千葉県の停電に対する東電と安倍総理の対応余りにも遅い。私が福島原発事故発生の翌朝現地に行って、吉田所長から直接話を聞いたことに批判もあったが、その後の対応には極めて役立った。安倍総理は内閣改造が忙しくて初動が遅れたことは明らか。危機管理にとって初動の遅れは致命的。責任は大きい。
菅直人「安倍総理は、自分の福島原発の初動対応の成功に見習うべし!」→国民「???」
遡ること10年、2009年9月、「悪夢の民主党政権」が誕生した。鳩山氏、菅氏、野田氏と続いた悪夢の政権の当事者たちは、もう自らが何をしたか忘れたかのように、テキトーな発言を繰り返している。本当に恐ろしい人たちだ。
特に菅直人氏は最悪の部類だ。福島原発事故当時の首相であり、現場を混乱させた張本人だ。そして、菅首相の下、「直ちに影響はない」と繰り返し発言をした官房長官が、現立憲民主党代表の枝野幸男氏だ。
菅氏は、最悪の事態を回避すべく努力していた。そして、あらゆる現場に無理やり視察を繰り返し、怒鳴り散らし、意味不明な指示を連発し、現場を大混乱に陥れてきた。
にもかかわらず、菅直人氏は、最近になって以下のようなTweetをしていた。
なんということでしょう。菅さんは記憶喪失になってしまったようです!
そこで菅氏のために、当時の民主党政権(菅政権)の混乱ぶりを紹介しよう。
福島原発事故、菅氏のせいで、大事な時間を失う!
菅氏の対応は、国会事故調査委員会が取りまとめた報告書で、「現場対応の重要な時間を無駄にしただけでなく、指揮命令系統の混乱を拡大させた」と断罪されている。(参考)
しかも、菅首相の訪問により、ベントが遅れたという指摘がある。ベントが遅れなければ、水素爆発を回避できていた可能性がある。
※ベントとは、原子炉格納容器の中の圧力が高くなって、冷却用の注水ができなくなったり格納容器が破損したりするのを避けるため、放射性物質を含む気体の一部を外部に排出させて圧力を下げる緊急措置のこと。
それを妨害したのが「視察に行く」と言い出した菅首相だった。
(中略)
「オペレーションルームでコピーは回覧された。ベントを予定通りに行なえば、総理を被曝させることになる。行かなければ、絶好のタイミングでベントできる。視察を中止すべきだという慎重論も出たが、結局、総理の意向が優先された」(内閣官房の事務スタッフ)
ここから官邸はベント延期に動き出した。
菅氏の現場視察は、「時間を無駄にし」「指揮命令系統の混乱を拡大させ」「ベントを妨害」しただけであった。
菅氏の現場視察について、当時のお仲間たちはどのように思っていたのか。池田元久経産副大臣の発言があったので、紹介したい。
【首相の現地視察】 《政府の現地対策本部で本部長を務めていた池田元久氏は、3月12日朝に菅直人首相が現地を訪れるとの連絡を受ける》
これは困ったなと。未曽有の災害対策としてこれはまずいと。人命救助は(生存率が急激に下がる発生から)72時間が鉄則ですよね。だから72時間は人命救助に努力すべきだと。
引用元 「何で俺が来たと思っているのだ」原発作業員に向けた激高 政府の原発事故調・検証委の調書で浮かぶ「イラ菅」と政府の混迷ぶり
人命救助を最優先すべき72時間を菅氏は無駄遣いしてしまったのだ。そして、事故翌日に、現場入りをした菅氏の行動は明らかに現場を混乱させた。
そして、菅氏は、さらに驚くべき行動にでる。
今度は免震重要棟に入った。そこで交代勤務だと思うが、作業員の人が大勢いた。中には上半身裸というか、除染などの人だと思うのだが、大変だなと思った。その前で菅氏はなんと言ったかというと、「何で俺がここに来たと思っているのだ」と言った。これには呆(あき)れました。
(中略)
菅氏の態度については大変遺憾だと思う。特に民間人に「一体何のために俺がここに来たと思っているのだ」は本当に呆れた。
引用元 「何で俺が来たと思っているのだ」原発作業員に向けた激高 政府の原発事故調・検証委の調書で浮かぶ「イラ菅」と政府の混迷ぶり
高い放射線量下にもかかわらず、懸命に復旧作業にあたる原発の作業員たちを、菅氏は怒鳴りつけたというのだ。現場の作業にあたっていた人々は、菅氏に「なんで今来たんだ!」と怒鳴りたかっただろう。
しかも、お仲間であるはずの当時の経産副大臣からこの言われようだ。
事故調査報告書、そしてお仲間の証言を見聞きすれば、菅氏の初動がまずかったことがよくわかる。
また、東日本大震災時、現場で活躍した陸上自衛隊。当時の陸上幕僚長も、菅氏の対応について厳しい指摘をしている。
東日本大震災発生時に陸上幕僚長として対応した火箱芳文(ひばこ・よしふみ)氏は「政府も防衛省も台風への警戒態勢は取っていたが、想定以上の暴風雨や、独特の地形、電力遮断による通信インフラの停止などが事態把握や復旧に影響しているようだ。首相の仕事は組織の末端まで動けるようにすること。その点でいうと、菅元首相の発言はお門違いだ」と指摘している。
菅氏は初動を勘違いしていないか?
「危機管理にとって初動の遅れは致命的」との菅氏の発言。菅氏は、原発事故翌日の現地視察を行った結果、初動が上手くいったと考えているのか。
福島原発事故は、単体で発生したのではない。東北地方太平洋沖地震によって発生したことは自明だ。
ならば、初動は、地震が発生した直後を言うのであって、二次的災害である福島原発事故は、初動対応が上手くいってなかったのが原因だ。
初動対応を失敗し、被害を拡大させた張本人が菅氏だ。自らの失敗を認めず、安倍総理を批判することに固執するなど言語道断。というか、本当に「狂気の沙汰」としか説明しようがない。
初動を誤ったから、1~4号機までが、次々と水素爆発したのではないか?そして、1~3号機のメルトダウンに至ったのではないか?
菅氏が、首相だったが故に、現場が大混乱に陥ったのは間違いない。その混乱を招いた張本人が「初動」の重要性を語るなど片腹痛い。お前が言うな。民主党お得意のお家芸、ブーメランだ。
菅氏のような無責任な人物が、現在は立憲民主党最高顧問の地位におり、また立憲民主党の主要メンバーは民主党政権(菅政権)と全く同じであることも、絶対に見逃してはならない。ただ名前を変えただけだ。彼らの所業を国民は永遠に忘れてはならない。