野党共闘、またも大惨敗。青森県知事選挙で大敗の上、前回より2万票も減らす

6月2日、青森県知事選挙が実施されたが、野党共闘候補がトリプルスコアで自民党系候補に大敗する結果に終わった。しかも、前回は社民党と共産党の連携だったのが、今回は立憲民主党、国民民主党、社民党、共産党の4党が団結したのに、前回よりも2万2千票も得票を減らした。

青森県知事選挙で悲惨な野党統一候補

以下は前回の青森県知事選挙で、4選を目指す三村県知事と、共産党と社民党だけが応援する大竹進候補が戦い敗北したものの、この時は12.7万票獲得している。

今回、5選した三村申吾県知事と闘って大敗したのは佐原若子氏である。佐原氏は共産党が真っ先に支持するなど「共産色が強い候補」だ。それを立憲民主党、国民民主党、社民党が支持した構図であった。

より涙を誘うのは、前回よりも得票数が大きく減少していることだ。

その佐原氏と三村県知事の今回の結果は以下の通り、トリプルスコアの大敗。

つまり、野党は新たに立憲民主党と国民民主党が加わったのに、2.2万票も票を減らしたのだ。

これは共産党系候補であること、そして、各党支持者が理念も原則も政策も全く違うのに「野合」したことに対する県民の拒否感の表れだ。

実際、NHKの出口調査では、立憲民主党や国民民主党の相当数の支持者が、自民党系候補の三村氏に投票していた。

共産党員も野党共闘にウンザリしている

なお、ある共産党員はTwitterで青森県知事選挙の前後で面白反応をしているので見てみよう。

以下は選挙前のつぶやきだが、今回は前回よりも強力な布陣なので、得票数が増えることを期待し、この布陣で負ければ後がないとしている。

そして、開票日。開票が進むが野党共闘候補の票が伸びず、民主党系を支援する労働組合の「連合」や共産党以外が怠けていると不満を爆発させている。

実はこれは妄想ではない。今回の青森県知選挙で、国民民主党には「共産色が強い候補の応援に肩入れできない」との立場をとった幹部もいたという。(参考

野党共闘したにもかかわらず、共産党系無所属の宮本武志候補が供託金を没収されるほど史上最大の大敗を喫した、先日の大阪12区の選挙でも立憲民主党や国民民主党は宮本候補を裏切り、与党系などに投票している。

そして、開票終了。

野党共闘を前回よりも幅広く実現したのに、前回よりも票を失った結果に「参議院が暗い気持ちに」と衝撃を受け、落ち込んでいる。

なお、以下の別の野党支持者も野党共闘に絶望している。こういう純粋な一般支持者をトップダウンで踏みにじるのが野党各党だ。

連戦連敗の野党共闘

野党共闘は連戦連敗だ。前述のように、2019年4月21日の衆議院大阪12区の補欠選挙では、供託金没収&最下位という最低の結果に終わった。また、同日の衆議院沖縄第3区では野党共闘候補が勝つには勝ったが、前回よりも2.9万票差から1.77万票差へと差を縮められてしまった。

大阪12区では枝野代表が現地に入り、必勝の為書きを寄贈したが、立民支持者の27%しか共産系候補に投票しなかった。

2018年6月の新潟県知事選挙でも、当時の県知事が女性スキャンダルで辞任した後とはいえ、女性候補を擁立した野党共闘が大敗した。


野党共闘は「野党各党は政策でも、支持者数でも自民党に勝てない。だから、とりあえず野合して、反アベで戦うしかない」という政党としての敗北宣言でしかない。にもかかわらず、どや顔でやるから、自党の支持者にも無党派層にもそっぽを向かれるのだ。

そろそろ小沢一郎氏の「共闘さえすれば野党は勝てる」というデマから脱却し、各党は真面目に財源に基づいた政策を作り、訴えるべきだ。

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