先生と共に丸52年間過ごされたんですよね。夫を支えるために子供との時間も犠牲にしたんですよね。霊肉とも一体化した、3弟子などとは比較にならない存在です。その方がこの程度なら、その夫君は一体どういう方だったんでしょうか?

娘さんである文仁進元アメリカ教会長の実態がわかった時、えっ、じゃメシアでしかも実の父親の文先生は何をしていたの?と考えざるをえませんでした。今回、そしてたぶん今後のご夫人の原理離脱は、それ以上にインパクトがある内容かもしれません。

「文先生は勝利したけど、夫人は失敗」したって? 今更そんな理屈は通りません。「お母さまは勝利した」って何度も公言してましたよ。

英語版講話との比較

 たくさんのコメント、ありがとうございました。

 7・1講話の英語訳版を入手した。日本語訳版との違いを文末に追加しました。

率直な疑問が生まれました

英語訳と日本語訳の違いについて掲載してくださりありがとうございます。


そこで率直な疑問が生まれました。

お父様は、韓国語、日本語、英語の聖書を研究なさったのですよね。

なぜ 原書は研究なさらなかったのでしょう?

最近、また、皮で作られた、隠されていた福音書が発見されましたね。
バチカンが懸念をみせたとか。

お父様は、メシアなのに、なぜ原書は研究しなかったのかな。



感謝

思考停止

初めてコメントします。

私は一度統一教会に伝道され6・7年の信仰生活を送りましたが、数年前に離教しました。
教会のスタッフのような事をしていた時期もありました。

毎回米本さんのブログを拝見させていただいています。

今回こうして韓夫人の講話を読んで、自分の経験と重ねながら感じることは、
基本的に食口は“み言”と言われるものに対して、どこかで思考停止をしながら、それでも“信仰的に”ついていくという選択をせざるをえないということです。

はっきり言って文先生が存命時に語られていたみ言も、末端信者にとってはほぼ理解できるものではありませんでした。

それでもそこには“天宙的な意味がある”などと信仰的な解釈をしながら、信仰生活を送っていました。

そういったみ言に対して牧会者や幹部の方が“原理的な解釈”をして語ったりしていましたが、なんだか今となっては辻褄を合わせるための屁理屈のような気がします。

特に今は文先生が亡くなる前後から様々な事件を経てどんどんと求心力を失い、経済的にも疲弊していく中で、とにかく“み言の力技”が横行しているように思います。

つまり今回の韓夫人の長い講話もその真意を推し量るとすれば、「私はとにかくすごいんだから、あなた達は黙って(思考停止して)ついて来なさい。」という事ではないかと思います。

文先生も生前よく「すべて勝利しました。」という事をよく語っていましたが、特に食口はそういった言葉に対してめっぽう弱い、つまり思考停止しやすいと思います。

韓夫人も文先生のそういったセオリーを踏襲しながら、きっと食口の心理をよく知った上で講話を語っておられることでしょう。

穿った見方かもしれませんが、個人的にはそのように感じました。

統一教会はいつの頃からか出発式や様々な集会を繰り返しながら、目をくらまし、耳を閉ざし、絶対信仰の名のもとに盲目的な活動を行う団体になってしまったのでしょうか。

以上、拙い文ですがコメントさせていただきました。

盲目的

コメントに対するコメントで恐縮です。

<文先生も生前よく「すべて勝利しました。」という事をよく語っていましたが、特に食口はそういった言葉に対してめっぽう弱い、つまり思考停止しやすいと思います>(ブルータスさんのコメント)

ブルータスさんの話には、いちいち納得させられます。
ブルータスさんは思考を重ね、客観的に分析しながら、信仰の盲点を見抜かれたのかもしれませんね。

今は離教なさっているとのことですが、惜しいですねぇ。
ブルータスさんのような本質の分かる方が残ってくだされば、徐々に内側から変えていけるような気がするのですが…。

<統一教会はいつの頃からか出発式や様々な集会を繰り返しながら、目をくらまし、耳を閉ざし、絶対信仰の名のもとに盲目的な活動を行う団体になってしまったのでしょうか>(同)

盲目的…。
その傾向が強いことは否定できません。集会>礼拝。金>魂。人数>心情。霊界>現実…。

ただ、その問題性を理解している食口も少なくありません。
盲目的な団体にならないように頑張ります。どうぞ力を貸してください。

祭りじゃ、わっしょい

 ブルータスさん、初投稿ありがとうございました。

統一教会はいつの頃からか出発式や様々な集会を繰り返しながら、目をくらまし、耳を閉ざし、絶対信仰の名のもとに盲目的な活動を行う団体になってしまったのでしょうか。

 屈託なく笑えました。

 教団の公式サイトを読むと、
 
7月24日・「第5回西日本聖歌隊コンクール開催のお知らせ」(合唱コンクール)
7月13日・「天運相続還元祈願聖火式」(キャンプファイア)
5月29日・第52回「真の万物の日」敬礼式を挙行(学芸会)

 こんなんばっかしです。教団公式サイトは私の愛読サイト。お花畑を歩いているようで、ほんとうに心が癒されます。

み言葉というのは、読み方があるのです。例えばイエスさまの御言葉に「明日のことで思いわずらうな」という言葉がありますが、明日の事が不安でどうしようもない人がこの御言葉に触れるなら、その不安神経症から癒されるかも知れない。しかし、例えば夜遊びしたい人が「明日のことで思いわずらうな、とイエスも言ってるから」と言ってお金をみな使って飲んだとすれば、それは間違った御言葉の読み方をしているのです。
この事は何を示すかというとあらゆる御言葉はその人の状態によって読み方が変化してしまうのだということです。そういう事をまったく考えないで、自己解釈に耽溺する人々は今もまた将来も真理に到達する事はありえないのでしょう。

無原罪であるということと、メシアになるということは違うのかも?

ご無沙汰しております。超長期間無沙汰の非礼をお許しください。

独生女の意味がよくわからず、先ほど教団のホームページの会員用相談室に質問をしたところです。まだ回答は返って来ておりません。

さて、独り子ということについて、文先生は元から無原罪であったのかどうか、それは私もわかりません。が、いつからひとりごとなったのか、つまりメシアとなったのかということについて教会の中で質疑応答している時、具体的に誰の回答であったかは覚えておりませんが、メシアの候補者は何人かいたと伺ったことがあります。そして勝利されてメシアになったのが文先生であると。

ほう?と思っておりました。今考えると、ではほかの人も勝利した人がいたらどうなったのだろう?二人メシア?なんてこともありうるの?という疑問も湧いてきますが、その時にはそのことには思いがいたらず、ただ、そうですかと頷いてしまいました。

とすると、無原罪の人は何人かいたと、その中でメシアとして勝利した人がメシアになる、ということになります。それで考えると、韓鶴子氏が、アボジが独り子となられたのはイエス様から指名を引き継いだ時だと主張するのは理解できます。しかし、問題はその部分ではなく、韓鶴子氏がお腹の中から独り娘であったと主張するのは矛盾しているのではないかということです。文氏が独り子となったのはイエス様の使命を引き継いだ時?その奥様として文氏から指名を受けた韓鶴子氏は生まれながらに独り娘?主張が完璧に狂っています。韓女史が、独り娘になったのは真のエバとして勝利した67年だと主張するなら、これまでの原理とぴったりするのですが。

文氏の原理が一部誤っていてそれを修正したというのか、それとも韓鶴子氏が新たな原理を発見されたか?わけがわからない。教会は、迷える羊の質問に答えてくれるかどうか、それとも見殺しにして狼の餌食にしてしまうか、じっと見ているところです。

どうも神山解釈の方がスッキリするのだが。

「無原罪であるということと、メシアになるということは違うのかも?」というコメント投稿の中で、教団に質問したと書いた件について、教団側から回答を頂きました。無断転載することを禁じると書いてあるので、具体的な引用文としては書けません。が、文師が独り子の資格を得た時期に関する韓女史の言葉の神山氏の解釈と、教団側の解釈を読み比べると。韓女史の言葉の直訳はどうも神山氏の解釈に分がありそうな気がしました。

また、独生女の表現に関しても、神山説と教団説の両方を読み比べましたが、何の先入観もなく読むと神山説のように捉えてしまうように思えました。

教団側の韓女史の言説に関する解釈は、どうも無理があるように思えます。徳野会長をはじめとした幹部が松涛本部に神山氏を招くという提案を受け入れなかったのは、素直に解釈すれば神山説の方がわかりやすかったからではないでしょうか。

教団側も、どうすれば自分たちを守れるかというのではなく、どうすれば発展するのかという視点に転換したほうがいいと思うのです。

信じられませんでした。

初めて、拝見いたしました。
信者の一人です。

真のお母様の信じがたいお言葉に、胸が痛み、コメントさせていただきました。

これは、本当なのでしょうか?
お母様は、『メシヤは男性でなければならない』という根本的な原理を理解されていないということなのでしょうか?
お母様は「真のお父様のみ言葉を、毎日、毎日、訓読し、真のお父様に絶対信仰・絶対愛・絶対服従しましょう!」と語り、自ら模範を示さなければならない立場でいらっしゃるのにも関わらず、
なぜ「お母様がメシヤだから、お母様に絶対信仰・絶対愛・絶対服従しなさい。」というようなことを語らるのか?
私には、到底、理解できませんでした。

しかも、喪に服すべき3年期間なのに、なぜ、真のお父様を否定する発言をされたのか?

私たち信徒としては、私たちの不信仰の罪をメシヤ家庭が十字架で代贖していると解釈し、更に悔い改めるしかないと思うのですが…。

お母様にはこのお言葉を一日も早く撤回していただきたいです。

Re: 信じられませんでした。

当然だと思います。

 それゆえ、動揺させないために、中和新聞では下線部分を省略して載せたのです。

 昨年7月の韓スピーチですが、いまだに教団は全文を発表できないのです。

>お母様は、『メシヤは男性でなければならない』という根本的な原理を理解されていないということなのでしょうか?

 この一直線でまっとうな疑問に、ストレートで返球できないからです。

 ストレート返球の代わりに、グダグダ・四の五の四の五のやっていますね。部外者からみていると、いとオタオタですね。

 ぼくが韓鶴子さんに期待するのは毅然とした態度です。

<『メシヤは男性でなければならない』というのは、朝鮮儒教に毒されていた夫・文鮮明の間違った原理観でした。真の原理は性差別がない普遍的なもので、メシヤが女性だって、何の問題もないのです>

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://yonemoto.blog63.fc2.com/tb.php/493-0f8537bf