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かめいし倫子候補「筆談ホステスは障がい者だから凄い!」との主張をしてしまい、リベラル派からも「浅はか」「民主主義の破壊者」と怒られる(立民参院・大阪)

つい先日も、性暴力被害者からの自分の主張への抗議に対して「不愉快ならフォロー外せ」と冷酷な対応をしていた、かめいし倫子氏(立民参院・大阪)。

“お辛かったでしょうに”の一言すらいえない冷血漢だが、彼女がまたもや問題発言をし、大炎上。リベラル派からも非難が集中している。

いったい何があったのか。

「筆談ホステス」は障がい者だから凄い!と差別発言

問題の発言は上記だ。

聴覚障がい者の「筆談ホステス」で有名な斉藤里恵氏の出馬を歓迎したかったのだろうが、まるで「斎藤候補は障がい者だから応援すべき」という差別的な内容だったために批判が相次いだ。

当然だ。

筆談ホステスの斉藤里恵氏

第一に「障がい者の気持ちは家族にはわからない」と言わんばかりの傲慢な主張をしているからだ。すでに障がい者の家族を持つ政治家は国政の場に多く存在している。今井絵理子参議院議員、野田聖子衆議院議員他。

何より安倍総理は、潰瘍性大腸炎という難病を青年時より抱えてきた。これもまた障がいを抱えて生きてきた政治家だ。

しかし、かめいし氏は、斎藤候補の登場に「本当の障がい者の候補者」が登場したと大騒ぎ!最低のミーハー左翼だ。

堀茂樹慶大名誉教授から「民主主義の破壊者」と指摘される

悪童日記等のフランス文学の名訳で著名な堀茂樹・慶大名誉教授は、かめいし氏に直接リプライを送り、リベラル派の巨人の立場から痛烈な批判を行った。

障碍者が議員になる事に全く異存ありません。しかし障碍者を、障碍者という属性を根拠として議員に推すのは、民主的に見えて、実はさに非ず。日本の相対的貧困率は高く、非正規雇用の労働者は全勤労者の約4割ですね。いま国会に、「相対的貧困」状況の議員はいますか?非正規労働者の議員はいますか?

(中略)属性(性別・年齢・宗教・障碍・性的指向…)を理由に議員を選ぶと、議員は属性グループ毎の代表と化し、しかも経済的下層人口は代表を欠きます。多様性の浅はかな理解は民主主義を破壊するのです。

引用元 https://twitter.com/hori_shigeki/status/1125828355650023424

まったく見事なご指摘。

かめいし氏は、売れっ子弁護士というお金持ちで、非正規からも「相対的貧困」からも程遠い。性的暴行被害者の苦情に上から目線で撥ねつけるなど、典型的なブルジョア。

そもそも、なぜ、障がい者だけが弱者の中で優先的に議員にえらばれるべきなのかとなる。例えば、日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人おり、全人口の3.85%になる。かめいし氏の論理で行けば、衆参の定数は713人なので、27人以上の認知症の国会議員が必要になる。

一部の特定の属性の集団が政治を動かすことは上記のように不健全な構造だ。しかし、かめいし氏は、こういう政治を理想としている。

かめいし理論でいけば、認知症対策が出来るのは当事者なのだから、もっとも重い要介護5の認知症の寝たきり議員の誕生が必要となるが、これほどバカバカしいことはない。

また、堀教授が指摘するように、属性で選ぶのは民主主義の破壊だ。そういう特定の利益集団の代表者ばかりを選出する弊害は明らかであり、かめいし氏は、古き悪しき族議員政治を復活させたいと思っているのに等しい。

かめいし氏、安倍政権の障がい者支援をご存知?

実は安倍政権は、障がい者支援を10年以上も前からやってきた。

第一次安倍政権の下で、障害者自立支援法が施行され、政権奪還後には、障害者総合支援法と名を変えた法律の対象となる障がいや病気を3度にわたり追加し、130→368にまで拡大した。

安倍政権は3倍近くにまで、支援する障がいの範囲を拡大したのだ。また、2016年には障害者総合支援法を改正し、昨年4月から、以下の新しい支援内容が盛り込まれた。

・障がい者の望む地域生活の支援
・障がい児支援のニーズ多様化へのきめ細かな対応
・サービスの質の確保・向上に向けた環境整備

が、かめいし氏は、こうした経緯を知っているのか?

知っていたら、とてもああいう発言はできないだろう。


あさはかな発言が目立つ、かめいし候補。

彼女はいったいどこへ行きたいのか。少なくとも大阪の有権者は、彼女を良識の府・参議院へ送らせてはならないことだけは明確だ。

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