中野晃一が「市民連合」作って、「野党共闘」なんぞと言い出したのが15年。「野党共闘」元年。あれから4年も経ったよ。①民主党だったよな。②それが民進党に変わり、③立憲民主党と国民民主党(←希望の党)に変わり、人をバカにした野党再編。a)なかまたちは、b)自由党になり、c)新撰組になりと。
野合にいそしむ野党各党、有権者はそんな野党を見透かしている
【野合】共通するものもないばらばらの集団が、まとまりなく集まること。
政策も主張も異なる政党同士が、政権与党を打倒するためだけに結託した野党共闘。これがまさに、野合、である。
野党共闘のきっかけを作った大学教授と左翼著名人の応援団
野党共闘のきっかけを作ったのが、上智大学教授で政治学者の中野晃一氏だという。
中野氏のある著書の紹介文の中で、以下のような説明が記されている。
市民による後押しは、日本の政治史上はじめて参議院1人区すべてで立憲4党による野党共闘を実現させた。その先頭に立った著者が、選挙戦の総括を踏まえ衆院選へ向けた粘り強い市民参加を熱く呼び掛ける。
政治知新でも『「市民連合」と山口二郎にリベラル派から批判が殺到、孤立化へ』の記事でご紹介した、左翼のネット言論者で有名な「世に倦む日日」さんも、以下のようにツイートしている。
中野氏が15年前に、市民連合を作って、野党共闘を呼び掛けた中心人物だという。
中野氏も、自著の内容説明で、それを記しているのだから自覚はあるようだ。
そんな中野氏は、野党共闘について、以下のようにツイートしている。
最大野党の代表として、立憲野党をまとめ上げていくリーダーシップを発揮してもらいたいですね。大注目です!
次期衆院選 政権構想準備に着手 立民 枝野代表 | NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190210/k10011810661000.html …
立憲民主党の枝野代表に、野党共闘をまとめ上げるリーダーになるように期待している。
中野氏こそが、野党共闘の発足者であり、最大の応援団。
他にも、大阪の衆院補選にて、共産党から無所属となり、野党共闘の候補となった宮本岳志氏の応援団として現地に駆け付けた、山口二郎氏と香山リカ氏も、強烈な野党共闘の応援団だ。
宮本岳志氏(右)の応援のためマイクを握る山口二郎氏(中央)と、共産党・志位委員長(左)
野党共闘の応援を訴える香山リカ氏
なんとも香ばしい面々だ。
山口二郎氏といえば、大学教授で民主党時代からのブレーン。香山リカ氏は医師であり、リベラル活動家。
両者ともに有名な左翼思想の持ち主で、こういった左翼著名人が、野党共闘を支持している。
野合で戦う野党各党
参院改選1人区の候補者一本化で合意した野党。
野党各党は、「野合」という形で選挙戦を繰り広げている。
枝野代表も、共産党候補者の応援にわざわざ福井まで駆けつけ、共産党への応援は「当然だ」と語っていた。
立憲民主党の枝野幸男代表は10日、福井選挙区(改選数1)で野党統一候補となった共産党の新人を応援した。共産党の志位和夫委員長も立憲民主党の新人候補らへの支援を強めている。
「共産党の公認候補の応援のマイクを持つとは思わなかったが、生活、民主主義、立憲主義を守るとの旗の下、まっとうな参院を皆さんと作っていきたい」
枝野氏は10日、福井市で共産党主催の演説会に初めて出席し、同党が公認した野党統一候補への支援を訴えた。枝野氏は、安倍晋三首相から党首討論会などで「福井県民だったら共産党の候補に投票するのか」などと迫られたことにも自ら触れ、自身の選挙応援を「当然だ」と述べた。
福井で共産党候補者の応援に駆け付けた立憲・枝野代表
このように、表面上は結束力を見せる野党共闘だが、過去、結果は全く伴っていない。先の北海道知事選と大阪衆院補選において、野党共闘で挑んだが、結果は共に惨敗。
野党の思惑に、有権者が賛同していない何よりの証拠。
では、有権者が野党に望むものはなにか。
共同通信のアンケートに驚愕の結果が待っていた!
野党に望むことについて、共同通信がアンケート調査を実施した。アンケートで、1番多くの回答を集めたのが「結束」、次いで多かったのが「特にない」。この差はわずかに2人だった。
21日投開票の参院選を巡り、共同通信が11日までに有権者100人に実施したアンケートで、野党に望むことを尋ねたところ「与党に対抗するための、立場を超えた結束」とした回答が38人で最も多く、「特にない」の36人と拮抗した。「野党同士で寄り合わず、1人区で各党が候補を擁立」は9人だった。
立憲民主、国民民主、共産、社民各党が32の改選1人区で候補者を一本化したことへの期待感が一定程度うかがえる一方、旧民主党が政権を失って以来、離合集散を繰り返す野党への厳しい目線も改めて浮かんだ。
引用元 野党に期待、結束がトップ
驚くべきは、野党には何も望まないという意見が、「野党の結束」に肉薄している。
そして、注視すべきは、「野党同士で寄り合わず、1人区で各党が候補を擁立」という意見が、少なくないという結果。これは、各々の政党が掲げる、政策と理念に基づいて、選挙を戦うべきであると、有権者は訴えている。
すなわち、野党共闘に「NO」を突きつけているのだ。
そして、「特にない」と「野党同士で寄り合わず、1人区で各党が候補を擁立」を合わせると、野党共闘を望む意見を上回ることになる。
これでは、いくら野党が共闘、つまり野合しても敗戦が続くわけだ。
野党は、国会の最終盤で解散風にあおられ、衆参同日選を恐れた腰砕けの対応をした。そして、ただの野合を「野党共闘」という言葉に置き換え、表面上ばかり共闘を取り繕っている。
そんな野党の戦略は、有権者に見透かされている。