安倍総理米韓演習中止について「信頼を醸成するための善意だ」民放のテレビ番組に出演。
【ソウル、ワシントン時事】韓国国防省は19日、米韓当局が8月に予定していた定例の米韓合同指揮所演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)」を中止することを決めたと発表した。
UFGのうち、韓国単独の有事対応訓練「乙支演習」については、今後、中止するかどうかを決める。
トランプ米大統領はシンガポールで12日に行われた金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談後、
「戦争ゲームは費用がかかる上、挑発的だ」と指摘し、北朝鮮との交渉中、合同演習を中止する方針を表明。韓国の文在寅大統領も中止を検討する考えを示していた。
韓国国防省は「UFGに続く他の演習に関する決定はまだ行われていない」と説明。「韓米国防当局は今後も、連合防衛に支障がないよう、緊密に協調していく」と強調した。jiji.com
このことを受けて安倍総理は民放のテレビ番組に出演し言及した。
米朝首脳会談の後、トランプ氏は米韓合同軍事演習の中止に言及しましたが、安倍総理は「アメリカが北朝鮮に見せる信頼を醸成するための善意だ」と指摘した上で、「北朝鮮がしっかりと受け止めて行動を示していくかということも大変重要」と強調しました。
また、北朝鮮の非核化に向けた費用負担について、安倍総理は「我々は非核化によって利益を得るわけで、そういうことについては考えていかなければいけない」と述べました。
そして、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長による非核化の決断を取りあげ、「拉致問題についても大きな決断をして頂けると強く期待している」と述べた上で、「今度は日本が北朝鮮と向き合わなければならない」と強調しました。TBS NEWS