【沖縄】“狼少年”玉城デニー氏の公約は全て夢物語

沖縄県知事選は、野党支持のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設阻止を訴えた前衆議院議員の玉城デニー氏が初めての当選を果たし、沖縄県民のこれは一つの選択で尊重すべきだが…
だが、以下の四つの事実もまた踏まえなければいけない。

①沖縄の未来を担う若い世代はさきま支持だった!

各年代別で沖縄県知事選を振り返る。

上図の青色が佐喜真氏で赤色が玉城氏への支持である。
40代から上の世代は、玉城氏が圧勝しているが、30代でほぼ五分、若者層では佐喜真氏が上回っている。グラフで見れば次世代を担う若者ほど佐喜真氏を支持していることがわかる。

朝日新聞の調査でこのような結果が出た。

「基地問題」が46%と「経済の活性化」の34%を上回った。「人柄や経歴」10%、「支援する政党や団体」4%と続いた。「基地問題」と答えた人の83%が玉城氏に投票、「経済の活性化」と答えた人の76%が佐喜真氏に投票
朝日新聞より

この朝日の調査をわかりやすくかみ砕けば、基地問題に凝り固まった人たちが玉城氏へ、政策及び将来の沖縄の経済を考えた人達が佐喜真氏へ投票したということである。
そして、この調査とグラフを照らし合わせれば、高齢者ほど争点は基地問題で、若い世代は沖縄のトータルの経済と政策を見ていることがわかる。
つまり、この選挙は、未来の沖縄のことを真剣に考え、SNSで真実を知った若い世代がさきま氏を支持したのである。「基地反対」一辺倒の左派メディアに惑わされなかった若い世代に、今後の沖縄の未来を託したい。

②残された疑惑の数々

玉城氏においてはこの選挙にて様々な疑惑が生じた。

この疑惑に対しては玉城陣営は「デマだ」と言うが、どれに対してデマなのか一切言及していない。

①選挙法違反疑惑 沖縄県庁内に玉城デニー氏の選挙ポスターが貼られていたことが発覚し、大問題に発展
②隠し子疑惑 週刊文春にRBCの女子アナとの間に子供がいることを報じられたが、真相は謎のまま
③愛人疑惑 隠し子疑惑と同一女性で、玉城氏はこの件に関し、取材拒否を行っている
④小沢氏豪邸(別荘)疑惑 ハリウッド並みの豪邸を立てた小沢一郎氏。値上がり情報を聞いて土地を購入か…その影には玉城氏が
⑤安室さんの無断政治利用疑惑 安室さんの画像を無断利用し、自分の陣営を応援しているようなツイートをし炎上
⑥不正な選挙資金疑惑 20万円の寄付を受けたにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載する義務を怠り県民に告発された
⑦後継者指名テープ疑惑 翁長雄志知事は死去の前に後継者として玉城デニー氏を後継者の一人としているが謎…
⑧沖縄一国二制度発言疑惑 「沖縄を一国二制度にして関税を0にして消費税も0にしろ!」という発言をして炎上…
⑨辺野古基地建設業者から献金疑惑 辺野古受注業者、県出身6衆院議員に計90万円寄付した疑い。その中に玉城氏の名も。
⑩大麻疑惑 過去に大麻偽悪があり、通報までされたとのこと…二度と大麻を吸わない誓約書には玉城氏の名が…
⑪政治資金規正法違反疑惑 寄付金120万円を不記載か?政治資金規正法違反にあたる可能性。選挙区内に花代も…
⑫言論封殺疑惑 これらの疑惑流布に対して刑事告訴の手続きを開始!これは言論封殺か?

これらの疑惑は未だ謎のままである。疑惑をそのまま放置して沖縄知事の職務に就くのだろうか?

③新知事の問題発言

【「米国の血を引いた私の言うことの半分は聞いてもらう」】

玉城は米兵の父とウチナンチュの母との間に生まれた。在日米軍2世の玉城が新基地建設反対を掲げて沖縄県知事を目指す。歴史の皮肉だ。米国とどう向き合うのか、玉城に聞いた。
「あなたの国(米国)の血が私には2分の1流れている。だから私の言うことは半分は聞いて頂く。残りの半分は日本政府に聞かせる」。
「こんな所(辺野古)を埋め立てて国営の土地ができたら(辺野古新基地建設の事業主体は沖縄防衛局)、ウチナンチュが初めて基地を米国に提供することになる。沖縄の歴史の中で初めてとなる。やってはいけないことだ」。http://tanakaryusaku.jp/2018/08/00018669

何の脈絡もない話であるが、少々頭ごなし過ぎ。「聞いていただく」「聞かせる」何様だ?
このようなことで外交など務まるはずがない、むしろアメリカの対日感情を逆なでするようなものである。

【IWJ中継市民による玉城デニー衆院議員インタビュー】

玉城「ミサイルが飛んでくると。我が国の上空に飛んでくると言うことを迎え撃つと言う、その戦争の有事の前提を作っているわけですね。有事の前提を作れば何でもできちゃうんですよ。

だから安倍政権になり、どんどん安保法制とか特定秘密保護法とかいろんなものを、まるで戦時に備えて、そう言うことを整備して行くんだというやり方は、およそ日本の国家が今までとってきた国の成り立ちや形と、どんどんどんどん変えてきているんですね。

だから僕は有事の前提を置かずに、平時における外交というのが一番大事で。相互関係で成り立っているのに、基地を置くということは、ある種の裏切り行為と捉えられてもおかしくない。そうすると、こっちの国の人も、『日本がこうするんだから、僕らもこうするよ。』と。『いや、我々はあんた達がこうしてるから、ここに基地を作ってる』なかなかそれが気が付かない。

いつまでも疑心暗鬼な状態が続いている。専守防衛でいられる日本の利点は、平時における平和外交。なるべく、基地を置かない方が良いと言う前提。基地を置かない更なる前提は、平和外交を前提とした諸外国、近隣諸国との良好な関係を継続して作って行くと。 基地を作ってしまったら、平和になるなんてことは、絶対にありませんから。平和になるのは、基地を作らずに、平和な国家間の約束の中で、お互いの国が繁栄できるように、協力していきたいという相互関係です。相互の信頼関係です。

これこれこれだから出来ないと言う、やらない理由を挙げるのではなくて、どうすれば出来るのか。本当に基地の要らない平和な状況を創るのは、やっぱり戦争をしないと言う前提。だから平和外交で、お互いの国を発展させていこう。それが地球全体に波及していけば、もっと、それぞれの国の良さを、お互いが利用し合いながら、高めていくことが出来るよね。それが国民の生活に反映されて行く」http://agora-web.jp/archives/2034892.html

まずはお花畑も甚だしいというのが一点。次に基地があるから、基地の存在が有事の前提と言っているように聞こえるが、日本が悪いということを前提において話しているとしか思えない。戦力を持たなければ、尖閣や竹島の侵攻はないのだろうか?南シナ海の現状を見てものを言っているのか?全く支離滅裂である。

【一国二制度発言】

動画はコチラ⇒http://www.nicovideo.jp/watch/sm33224410

「最後に総理に要望を申しつけたい(原文ママ)と思います。沖縄を『一国二制度』にして関税をゼロにし、消費税をゼロにする。そのぐらい大胆な沖縄の将来を見越したそういう提案もぜひ行っていただきたい」
この「一国二制度」という部分だけが切り取られ、反対陣営の人たちからは「玉城批判」に使われているが、玉城氏側はこれを「デマ」だと言っている。
議事録も映像も残っているのだから「デマ」とするには無理がある。玉城陣営の一部は、これは「そのぐらい大胆な提案を」と言わんがための一種の比喩だと言っている。
しかし、いやしくも衆院内閣委員会での、首相への質問で、これほど“特別な政治的意味”を持つ言葉を発しておいて、「比喩」だったでは通るまい。
この「一国二制度」という言葉を玉城氏が使ったことについて、2つの問題点を指摘しておく。
まず、この言葉のルーツはどこかという点だ。

「一国二制度」という用語は「一個国家・両種制度」の略で、1978年、中国が英国からの返還期限が迫った香港、マカオの主権回復と、さらに、台湾統一を実現するために打ち出した統一方針だ。そんな生臭い他国のスローガンを、日本の政治家がやすやすと口にする不見識、ナイーブさにまずあきれる。https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180928/soc1809280011-n1.html

捉え方によっては売国発言にもとれるが、実際のところは沖縄の所得が低いから、政府で何とかしろといったところでしょうか。しかし、それでは沖縄の人には自己責任がないのか?と思われる。沖縄はゆすりやたかりを政府にするのか?と思われる。しかし、わざわざ一国二制度というキーワードを持ち出すところ、売国のそしりを受けるのは致し方ない。

④公約は実現できるのか?

玉城氏公約

1.新時代沖縄は人材育成・社会的投資戦略に力を入れます。

ウチナーンチュ一人ひとりの個性こそ、新時代沖縄にとって最大の財産です。人材育成と社会的投資に力を入れ、非正規雇用や女性・子どもの貧困問題を解決し、ウチナーンチュが本来持っている活力を引き出すことで、真に魅力ある沖縄社会を実現します。

2.新時代沖縄はみんなでつくりあげるものです。

新しい県政は、あなたの参加を待っています。県民に開かれたプラットフォームを設置し、NPOやNGO、民間企業とも連携することで、沖縄の若者、女性、子どもたちの抱えるリアルな課題を共有し、スピード感のあるきめ細やかな対応策を可能にします。これまで政治から遠ざかっていた若者、女性、子どもも、新時代沖縄の主人公です。

3.新時代沖縄は創造的な文化政策を推進します。

古来より沖縄では、様々な文化的背景を持った人々が出会い、互いの価値を認め合いながら「ウチナーンチュ」という一つのアイデンティティをつくりあげてきました。受け継がれてきた伝統を守る強さと、変化や多様性に柔軟に対応するしなやかさ。沖縄文化の創造的な育成・発信に力を入れ、新たな経済的・社会的価値を追求します。

4.新時代沖縄は付加価値型の観光立県を目指します。

沖縄に来る観光客数はついにハワイを超えました。しかし、沖縄の真のホスピタリティを実現し、次のフェーズに進むためには、“量”から“質”へのステップアップが必要です。「沖縄にしかない価値」を生かし、一人ひとりの旅のニーズに応える人材を育成することで、新時代の付加価値型の観光産業を創出します。

5.新時代沖縄は現実的な基地返還のビジョンを提示します。

沖縄戦から70年余り、数々の苦難に見舞われても、沖縄は平和への道を歩んできました。この誇りある歴史を逆行させることなく、豊かな生活との両立の道を探ります。辺野古新基地建設反対を貫くとともに、嘉手納以南で基地の早期返還と跡地利用計画を推進し、グローバルなビジネス・センターのフロンティアを創出します。
玉城デニー特設サイトより

まあどこかの総裁選で見かけたような耳障りだけ良い、中身がフワフワした公約で、実際どうしたいのか、具体的な事が基地問題意外は書かれていないのでまるで解らない。先ほど問題発言のところでもお花畑という言葉を使ったが、とことん頭の中がお花畑のようだ。
このような公約で達成したのかどうかも判別できない。
もっとも、教育問題・労働環境の悪さ・観光以外の産業の弱さ・インフラの遅れ・貧困問題など、基地問題よりも優先すべき点があるので、このような課題が山積みの中でこのような内容のない公約など達成できるはずもない。

結論:玉城デニー新知事は早晩行き詰まる?
このように新知事は、疑惑と問題発言のデパートであり、沖縄の未来を担う世代から支持されておらず、公約は民主党政権以上に実現不可能なファンタジーなのである。どう考えても早晩行き詰まるのではないか?今後の動きが注目されよう。

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