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1940年、Landsteinerラントシュタイナーと弟子のWienerウィーナーは、人の赤血球にアカゲザル(Rhesus monkey)と共通の血液型抗原があることを発見しました。 そして、この抗原の有無によって分ける血液型をRh血液型としたのです。
今日、Rh抗原は非常に複雑ですが、一般には C ・ c ・ D ・ E ・ e などの抗原がよく知られています。Rh陽性やRh陰性という表現は、これらのうちD抗原がある場合をRh陽性、ない場合をRh陰性としています。
日本人のRh陰性の頻度は0.5%で、白人の頻度15%に比べると相当低い率となっています。
AB型のRhマイナスの血液の出現率について
日本人ではRhマイナスは200人に1人、AB型は10人に1人ですから、同じAB型でRhマイナスの人は2000人に1人です。
Rhマイナスの血液が必要になったら?
輸血用血液が必要な場合、医療機関から血液センターに血液の要請があり、最寄りの血液センターが血液をお届けすることになります。
血液センターではいつでも医療機関の要請に応えられるよう365日、24時間の体制で血液をお届けしております。緊急な手術などの対応のため、一定の在庫も確保しています。また、全国的な確保体制が確立されています。
Rhマイナス以外にも世界で数名しかおられないような血液型もあり、これらは世界的な相互扶助の仕組みもあります。
献血登録のお願い
血液センターでは、患者さんが必要とされる血液を安定的に確保するため献血登録制を導入しています。
大阪府赤十字血液センターだけで下表のようにRhマイナスの献血登録者の方がいらっしゃいます。
輸血用血液が必要なときには電話などの要請により献血に協力いただいております。
大阪府赤十字血液センターにおけるRhマイナス登録者数(平成27年3月31日現在)
献血登録制は献血ができる方にお願いしていますので、一度、献血していただければ、(16歳からできます)そのときにお願いできる条件を満たしていれば登録のお願いをさせていただきます。
ただし、各血液センターにより若干、取り扱いが異なりますので、詳しい情報が必要であればお近くの血液センターにお問い合わせください。
なお、献血経験や献血登録していることに対する輸血時の優先的な取り扱いなどはありません。献血は相互扶助です。献血へのご理解、ご協力お願いします。
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