山本太郎氏、「NHK受信料は払わない!」「竹島はあげよう!」等の思い付き発言の過去と今
ついに共産党と手を組むことになった山本太郎氏(参考)。山本氏と言えば、反原発に傾倒するあまり、「ベクレてる」といった発言で物議をかもしてきた(記事)。
今回は、原発関連以外で、山本氏の物議をかもした発言を紹介したい。
日本固有の領土、竹島を韓国にあげる?!
韓国によるGSOMIA破棄という大問題に、無反応だった山本氏。外交・安全保障の問題に興味はないと言われても仕方がない。
そんな山本氏が、参議院議員になる前の話ではあるが、韓国が不法占拠する竹島について発言したことがある。
その発言内容は・・・
竹島を韓国にあげたらよい!
だった。
山本さんが出演したのは、読売テレビのバラエティー番組「たかじんのそこまで言って委員会」(2008年7月20日放送)。番組では竹島問題についての議論が行われ、政治問題の専門家に混ざって山本さんが「竹島は韓国にあげたらよい!」などと発言した。
竹島を韓国にあげる…一体何を考えているのか理解できない。なぜ、国際法的にも、歴史的にも、日本固有の領土である竹島を、韓国にあげなければいけないのか。
当然のことながら、この発言をした後、非難の声が殺到。当時の山本氏は、ブログで謝罪した。自分の発言には、特に理念も覚悟もなかったことを証明した形だ。
しかし、謝罪はしたものの、この「謝罪文」の意味が分かりにくいものだった。
「竹島が韓国の方々にとって朝鮮併合の象徴であり、絶対に死守しなければならない島であり、軍隊(彼ら曰く自警団)をも送り込み、政府と国民が一体となって闘いを挑んでいると言う事」を知ったのが発言のきっかけとしている。
そして、ただ単純に「(日本は)固有の領土と発言するだけで、韓国とのアクションや温度差はかなりの隔たりがあり、日本政府が本気で取り返す気があるのかと疑い、何に関していも詰めが甘く、全て後手後手にまわり周辺国家からも信頼が無く、先進国と呼ばれながらも、なんのリーダーシップも取れない情けない国に(中略)憤りを感じ」、つい問題発言をしてしまった、と書いている。
つまり、日本の情けなさを嘆くあまり、ショック療法みたいな発言になってしまった、と弁解しているようにも受け取れる。
山本氏は、日本政府が、不法占拠された竹島を、指をくわえて見ているだけとでも思っているようだがまったくの事実誤認だ。
山本氏の発言時点では、日本政府は、国際司法裁判所への付託を3度も試みている。
国家の3要素の1つである領土を、軽々に韓国にあげるなどと発言した山本氏。10年以上前とはいえ、その後、領土問題に対する主張はなく、また、基本的な領土の知識もない彼に政治家の資格はない。
NHKをぶっ壊す!?
自称「国会の野良犬」山本氏は、安倍総理をはじめ、多くの政治家に狂犬のように噛みついてきた。
その噛みついた相手には、NHKも存在していた。山本太郎氏は、NHKから国民を守る党とそっくりの主張をしていたのだ。
「NHKが加計問題に対して政権への忖度(そんたく)報道を続けるなら、『受信料の支払いをボイコット』する。公共放送とは言えぬ偏向報道だ」とツイッターに投稿した。
右翼ポピュリストのN国と、左翼ポピュリストの自分は同じようなことを言ってはまずい、と山本氏は思ったのか、最近では方針転換している。
「NHKから国民を守る党」のキャッチフレーズを引用しながら、「NHKをぶっ壊す、みたいなことを言っている場合じゃない」と息巻いた。
「受信料を払わないといけないというなら、いいコンテンツをつくってほしい。でも、NHKスペシャルなどNHKにはいい番組もあるんです」と、評しながらも「肝心のニュースが最低だ」と、持論を展開。
しかし、差別化しようとして、似たような主張をしているのだから、お笑いだ。
竹島の発言、NHKに対する発言、どれも山本氏は、思いつきで発言したとしか思えない。
特に竹島発言は思いつきだったがゆえに、苦しい言い訳を展開するはめになった。思い付きでも何でも過激な発言をし、世間の注目を集める山本氏の戦略は、このときから行われていた。
発言にしても、行動にしても(参考)、基本的には世間の注目を集めるためのパフォーマンスに過ぎない。
彼のやること、なすことはすべて考えなしのパフォーマンスなのだ。