瀬古利彦リーダーが男女五輪代表に揺さぶり対策指示　「どんなペースでも平気な練習を」

　日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー（６３）が名古屋ウィメンズマラソン（中日新聞社など主催）後の会見で、一山麻緒（２２）＝ワコール＝ら東京五輪のマラソン代表に決まった男女６選手に強烈なハッパをかけた。

　この日の一山について「この走りをすれば、世界にも通用すると思います。オリンピックも楽しみですが、日本記録を狙う一番手だと思います」と評した瀬古プロジェクトリーダー。しかし、東京五輪でのメダル獲得にはさらなる精進が必要と考えているようで、「これは一山さんだけではない」と前置きした上で、「今日は一定のペースだったが、オリンピックはこういう感じではない」とくぎを刺した。

　さらに、「レースの駆け引きやペースの上げ下げはすごいものがある。そういうものを取り入れて、どんなペースでも平気な練習をしてほしい」と代表の６選手に要望。「あと５カ月で『チェンジ・オブ・ペース』を学んでほしいと思います」と話していた。