立民・安住氏「対米交渉でウィン・ウィンはありえない」→民主党政権「中国とウィン・ウィン!」「韓国とウィン・ウィン!」とウィン・ウィンを連呼しまくりでした
立憲民主党がまたもやブーメランだ。もはや何回目なのか数えきれないが、立憲民主党の安住淳国対委員長は、日米貿易協定を安倍総理が「ウィン・ウィン」と評価したことについて、噛みついた。なんでも、外交交渉では「ウィン・ウィンは存在しない」そうだ。
しかし、民主党時代、そして「悪夢の民主党政権」では、外交において「ウィン・ウィン」を連呼していたのである。立憲民主党が、対米外交は食うか食われるかという古臭い反米思想を発揮しつつ、壮大な自爆を遂げた顛末を見てみよう。
立憲民主党の安住淳議員「ウィン・ウィンは交渉上ありえない」
先日も紹介したように、大成功に終わった日米貿易交渉(参考)。
しかし、それが立憲民主党の安住淳国対委員長には気に食わなかったらしい。
立憲民主党の安住淳国対委員長は26日、新たな日米貿易協定について「農産物から自動車までわが国の社会構造に深く関わる問題であり、どこまでどの品物でどういう譲歩をして、実際、生産者や消費者にどれぐらいの影響があるのか。相当、深掘りしなければならない」と述べ、10月からの臨時国会で政府に詳細な説明を求める考えを示した。「両方の国にとってウィン・ウィンは交渉上ありえない」とも指摘した。
立憲民主党と安住議員によれば、ウィン・ウィンは交渉上ありえないとのことだ。しかし、この用語を最も好き好んで、それもよりにもよって、中国や韓国に使っていたのは、旧民主党と「悪夢の民主党政権」だった。
鳩山首相、日中韓の三国協力を「ウィン・ウィン」と大絶賛!
2010年5月30日、当時の鳩山由紀夫首相は日中韓首脳会議で、次のように大絶賛した。
日中韓協力は、10を越える分野で閣僚級協議等が開催されており、三国間協力がこのように進展していることは喜ばしいことだと思います。これは、三国が相互理解を促進し、ウィンウィンの関係を構築するだけでなく、東アジア全体にとって意義のあることだと思います。
引用元 鳩山首相演説
「ウィン・ウィン」が大事であると堂々と述べている。安住議員は、鳩山首相が旧民主党を結党した際に、わざわざ駆け付けて参加した程の古株であり、鳩山政権時代は、衆議院安全保障委員長をやっていたのに、これを知らないとは言わせない。
そして、ウィン・ウィンは、政権交代前からの民主党の主張であった。
鳩山代表、中国共産党の総本山で、「ウィン・ウィン」と叫ぶ
2002年、当時は民主党代表だった、鳩山氏は『民主党日中国交正常化30周年記念訪中団』団長として訪中し、中国共産党中央党校を訪れた。
中央党校は、中国共産党中央委員会に直属し、中国共産党の高級幹部を養成する機関である。校長は歴代、次期総書記が就任しており、中国共産党の総本山である。
そこで、鳩山代表は、能天気と勘違い極まりない講演を行った。
本日、中国共産党中央党学校で皆さんにお話しできる機会を頂戴したことは大変名誉なことです。
(中略)
私たち民主党は、現在、日本の野党第一党ですが、明日の政権与党です。そして、皆さんはこれからの中国を背負う指導者です。将来の日中サミットのリハーサルを、今日、この場で行っているつもりでお話をしたいと思います。
(中略)
日中関係をWin-Win Gameにするため、日本の政治は、近い将来、私たち民主党が担うことをここで約束します。
そして、やっぱり「ウィン・ウィン」と叫んでいる鳩山氏。その二年後に、今度は、中国側が日本の民主党を訪問した際にも、ネクスト外務大臣であった鳩山氏は「ウィン・ウィン」と叫んだ。
菅直人首相、野田首相も中国・韓国と「ウィン・ウィン」と主張
「悪夢の民主党政権」の第二弾、菅直人首相も同じ発言を繰り返した。
例えば、まだ鳩山政権時の副首相兼財務大臣時に中国を訪問した、菅直人氏は、日中の戦略的互恵関係を非常に重視しており、新たな成長戦略の実施過程で、中国と協力し、互恵・ウィンウィンを実現したいと強調した。
また、菅直人氏は、首相時の2010年10月25日、日印EPAが締結することで合意したことを受けて、「フレンドリーな経済構造を作っていくお手伝いができればウィンウィン(WINWIN)の関係になると思っている」と意味不明の主張をしながら、やはりウィン・ウィンの姿勢を強調している。
2011年8月30日、「悪夢の民主党政権」第三段として就任した、野田首相は、アジア各国の経済的な相互依存関係を強調し、韓国と中国と「ウィン・ウィンの関係でいきたい」と語った。
なお、安住氏は菅・野田政権でも要職を担っており、忘れたとは言わせない。
このように、民主党は一貫して、野党時代も「悪夢の民主党政権時代」も「ウィン・ウィン」外交を主張していた。
しかし、現在の立憲民主党、そして安住淳国対委員長は、「ウィン・ウィン」は、ありえないと主張する。大きな矛盾だ。
まさか、中国や韓国とは「ウィン・ウィン」外交が成り立つが、対米外交は勝つか負けるかしかないとでもいうのか?それとも、安倍政権を批判したいだけで、思い付きで批判しているだけなのか?
いずれにせよ、立憲民主党と安住淳国対委員長に政治家の資格はない。党の解散と辞職が筋だ。