この土地に住み始めて3年。
そのパン屋に行くのは、近所のパン屋の中で一番リーズナブルで一番美味しいから。
私はパンが好きなので、引っ越して新しい土地に住むたびに、近所のパン屋を回る。
今の土地には三件か四件ぐらい近所のパン屋がある。そのなかで、推しのパン屋が一番美味しい。
不定期に買いに行ってはいるけど特に会話があるわけでもなく、ふらっと行って、パンを買って終わるだけで、今まで何か話したことは一度もなかった。
んだけど、少し前に思い切って話しかけた。お気に入りのパンがめっきり売り場に並ばなくなったからである。
「あの、●●のパンってもう作らないですか?」
会計の途中に尋ねれば、どのパンだったかいまいちわからなかったらしい。
二言三言会話して、私の求めているパンがわかったら、パン屋はさらっと「じゃあまた作っときますね」とだけ言った。
「えっ!?そんな軽いノリでいいの!?」「あんまり売れないからレギュラー落ちしたんじゃないの!?」「売れないもの作って経営苦しくならないでくれ!」「でも●●のパンがまた食べたい!」「いや、もしかしたらやっぱりやーめたってなってるかもしれないしな…」
家に帰ってからこんな感じで悩んだんだけど、数日後に行くと本当に店頭に並んでた。久しぶりのお気に入りのパンだ。嬉しくて二つ買った。
お礼を言わなくては、と思ったんだけど、その日のレジは別のスタッフさんだったから「ありがとうって伝えておいてください」とだけ言った。
そしたらそのスタッフさんは「あら、あなたが言ってくれた人?あなたに言われてからまた作り始めたのよ」とにっこり笑ってくれた。
ぱ、ぱ、パン屋~~~~!!!優しいかよ~~~!!!何事も感想は大事だな~~~~!!と思った。
店内を見渡してみても、●●のパンはない。売り切れたか、やっぱりレギュラー落ちしてしまったか……などと考えながら別のパンをトレイに乗せてレジへ。
パン屋に通いだして、数年。この職人さんにレジをされたことも何度もあるけれど、会話したのは先日だけだ。
私のことなんて覚えてもいないだろうけれど、とりあえず直接お礼を言わなければ。そう思ったところで「ごめんね。今日は売り切れちゃった」と話しかけられた。
いっつも暇なとき携帯触ってるじゃん!!私の顔は忘れてくれよパン屋!!!!恥ずかしいから!!!と思った。
「あれから他のお客さんも「これ好きだったんだ」って言ってくれたりしてね」
パン屋~~~~~~~!!!よかったね~~~~~~!!!と思った。
あのパン美味しいもんね~~~~!!私以外にも好きなお客さんやっぱりいるんだよ~~!!
「なんか、きっかけになったらよかったよ~」
的な返答をした。家に帰ってから「何様だ?」と反省した。いやでも私以外にもあのパンを好きな人がいてほっとした。よかった。
もし何かの偶然でこれを読むことがあっても、私にこのことは聞いてくれるな…
最近行けてなくてごめんね…春のパン祭り走ってるの……終わったらまた行くし、サンドイッチ食べたくなったら行くからな……
苦しくなったらちゃんと値上げしてくれよな。各種あと50円ずつぐらいあがって、他のパン屋より値段が高くなっても私は買いに行くよ。
他のアップルパイ、食べなくなったよ。
うんち
このうんちは偽物🙅
ミソジニー
つ🍞🍵
泣いた
パン屋~~~~~~~!!!
スカッとゴルフ
シンプルにおもろい
なんやろ。 暮らしの中の小さな幸せはサラっと味わいたいものだ。 こういうわーぎゃーいうノリはやだな
パン屋でバイトしたことある。パンをお菓子程度にしか思わない人もいるかもしれんが、お客のQOLにめっちゃ貢献するなと思って「よい暮らしを……!」と思って袋を渡していた記憶。
顔を覚えられたらもうその店には行けないおじさん「顔を覚えられたらもうその店には行けない」
言われないだけで接客業の人は割とすぐちゃんと顔を覚えてるんだな
本当かなあ 俺全然店員の顔なんて覚えないけど 店員の方が数少ないのに
職人さんの笑顔がキラキラ光ってる所まで見えた。
ああ、パン食べたくなったー