立民の白沢みき氏「麻生さんは的確。短命政権は惜しかった」「民主党はクソ」と過去に発言の上、アカウント削除の怪(参院比例候補)
立憲民主党は、今夏の参議院選挙に、元キャスターの白沢みき氏を擁立した。“また芸能人候補か!?”、という声もあると思う。しかし、彼女の前職よりも、過去の発言こそが注目に値する。この白石氏は、珍妙なスローガンを掲げ、過去に民主党政権を非難したツイッターを投稿していた。
●意味不明なスローガン「堂々とシングル宣言」
白沢氏は、守護霊と話をする須藤元気氏と同時に発表された候補者の一人で、白沢氏が掲げたスローガンは、「堂々とシングル宣言」である。
政治家にとって、政策とスローガンは看板同然。自身が掲げたい政策をもとに、慎重な検討を重ねた上で、有権者に訴えたいことを短い言葉に凝縮するという知恵が必要である。しかし、珍候補の場合、「お前が言うな」「意味不明」と言いたくなるような変なスローガンを掲げることが、しばしばある。以下、珍スローガンの代表例である。
お前が言うな系:立憲民主党の「まっとうな政治」、石破茂氏の「正直、公正」
意味不明系:北海道知事選の野党共闘候補の石川知裕氏の「北海道独立宣言」、衆議院補選の宮本たけし候補の「ひっくりかえしたる!」
そして白沢氏は、これらに負けず劣らずの「堂々とシングル宣言!」という珍妙なスローガンを掲げた。
白沢氏は(中略)訴えるテーマについて「堂々とシングル宣言!」を掲げると表明。現在、日本における単身世帯の割合が35%に達し、40年には4割に達すると推測される実態を踏まえ、「結婚や出産をしないことが選択肢の1つだと堂々と言えない風潮があり、そういう人たちは少子高齢化対策からすり抜けてしまう」と問題意識を主張した。「シングルの人々の代弁者となりたい。『独り身』を吸い上げてくれる政党はなかなかなく、私がその受け皿になれれば」と訴えた。
そもそも、スローガンは、自分のプロフィールを訴えるものではない。
また、結婚や出産をしないことが選択肢の1つだというのは結構な主張だが、独身主義を開き直って肯定したところで、様々な問題が解決するわけではない。今や少子高齢化とそれに伴う人手不足は深刻な状況であり、また、独り身の高齢者の社会保障や生活のあり方など、課題は多い。
それらの問題には一切触れず、解決策も示さずに「堂々とシングル宣言!」などと自分のプロフィールを声高に叫んだだけでは、『だから、何?』と言いたくなる。
実に、悪夢の民主党政権の伝統を引き継ぐ、具体的解決策なしの人気取り優先のスローガンだ。
●民主党政権嫌いだった過去
立憲民主党は、上層部の顔ぶれをみれば、“そのまんま民主党”もしくは“そのまんま菅政権”だ。枝野幸男代表は菅政権の官房長官、最高顧問の海江田万里氏は菅政権の経済産業大臣、同じく菅直人氏は元首相、参院幹事長の蓮舫氏は節電担当大臣と枚挙にいとまがない。
そんな民主党政権、特に菅直人氏を、白沢氏はTwitterで猛批判していた。
※Twitterは既にアカウントごと削除済み
白沢氏は民主党政権を「まさしく悪夢」だったと認識していた。
しかし、公認が発表されてから数日……彼女のとった行動は、Twitterアカウントの削除。過去の発言を全てなかった事にしたのだ。
政治家を目指すなら、過去も含めて発言に責任は持つべきである。しかも白沢氏は、キャスターを務めていた人物。言葉の大切さを理解しているのに、この姑息で卑怯なふるまい。
●民主党政権より麻生氏支持、今でも続く旧民主党嫌い
では、悪夢の民主党政権を批判していた白沢氏は、一体誰を支持していたのか?
白沢氏は、自民党の麻生太郎氏を「相変わらず的確!短命政権は惜しかった」と絶賛していたのである。
現在彼女は、とってつけたように「何となく安倍政権が続いているが、不満が聞こえてくるようになった」と言及しているが、たった四か月前には、以下のように立憲民主党を含む野党やメディアの対応を批判していた。
当時の五輪担当大臣の発言が不適切だったとして物議を醸した。が、この件はメディアと野党が発言を切り取って批判したものだった。
四か月前の白石氏は、民主党系がよほど嫌いだったのだろう。この件に関しても野党の姿勢を批判している。
麻生太郎氏を絶賛し、菅直人氏を含む民主党政権をボロクソに批判し、つい最近まで立憲民主党を批判していた過去を、無かったことにしようとした白沢みき氏。しかし、ネット社会では、アカウントを削除したところで知らんぷりも逃げ切ることもできない。
こういうのを信念も何もない、国会議員になりたいだけの政治屋という。そして、相変わらず、立憲民主党には身体検査能力がない。おまけに、微妙な知名度であったとしても有名人なら誰でも良いと考えていることが分かった。
参院選で「立憲民主党」と書くことは、白沢氏を当選に近づけるだけだ。