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「日の丸・君が代法案」に貢献していたとの指摘がある日本共産党。今度は天皇陛下即位に祝意。支持者を裏切ってるが、本当にいいの?

5月1日、志位和夫共産党委員長は「新天皇の即位に祝意を表します。象徴天皇として、新天皇が日本国憲法の精神を尊重し擁護することを期待します。」との声明を出した。(参考

しかし、それは共産党支持者にとっては、「日の丸・君が代法案」に続く、第二の裏切りである。共産党指導部が柔軟路線に展開するのはけっこうなことだが、一般党員が置き去りにされている。

日の丸・君が代法案に「密室政治」で貢献していたとされる日本共産党

筆坂秀世元参議院議員は、元日本共産党中央委員会常任幹部会委員、同党政策委員長を務め、「日本共産党のナンバー4」と目されたこともあった元大幹部である。

しかし、その後離党し、厳しく共産党批判を展開している。その彼が、日本共産党は、「日の丸・君が代法案」に表向き反対しつつも、「密室政治」で貢献していたと暴露した。

もし筆坂氏の証言が本当ならば、国旗国歌法に一番貢献したのは日本共産党ということになる。しかも、採決では反対しておきながら、「密室政治」では賛成していたということになる。

筆坂氏は「理解してない共産党員が実に多い。国民の声で決まったのなら進んで従うべきだ」というが、それでは純朴な一般党員が可哀そうだ。「国民的討論に委ねよう」ということで法制化して良いなら、テロ等準備罪も平和安全法制も特定秘密保護法も賛成しなければならなくなるからだ。

今度は天皇陛下即位に祝意

さて、今度は天皇陛下即位に祝意まで行った日本共産党。

しかし、彼らはもともと天皇制廃止を主張していた。

1961年の綱領では、日本国憲法について天皇条項など「反動的なものをのこしている」とし、民主主義革命のなかで「君主制を廃止」するとしていた。つまり、天皇制廃止である。

しかし、それが2004年綱領では「国民の総意によって存廃は解決」と言い出し、2016年にはそれまで欠席していた天皇陛下の国会開会式に歴史上初めて出席した。今年は、天皇陛下即位にあたっての国会の「賀詞(祝意)」に歴史上初めて賛成。そして、ご即位に祝意を送り付けるまでになった。

それは共産党に好意的な東京新聞ですら「変身」と書くほどだった。

しかし、東京新聞が以下の見出しを付けているように、こういうポピュリズムへの迎合は反発を生む。

東京新聞の記事によれば、大阪府内に住む60代のある男性党員は「昔ながらの活動家や支持者には賀詞に反発したり批判的な声があるのも事実。天皇の名の下で戦争があった。戦場に人々が送られたのに、『なんだ共産党は天皇を支持するのか』と。即位に対して祝意なんてなんで贈るんだと。せめて黙っていてくれっていう人はいる。」と語ったという。

「市民連合」の大幹部の中野晃一教授も「私個人は天皇制には否定的な考え。共産党が賀詞に賛成したのは驚いた。(中略)でもやはり、賀詞賛成にまで踏み込む必要性があったのか。」と不満げな意見を述べている。

ネット上でもレイバーネットの大幹部や左翼アカウントから不満が続出している。

やはり日本共産党の「転向」は一般党員などからは不満や怒りをよんでいるらしい。


日本共産党は、共産主義を事実上捨てているのだから、いっそ「立憲社会党」に改名した方が相応しいのではないか?

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