提灯記事を量産してきた朝日記者を立憲民主党が参院候補に擁立!問われる政治的中立性
朝日新聞の山岸一生氏。本記事のキーワードはこの記者であり、是非ともよく覚えておいていただきたい。なぜなら、今夏に控えている参院選の投票先の検討の一助になるかもしれないと我々は考えているからだ。
週刊新潮が大スクープを報じた。立憲民主党が東京選挙区に、塩村彩夏参議院議員に続き、朝日新聞記者の山岸一生氏(38歳)を参議院議員候補に擁立した。
・朝日新聞「元政治部記者」が立憲民主党から参院選に出馬へ 東大法学部卒の超エリート · デイリー新潮
山岸氏は、名門中高から東大法学部へ進み朝日新聞に就職。一般的に見ればエリートで、鳩山首相の総理番を務めたこともある政治部記者である。
しかし、この山岸氏は、朝日新聞記者として、立憲民主党を応援する記事を頻繁に執筆していた過去を持つ。朝日新聞の政治的中立性や今回の擁立劇が「論功行賞」ではないかという疑問がわく。ジャーナリズムを揺るがす大問題だ。
そこで、彼が過去に執筆した、政治知新もドン引きの記事を見てみよう。
国民民主党はおしまい!立憲民主党の時代だ!と印象操作
わずか一か月前の4月4日、山岸氏は以下のような記事を朝日新聞で書いていた。
⽴憲攻勢、⾜場固め狙う 国⺠苦境、党籍隠し続々 野党再編に影響も 統⼀地⽅選
7⽇投開票の41道府県議選と17政令指定市議選は、⽴憲⺠主党と国⺠⺠主党による旧⺠進党系の「分裂選挙」 が各地で展開されている。野党第1党の⽴憲が攻勢に出る⼀⽅、⽀持率が低迷する国⺠では党籍を表に出さない候補者も相次ぐ。選挙の結果次第で永⽥町の野党再編に影響が出る可能性もある。
⽴憲の道府県議選・指定市議選で擁⽴した公認候補は全国で306⼈で、国⺠の174⼈の倍近く。(中略)
⼀⽅、国⺠は⽀持率1%の苦境が続く。(中略)別の現職は「⽟⽊代表と⼀緒に写っているポスターを使ってもプラスにならない」と冷ややかだ。
統一地方選で立憲民主党が圧倒的に有利で、国民民主党が滅亡寸前かのような内容で、投開票日直前に書いているのだから、悪質極まりない。そして、統一地方選の前半戦は、立憲民主党の苦戦、国民民主党の善戦だったという真実と照らし合わせれば、この記事の悪質さは際立つ。簡単に言えば、フェイクニュースである。メディアにおける公平公正は、何処へ。
「玉木代表は批判ばかり、枝野代表は提案中心」というフェイクニュースを発信!
今度は、2月26日の記事。山岸氏は、今や玉木代表は批判ばかり、枝野代表は提案型に変わったというフェイクニュースを流している。
枝野⽒、追及より持論 ⽟⽊⽒、対決型を強調 ⾸相への姿勢、逆転 衆院予算委
⽴憲⺠主党の枝野幸男代表と国⺠⺠主党の⽟⽊雄⼀郎代表が25⽇、衆院予算委員会の集中審議で相次ぎ質問に⽴った。政権追及が売りだった枝野⽒は経済問題などで「持論」を展開。⼀⽅、⽟⽊⽒は「対決型」に転換した。(中略)
枝野⽒が時間を割いたのは中⻑期的な経済政策や幼児教育の無償化について。「安倍政権が悪いと⾔うつもりは全くない」と前置きし(中略)、 質問相⼿は担当相や官僚が中⼼。
その後に登壇した⽟⽊⽒は、アベノミクスを(中略)批判。(中略)疑問をぶつけた。
(中略)⽴憲は野党第1党として政権交代を⽬指す⽴場だ。所属議員からは「これだけ政府参考⼈に聞く野党党⾸は珍しい」「幼児教育問題は重要だが、党⾸が取り上げるとは思わな かった」といった声が上がった。
ここまでくると立憲民主党の「広告記事」だ。
玉木代表には批判ばかりしているのに対し、枝野代表は政権交代を前提に建設的な議論を行っているかのような印象操作。しかも、立民議員の提灯コメントだけ掲載する始末。そりゃ枝野代表を称賛するのは当然。
ここまで枝野代表を持ち上げる記事は最近では珍しく、山岸記者が立憲民主党にとって貴重な存在だったとの想像に難くない。
「国民民主は倒産寸前」
支持率1%の国民民主党は、民間なら「倒産危惧企業」――。支持率低迷から脱却するための方策を検討している同党が25日に開いた勉強会で、講師の企業広報の専門家からはそんな厳しい分析が飛び出した。
昨年10月25日の記事だが、いくら国民民主党が実際に開催した勉強会の内容という事実に基づいている内容とはいえ、筆者の山岸一生氏が立憲民主党から出馬予定であり、立憲民主党が国民民主党の打倒と吸収を目指していることを考えれば、邪推もしたくなる内容だ。
その他の記事も立民と野党共闘応援記事ばかり
山岸記者の他の記事も見てみたが、この二か月間、立憲民主党と野党共闘の応援記事ばかり。あまりにも露骨すぎる。タイトルだけで、もうおなかいっぱいだ。
・野党、候補者調整を加速 参院選、⼀本化へ柔軟姿勢 1⼈区、共産がカギ(5月14日)
・勤労統計データ、野党が公表要請 「予備的調査」基づき(5月10日)
・野⽥⽒会派に2議員 野党再結集も視野 旧⺠進系無所属(5月8日)
・安倍改憲、笛吹けど 森友・加計で与野党対⽴、議論進まず(5月4日)
・「党⾸討論、⻑く」 野党申し⼊れ、与党難⾊(4月27日)
・予算委集中審議、与党応ぜず 野党「審議拒否」と反発(4月17日)
こういう立憲民主党の利益になる記事ばかりを書いている記者が、立憲民主党の参議院議員候補として、東京という選挙区から出馬すると聞けば、普通は「論功行賞」もしくは「プロパガンダ役をやっていたのでは?」という疑惑を持たれて当然だ。さらに言えば、こういう立憲民主党提灯記事を書く前に、すでに裏で立憲民主党と山岸氏が手を組んでいたのではないかという疑念、というよりも確信に近い思いがフツフツと湧いてくる。
国民民主党を散々罵倒し、野党共闘を応援し、支持率3%の立憲民主党の時代が来るかのように煽り、立民に媚びを売っていた山岸氏。今回の立候補で、偏向報道していたことを事実上認めていたようなもの。
さて、国民と東京都民の審判はいかに?