5歳下の私の弟、マジでいい人すぎて姉として大好きなので自慢話をしたい。
私:お勉強が中途半端に出来るものの社会とうまくやれず、進学校→通信制高校→バカ田大学→大手企業(で挫折)→東大文系修士課程。
弟:お勉強に本気が出せないものの人に優しい。市内最底辺高校→ニッコマよりちょっと上の大学。
弟、小さい頃からちょっと頭が悪くて、ずっと私に騙されて生きてきた。例えば「紙のお金より金属のお金の方が価値があるよ!だって火をつけても燃えないでしょ!」って言われてお年玉をほぼ私に回収されるタイプ。相当お人好しらしく、弟を分かりやすくいじめてた小学校の担任が入院したら、マジで心配してお見舞いの手紙書いてやんの。バカかよ、いいやつかよ。
弟、やればできるのに中学校3年間全く勉強してなくて、本当に成績が悪かった。私が成人式の実行委員になって、弟の学校(私の母校)に行った時、弟の学年の数学の教員が「お宅の弟さん、本当に勉強できないし、この間テストを返却したらその場で答案を破って教室を出ていったんです、いい加減にしてもらえませんかね」って言われた。その時は私は本気で弟を怒ったんだけど、でも彼は、彼よりもっと家庭環境も成績も悪くて教員からも虐められていた同じクラスの女の子が、テストの返却にかこつけて教員から詰られたことに腹を立てていたようだ。よくやった。えらい。
弟、そのまま市内の最底辺高(県内偏差値50くらい)に進んで、進学初日に校門で教員と揉めた。生まれつきの可愛いクルクル天パで生徒指導食らった。そのあとも部活の教員と上手くいかなくて、せっかく買った部活の道具が全て無駄になって、それでもずっと英語だけは得意で、ずっと一緒に過ごせる友達がいた。私にはそんな友達がいなかったから、本当に羨ましい。弟は同じように生まれ持った属性で教員からも攻撃された同級生(フィリピンと日本のハーフ)を守った。私はそのエピソードを数年後に近所の人から聞いた。弟よ、その話はその当時に言ってくれ。
大学受験でMARCHを狙うと聞いたときに、弟の学校の実績ではさすがに無理だと思った。案の定法政ですら落ちて、学習院も補欠で落ちて、そのちょっと下の大学に進学した。それでもあの学校からは快挙だった。「やっぱ姉貴は違うわ、早稲田とか絶対ムリ」って言われたけど、君があともう少し早く勉強してたらきっと後輩になってたと思う。あといつからお姉ちゃんじゃなくて姉貴って呼ぶようになったの、ちょっと寂しい。
受験校の基準を聞いたら、「姉貴と同じ分野の勉強したい、教育格差とか子どもの貧困とか、あと子どもを守る法律についてやりたい」だって。可愛い。でも法学部も教育学部も全部落ちやがった。仕方なく引っかかった経済学部にいるんだけど、お前がやっている計量経済学は必ず教育格差について検討できる分野だ。安心しろ。と思ったら、自殺の経済学をやりたいと言い出した。なんでそれをやりたいかはまだ知らないけど、弟のことだから多分考えることがあるんだろうと思う。彼の実直さは信頼している。
弟に彼女が出来た。相手は中学生の時に守ってあげた同級生の女の子だ。彼女はそのあと定時制高校に入って辞めて、今は地元のキャバクラで働いている。弟の20歳の誕生日に大量のシャンパンを持ってきてくれたらしい。私もそのシャンパンを勝手にひと瓶空けたんだけど、愛の味がした。羨ましい!クソー!
私の弟は、人を社会的属性という変数で見ない、弱者を弱者とラベリングせず、その人を守るために活躍できる最高の弟だ。
彼の人間としての実直さを、私は一生かけても超えられないと思う。
ブラコンの姉より。
うんち
数学出来ないのに計量経済学は苦行だと思う。
偏差値や大学のランク付けの話があまりにも多いので、偏差値の高い大学を出たことでやっとプライドを保っているのかなという印象を受けました。弟さんのように、人間力を磨く経験...
人間として劣ってるから無理なんでしょ
正しい