橋下徹「赤坂自民亭に怒る人は論理力なし」菅官房長官「「赤坂自民亭」批判は後出しジャンケン」

橋下徹”赤坂自民亭に怒る人は論理力なし”

感情的な「赤坂自民亭」批判で見えなくなること

今回の豪雨災害で、気象庁による大雨特別警報は7月6日の夕方から発令された。その前日の5日夜に、安倍晋三首相をはじめとする自民党議員が、議員宿舎において「赤坂自民亭」と称し、お酒も入った懇親会を開いていたらしい。安倍さんや参加者たちが乾杯している様子の写真を、当の自民党議員がSNSにアップした。その後このような大災害になったことによって、安倍さんや安倍政権に危機管理意識が欠如していると、野党などから批判されている。

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しかし、政治家が自然災害を完璧に予測できるはずがない。現代国家の日本には、気象情報の分析を任とする「気象庁」という公的な機関が存在する。ゆえに、自然災害の予測については、第一次的にはこの気象庁の分析に頼るしかない。

そして、国レベルでの災害対応なんて、当然、政治家個人の力では対応できない。政府組織や地方自治体組織が一丸となって対応すべきことである。ゆえに、災害が発生したかまたは発生する恐れがあるときに、政府組織や自治体組織には、災害(非常災害)対策本部などが設置されることになっている。簡単にいうと、首長を本部長として地方自治体に設置されるのが災害対策本部、国務大臣を本部長として政府(内閣府)に設置されるのが非常災害対策本部だ。

これら災害(非常災害)対策本部が設置されるときとは、どういう場合か。そしてこの本部はどのようなときに、どのような対応をするのか。これを定めるルールが、いわゆる組織の「行動基準(設置基準を含む)」であって、それは法律や地域防災計画として定められている。きちんとルール化されているんだよね。

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今回の大豪雨災害が発生した後に、遡って赤坂自民亭の開催を感情的に批判するのではなく、総理大臣や災害(非常災害)対策本部の役割をきちんと分析した上で、安倍首相や日本政府の対応、そして地方自治体の対応に不備があったのかどうかを検証し、不備があるならそれを見直す議論をすべきである。組織は全てルール(行動基準)に則って動くわけだから、結局のところ、「行動基準」の検証、見直しが重要になってくる。感情的に赤坂自民亭の開催を批判しても、問題点の改善には何一つ繋がらず、クソの役にも立たない。

全文はこちら⇒http://president.jp/articles/-/25633

赤坂自民亭を批判する人たち

他にも共産党議員を中心にメディア関係も赤坂自民亭について批判していますが、立憲民主党は蓮舫議員が日にちを間違えて批判した以外は割とおとなしいですね。

この件については菅官房長官も反論しています。

「赤坂自民亭」批判は後出しジャンケン 菅官房長官の反論を検証する

豪雨で近畿地区を中心に避難指示が出る中でも政府・自民党幹部が「赤坂自民亭」と呼ばれる会合に出席し、その様子がSNSに投稿されていた問題で、菅義偉官房長官は2018年7月23日夜放送の「プライムニュース」(BSフジ)で、災害対応をめぐる批判に改めて反論した。

中略

 番組では、菅氏は「赤坂自民亭」開催前に即応体制は整っていたとして、こういった見方に反論した。

「その報道がですね、私ども、あれ(「赤坂自民亭」は)5日の日ですから。5日の日にですね…。そして、警報が出たのは6日の日の夕方ですよ。だけど、大雨になるおそれがあるということで、小此木(八郎)防災相をヘッドにして、関係省庁と関連会議を開いて、そうした豪雨に即応できるような、そうした体制を全部整えておきましたから」

   その上で、「赤坂自民亭」開催直後にはメディアは批判的に取り上げず、「何日かして」問題がクローズアップされたことを指摘した。

「それで、あの写真が出た次の日、皆さんも含めてですよ、マスコミ各社は、その対応じゃなくて、総裁選挙云々、という記事だけだったじゃないですか。それが何日かして、あの写真が出回ってきましたけれども…。私どもとすれば、(「赤坂自民亭」が行われる前の)3時頃(7月5日15時頃)に、大臣は関係省庁を召集をして、全部待機もかけてますから」

全文はこちら⇒https://www.j-cast.com/2018/07/24334560.html?p=all

話しは橋下氏の主張に戻りますが、5日の時点でどれだけの被害が想定できたであろうか。総理や政府の判断と対応といいますが、結果を赤坂自民亭と結びつけるのはあまりにも論理的ではない。

では政府としてできることは?5日の時点で即応体制は取っていたと菅官房長官も述べているように、災害の情報が収集できるように官邸対策室を設置したが、マスコミはこれを報道しない。したのは8日の非常災害対策本部設置である。

これでは国民が初動が遅かったと勘違いするのも当然である。

災害時の国の対応と自治体の対応とそれぞれの責任については橋下氏の言う通りであると思います。

それでも批判する野党やマスコミは、論理力がないか政権批判のため災害を利用しているかのどちらかであろう。しかし、その無責任な発言に多くの国民は踊らされ、被災地はあらぬ疑問で混乱を招いている。

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