四国88か所霊場と遍路道の世界遺産登録へ、四国4県の知事、四国経済連合会、選出国会議員で林芳正文部科学大臣を要望訪問

四国88か所霊場と遍路道の世界遺産登録へ

国会では森友問題ばかりが焦点となって、メディアも連日そればかりを報道しています。しかし、政治家のやることはたくさんあります。
世界遺産登録への活動もそのうちの一つでしょう。
富士山が世界遺産に登録されたことにより外国人の旅行者が増加したように、世界遺産の登録は日本の良さを世界にアピールする最高のツールであります。

四国88か所霊場と遍路道の世界遺産登録について、四国4県の知事、四国経済連合会、選出国会議員で林芳正文部科学大臣を要望訪問。四国遍路は、多様な宗教・思想を受容し発展させるという日本固有の文化を体現し、往古の修行や巡礼形態を現在に伝え、今なお人々を救済し癒し続けている我が国を代表する巡礼であり、人類全体の生きた文化遺産として将来世代へと引き継いでいくべきものとして、世界文化遺産にふさわしいものです。先ずは、候補として暫定一覧に追加記載いただけるよう、引き続き働きかけたいと思います。

観光客を含めお遍路さん(巡礼者)は年間数十万人といわれていて、その経済効果も1千億円を超えてその起源を辿れば平安時代まで遡ります。

四国八十八箇所霊場と遍路道とは

四国八十八箇所霊場は、讃岐(香川県)に生まれた空海(弘法大師:774年〜835年)が修行を行った地として伝えられる寺々のことで、弘法大師信仰に基づき、大師の足跡を訪ねて八十八箇所を巡礼することを四国遍路と言う。四国遍路の起源は平安時代の修行僧と言われ、室町時代から江戸時代初めにかけて一般庶民にも広がり、現在に至るまで絶えることなく続いている。
徳島県の1番札所霊山寺から、高知県、愛媛県を回り、香川県の88番札所大窪寺まで、四国遍路の行程は四国一周約1,400kmに及ぶ。八十八箇所の中には、厳しい修行が行われたことをしのばせる急峻な山岳の寺もあれば、町中や田園風景の中に建つ寺もある。また、札所間の距離が近い所がある一方、次の札所まで数十kmもあるといった所も少なくない。

八十八箇所の霊場を歩いて巡る道を遍路道と言う。遍路道は、本来、巡礼専用に設定されたものではなく、地域の人々の生活道や農道・林道などが利用されてきた。そのため時代と共にルートの変遷もあるが、その時々の地域社会の中で遍路道は維持管理され守られており、札所を巡るお遍路を迷うことなく導いてきた道標や丁石が現在も各地に残っている。また、地域の人々がお茶や果物でお遍路をもてなし応援する「お接待」と呼ばれる風習が今も受け継がれている。

四国遍路は、長い歴史を超えて地域と共存し継承されてきた、四国が世界に誇る生きた文化遺産である。
平成27年には文化庁により日本遺産として認定されている。 http://88sekaiisan.org/?page_id=2

四国八十八箇所 – Wikipedia

では、富士山が世界登録されてどれくらいの経済効果があったのでしょうか。

富士山の世界遺産登録による経済的効果

富士山の世界遺産、経済効果 61億円 静岡経済研究所調べ

静岡経済研究所と山梨中銀経営コンサルティングは30日、富士山が世界遺産となったことによる観光面での経済波及効果の増加分が静岡県側で61億円、山梨県側で38億円だったと発表した。同研究所は混雑を回避する動きが強まったことなどで、効果は限定的だったと分析。世界遺産効果を拡大するには観光施設側の一段の集客努力が欠かせない。
中略
同研究所は静岡県側で7~8月の観光客数が3%増え、消費単価が0.3%の微増となったと推計。これを年間換算し、世界遺産登録で増加した経済波及効果が61億円とした。
同研究所は波及効果が「微増にとどまった」と指摘。その要因として(1)夏の富士山観光は飽和状態に近く、増加する余地が少なかった(2)登録直後の混雑を回避する動きが広がった(3)猛暑やガソリン高が影響した――などを挙げた。 https://www.nikkei.com/article/DGXNZO60406510Q3A930C1L61000/

経済効果的には微増という形ではありますが、訪日旅行者数はどうなんでしょう?

世界文化遺産登録で旅行者数が増大

山梨県観光に訪れた実人数で3,146万2,000人で、その内862万5,000人が宿泊客。宿泊客数は前年比で+16.7%。訪日外国人観光客の宿泊客は131万3,000人で、前年比で+38.4%と大幅な増加を見せています。
このような変化が起こったのは、富士山が世界文化遺産になったことで注目が集まったためだと見られています。登録されたのは調査の2年前、平成25年ですが、影響が長続きしているようだと見られています。 https://honichi.com/news/2016/08/16/fujisandejisshisarete/

このように、海外からの旅行者が大幅に増加しています。

四国88か所霊場と遍路道の他にはどのようなものが世界遺産に望まれているのでしょうか?

四国88か所霊場は4位に入っています。他もどれも日本人にはなじみのあるものですね。
これらのものは日本人が誇る財産であります。
海外に日本の良さを理解してもらうにはこれらをどんどん海外に向け配信していかなくてはいけません。
そして、それを可能にするには行政との連携が必要であります。

 

 

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