2020-03-07

推しパン屋と会話した

この土地に住み始めて3年。

推しパン屋に行くようになってから2年ぐらいかなぁ。

このあいだ、はじめてパン職人と会話した。

そのパン屋に行くのは、近所のパン屋の中で一番リーズナブルで一番美味しいから。

私はパンが好きなので、引っ越して新しい土地に住むたびに、近所のパン屋を回る。

今の土地には三件か四件ぐらい近所のパン屋がある。そのなかで、推しパン屋が一番美味しい。

 

不定期に買いに行ってはいるけど特に会話があるわけでもなく、ふらっと行って、パンを買って終わるだけで、今まで何か話したことは一度もなかった。

んだけど、少し前に思い切って話しかけた。お気に入りパンがめっきり売り場に並ばなくなったかである

 

「あの、●●のパンってもう作らないですか?」

 

会計の途中に尋ねれば、どのパンだったかいまいちからなかったらしい。

二言三言会話して、私の求めているパンがわかったら、パン屋さらっと「じゃあまた作っときますね」とだけ言った。

「えっ!?そんな軽いノリでいいの!?」「あんまり売れないかレギュラー落ちしたんじゃないの!?」「売れないもの作って経営苦しくならないでくれ!」「でも●●のパンがまた食べたい!」「いや、もしかしたらやっぱりやーめたってなってるかもしれないしな…」

家に帰ってからこんな感じで悩んだんだけど、数日後に行くと本当に店頭に並んでた。久しぶりのお気に入りパンだ。嬉しくて二つ買った。

 

お礼を言わなくては、と思ったんだけど、その日のレジは別のスタッフさんだったから「ありがとうって伝えておいてください」とだけ言った。

そしたらそのスタッフさんは「あら、あなたが言ってくれた人?あなたに言われてからまた作り始めたのよ」とにっこり笑ってくれた。

ぱ、ぱ、パン屋~~~~!!!優しいかよ~~~!!!何事も感想大事だな~~~~!!と思った。

 

それからまた数日後、推しパン屋に行った。

店内を見渡してみても、●●のパンはない。売り切れたか、やっぱりレギュラー落ちしてしまたか……などと考えながら別のパントレイに乗せてレジへ。

その日のレジは私が話しかけた職人さんだった。

パン屋に通いだして、数年。この職人さんにレジをされたことも何度もあるけれど、会話したのは先日だけだ。

私のことなんて覚えてもいないだろうけれど、とりあえず直接お礼を言わなければ。そう思ったところで「ごめんね。今日は売り切れちゃった」と話しかけられた。

 

パン屋!!私の顔を覚えているのか!!!

いっつも暇なとき携帯触ってるじゃん!!私の顔は忘れてくれよパン屋!!!!恥ずかしいか!!!と思った。

 

「あれから他のお客さんも「これ好きだったんだ」って言ってくれたりしてね」

パン屋~~~~~~~!!!よかったね~~~~~~!!!と思った。

あのパン美味しいもんね~~~~!!私以外にも好きなお客さんやっぱりいるんだよ~~!!

「なんか、きっかけになったらよかったよ~」

的な返答をした。家に帰ってから「何様だ?」と反省した。いやでも私以外にもあのパン好きな人がいてほっとした。よかった。

 

推しパン屋

もし何かの偶然でこれを読むことがあっても、私にこのことは聞いてくれるな…

推しパン屋。近所で一番好きなパン屋

最近行けてなくてごめんね…春のパン祭り走ってるの……終わったらまた行くし、サンドイッチ食べたくなったら行くからな……

推しパン屋。私がこの土地を離れるまで絶対に潰れないで。

苦しくなったらちゃんと値上げしてくれよな。各種あと50円ずつぐらいあがって、他のパン屋より値段が高くなっても私は買いに行くよ。

 

推しパン屋

アップルパイも好きだよ。くるみが入っていて美味しいね

他のアップルパイ、食べなくなったよ。

●●のパン、また作ってくれてありがとう

パン祭りが終わったらまた行きます

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