ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。急性胃腸炎(食あたり)による発熱だったようです。熱が下がったので、今日から復帰します。
体調不良で衆院本会議欠席=枝野立憲代表:時事ドットコムpol https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080100908&g=pol … @jijicomさんから
参院選の敗者は枝野と福山、笑ったのは蓮舫:枝野派の山岸、徳川、亀石、安田、増原落選、対して蓮舫派は塩村、労組幹部が当選
以前も政治知新で取り上げたが、今回の参議院議員選挙は、枝野代表と蓮舫参院幹事長による内部闘争でもあった。
そして、その結果は、枝野・福山派が擁立した候補は次々と討ち死に。一方、蓮舫氏が擁立に関与、また彼女の地盤から出馬した候補の一部は当選した。
そのショックによるものかは定かではないが、枝野代表は食あたりを起こして、臨時国会を欠席。
選挙前は、番記者を呼びつけてカラオケ大会を開く有様だったのに、偉い変わりようである。
枝野派の討ち死に相次ぐ
枝野代表が一押しだった候補は、東京の山岸一生氏、静岡の徳川家広氏、大阪の亀石倫子氏、兵庫の安田真理氏。また、腹心の幹事長である福山哲郎氏は、京都で増原裕子氏を擁立した。
山岸一生氏は、蓮舫派の塩村つぶしのために枝野代表が擁立したと目されるほどの候補で、メディアからは「実際、枝野さん(幸男・同党代表)ら幹部は山岸さんをかなり可愛がっている様子で、塩村さんは、朝日新聞が強いとされるリベラル色の強い多摩地区での選挙活動が制限されることになりそうなんです」と報じられていた。(参考)
しかし、見事に落選。
静岡の徳川家広氏も、枝野氏お気に入りの候補だった。
そんな家広氏に白羽の矢を立てたのが立憲の枝野幸男代表だった。 「十七年衆院選で家康も連なる深溝松平家の末裔、松平浩一氏が当選した際、 枝野氏は『やっぱり殿様はいいね』と嬉しそうでした。その成功体験から殿様系の候補者を探していた節があります」
引用元 週刊文春「立憲民主党徳川家19代目の245万借金トラブル」
しかし、その徳川氏も見事に大差で落選し、徳川家の家名を150年ぶりに地に堕とすことになった。
大阪の亀石倫子氏も「枝野氏が直々に口説いたのが、大阪選挙区の亀石倫子氏(44)。刑事事件の弁護で豊富な実績を持つ、美人弁護士だ。昨秋の擁立会見で枝野氏は、「大事な目玉候補。議席を獲得するために、全力を挙げる」と息巻いた」と、枝野代表が強力に応援した候補だった。(参考)
しかし、亀石氏も見事に落選。
兵庫のお騒がせ候補、安真真理氏も枝野代表イチオシの候補だった。後述するが、須藤元気氏のように一回も枝野代表に会ったことのない候補がいる一方、枝野代表は、選挙戦開始後3回以上安田氏の応援に駆け付ける異例の対応をとった。
しかし、あまりにも天然ボケすぎる発言を連発したこともあり、安田真理氏もまた討ち死にし、落選した。
福山幹事長がおひざ元の京都で、増原裕子氏を擁立したが、彼女もまた落選。しかも、蓮舫氏が応援に駆け付けたが、ひどい嫌がらせを行う始末。
選挙終わったし言うけど、おとつい、蓮舫さん、四条烏丸で「共産党ではなく増原さんへ」って言ったよね。倉林さんと志位さんの街宣の前に。「共産党支持やけど、蓮舫さんのことが好き」という人が、あの場所であの発言聞いてすごくガッカリしてはったよ。
枝野・福山氏が力を入れた候補は、ほとんど壊滅してしまったのである。
当選したのは、蓮舫に近い議員か問題児ばかり
一方、蓮舫議員にとっては、自身を崇拝していると称する元モーニング娘。の市井紗耶香候補、たびたび応援演説を行った同じくタレント候補の「おっくん」等が玉砕したものの、自派閥から擁立した候補は当選。
例えば、塩村あやか議員は、蓮舫議員が、枝野代表の反対を押し切って擁立したと言われているが、残念ながら当選してしまった。(参考)
また、蓮舫氏は、子飼いの部下に自治労候補の相原久美子氏がおり、また、労働組合の本部が多数存在する東京を地盤としていることから、労組との深い関係は明らか。実際、今回の参議院議員選挙でも、国民民主党の東京での得票は伸び悩み、蓮舫議員が切り崩した形跡が見える。
その労組幹部は、立憲民主党比例当選の上位を占めた。自治労候補の岸真紀子候補も当選。
また、枝野代表にとってはさらに悲しい現実だが、彼が嫌う問題児が当選してしまった。須藤元気氏は、当選が確定した際のあいさつで「会ったことない枝野代表にまず挨拶したい」と発言するほど、枝野代表から疎まれていた。(参考)
消費税問題で枝野代表に逆らい、福山代表が直々の“ご指南”を仄めかしていた石垣のりこ候補も、当選した。
今回の参議院議員選挙は、枝野・福山体制の敗北であり、立民内の蓮舫派の拡大、問題議員の拡大という、立憲民主党にとっては悲しむべき結果に終わったのだ。
枝野代表降ろしが現実味を帯びてきた。
誰が代表を務めても、大差はないが。