嘉田由紀子候補「ダム建設中止で一人でも死人が出たら辞職します!」と強行→脱ダムで大洪水が多発!問われる政治責任(参院・滋賀)
琵琶湖の自然を守ると標榜している嘉田由紀子候補(参院・滋賀)。
しかし、彼女は県知事時代、「ダム建設中止で一人でも死んだら、ダムをつくります!」という人非人のような約束をして、滋賀県の脱ダム政策を強行。しかも、水害に苦しむ地元の声を無視して、である。その結果、大洪水が多発し、滋賀県各地が水浸しになった。
嘉田氏は、琵琶湖の自然を守るどころか、滋賀県民の生命財産もろとも破壊していたのだ。
滋賀県の水害誘発の主犯である、嘉田候補の前科を振り返る。
嘉田由紀子が凍結した大戸川ダム
大戸川ダムは1978年、国によって建設が計画されたが、2008年、当時の嘉田由紀子知事が音頭を取って、京都、大阪、三重各府県知事とともに「治水効果は認めるが、河川整備計画に位置付ける必要はない」として建設の凍結を求める共同見解を発表した。
大戸川ダム建設予定地。
この提言を受けて2009年、民主党政権は事業凍結を決めた。
しかし、大戸川流域の地元住民からは、嘉田県知事の判断への抗議が相次いだ。というのも、昭和28年8月、集中豪雨により大戸川が氾濫し、流域一帯で死者44人、負傷者130人以上を出す被害に見舞われるなど、県民は度重なる水害に苦しんでいるからだ。
しかし、嘉田県知事は、これを無視。挙句の果てに、「ダム建設中止で一人でも死んだら、辞職します!」と県議会で啖呵を切った。住民の命を賭けの対象とし、住民が死んだら自分が辞職すればいいという嘉田氏は、常軌を逸している。
嘉田氏が辞職しても死者は生き返らないし、ダムができるわけでない。自らの県知事の職が、人の命に匹敵するとでもお考えか?
そして、その4年後に悲劇が起きた。
大戸川ダムがあれば9割の被害が回避できていた
2013年9月16日、滋賀県を襲った台風18号は、滋賀県の大戸川流域(大津市等)に甚大な被害を及ぼした。大津市では、302棟の住宅が全壊・半壊・一部損傷し、重軽傷者3名という被害を出した。
そして、被害の写真をご覧いただきたい。これが、嘉田由紀子氏がダム建設を中止した結果だ。
死者が出なかったのは、不幸中の幸いである。
そして、国土交通省近畿地方整備局の大戸川ダム工事事務所が試算したところ、もし嘉田県知事が建設を中止した大戸川ダムが存在していた場合、台風18号による被害を受けた地域の約9割が無傷であったという結果が出た。(参考)
まさに嘉田由紀子候補の大罪は明らかだ。
後継者も嘉田氏の過ちを認め、ダム建設、そして、応援拒否
そして、この嘉田氏の大罪は、後継者である元民主党議員の三日月大造知事も認めている。
今年4月16日、三日月知事は、凍結中の大戸川ダムの建設を容認する方針を表明。下流の河川整備が進み、全国で豪雨が相次いでいることを踏まえ、治水効果が確認できている大戸川ダム建設の必要性を認めての決断だった。
2014年、嘉田氏とがっちり握手を交わした三日月知事は、今年6月22日、参院選で嘉田氏の応援はしないと表明。完全に縁を切った。(参考)
嘉田氏はまず、2013年の水害で財産を失った302棟の人々、重軽傷者3名に謝罪と賠償をすべきである。
しかし、彼女は反省もせず、今回の参議院議員選挙で、政治の世界にのうのうと復帰しようとしている。
いまこそ、嘉田由紀子氏にお灸をすえる時だ。