【河井克行議員が分析】対中国の安倍外交とアメリカのイランに対する核合意離脱表明が金委員長を大連の習近平の元に走らせた

米朝首脳会談を控える中、金正恩委員長が習近平主席と緊急会談をする為に大連を訪れました。
これには、核の破棄なくして援助はないと相変わらず強い姿勢を示すアメリカの態度を変えれないから習主席に相談に行ったなどと、いろいろな説が飛び交いました。
その中で、自民党・河井克行議員が他とは違う観点で注視していました。

大連での中朝首脳会談開催の背後に「安倍外交」ありと

7日、8日の二日間行われた金正恩委員長の再訪中。来たる史上初の米朝首脳会談を前にして、関係国間の“合従連衡”がめまぐるしく展開されています。今回の中朝首脳会談は、東京で開催される日中韓首脳会談を前に、日本と蜜月になりつつある中国に楔を打つ狙いが北朝鮮にあるとの分析に接しました。さらには、先日初めて行われた日中電話首脳会談に「北」がたまげた、という情報もあります。
一部の野党やメディアが唱える「日本だけが蚊帳の外」論が国際社会の現実を直視しない的外れな空論であるか、さまざまな事実が立証します。
そうこうするうちに、今度は、ポンペオ米国国務長官が平壌スナン空港にまもなく到着するとの情報が入ってきました。
極東は激しく動いています。ーあらいぐまのつぶやきより

北朝鮮の思惑が達成される前に日中関係がこれ以上良好になっては、日本は”蚊帳の外”でなくなる事になります。また、最大の後ろ盾と敵対国とする国が連携を持たれてしまえば金委員長が画策しているものが台無しになってしまうのでしょう。
そういったことから、金委員長は習主席と話す必要が出来てしまったわけであります。
そういった事では北朝鮮にとっては日本は蚊帳の外であったのが、北朝鮮を取り巻く状況の中では日本はしっかりと”当事国”の存在を示していることになります。
これは、ひとえに『安倍外交』の成果と河井議員は言っていると思います。また、私もそれには同意であります。


河井議員は、金委員長が大連に見かった理由にもう一つ、アメリカのイランに対する態度も関係していると言っています。

トランプ氏の核合意離脱表明が金正恩氏を大連に走らせる

ホワイトハウスは、北朝鮮にも妥協しないというメッセージを送ることができたと表明。「強い立場でしか交渉しない」との米国の姿勢を示す狙いがあると政府高官は説明しました。「北朝鮮へのメッセージは、大統領が本当の交渉をしたがっていることだ」と話しました。
さらに、イラン核合意離脱表明と同時に行われたポンペオ国務長官の訪朝も明らかに北へのメッセージであることを物語っています。ボルトン国家安全保障担当大統領補佐官は「今回の核合意破棄は単にイランに向けたものではなく、来たる金正恩との会談への意味合いもある。不適切不十分な合意は行わないとの非常に明確な信号を北朝鮮へ送った」と発言。
今回の離脱は、「北」の非核化についても米国は中途半端な結論は認めないという考えでもあることを示したのです。
イラン核合意については、制裁実施まで90日間と180日間の猶予があるので、それまでにギリギリと締め上げると思われます。
トランプ大統領がイランとの核合意から離脱を表明することを察知した金正恩氏。わずか1ヶ月余りで二度目の電撃的な習近平氏との会談。金正恩氏が大連に駆け込んだ理由が手に取るように分かりますね。
なお、イランが逆上してイスラエル攻撃に出るのではないかという見方がワシントンD.C.で
真剣にされていることが気になります。
極東は激しく動いています。ーあらいぐまのつぶやきより
アメリカがイランに対し行った態度は北朝鮮に対するけん制の狙いであることは河井議員のほかにも数多くの有識者が述べています。また、北朝鮮とイランが連動しているとみている意見もあります。
アメリカにとって今や北朝鮮よりも中東情勢の方が優先事項となりつつあります。中東有事の雰囲気が高まるなか、北朝鮮を黙らせる必要があります。
イラン核合意離脱表明はまさに北朝鮮がアメリカとの合意を取り組まなければこうなるという見せしめになります。
金委員長としては今のイラン情勢は北朝鮮に置き換えると、北朝鮮が望む姿ではありません。本気になったアメリカの姿を目の当たりにした金委員長は、兄貴分の習主席の元に駆け込み相談するしかない訳であります。
ここまで記事を読んだ人なら気付いた人もいると思いますが、南北首脳会談が行われた以降、主役の一角であったはずの韓国が完全に蚊帳の外になりつつあります。
なぜなら北朝鮮にとって韓国は米中を取り込むためのエキストラでしかないからであります。
金委員長も韓国を丸め込むことはできてもアメリカとなると役者が一枚も二枚も違います。それに、北朝鮮のやり口を理解している日本も控えている中、そう容易に術中にはまる訳がありません。
今回の訪中はそんな事も働いたうえでのことだと思います。

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