野党、審議拒否で国民より先にゴールデンウィークへ突入
昨年の通常国会において、野党は国会審議を連日拒否したことで、国民からの批判を浴び、18連休した時点で打ち切った。
しかし、野党は衆議院憲法審査会の開催日程についての懇談会を連日欠席し、その愚を繰り返そうしている。
日程を決めることすら拒否
野党がまた、職場放棄か?! 衆院憲法審査会は28日、与野党の幹事同士で懇談会を開くはずだったが、立憲民主党や共産党などの左派野党が、森英介会長(自民党)が職権で懇談会開催を決めたことに反発して出席を拒否した。高い歳費を受け取っておいて、憲法の議論すら避けようとしているならば、税金の無駄遣いといわれかねない。
(中略)
森会長は仕方なく、懇談会開催をあきらめ、与党と一部野党の非公式協議に切り替えた。
左派野党は今国会、与党側がいったん憲法論議に入ると憲法改正を強行するのではと警戒し、憲法審の開催日程の協議に入ることにもアレルギーを示している。
この野党の憲法審査会の欠席戦術は3月28日から行われており、既に3回連続で欠席している。
審議拒否の理由も意味不明
欠席した立憲民主党幹事の山花郁夫衆院議員は「野党の国対連絡会の方で、参議院の予算が終わるまでは(憲法審査会を)開かないと確認されている」と説明。(参考記事)
国民の税金を使った有給休暇を宣言するなど、何とも無責任な発言極まりない。
憲法審査会では、継続審議中の国民投票法改正案が進められているが、これは憲法改正が発議された際に、多くの国民が投票できるようにするものだ。「国民の支持を受けている」と豪語する野党にとっては有利なはず。
そして、野党が拒否しているのは、審議そのものではない。それ以前の審議日程を決めるための打ち合わせである。憲法改正のプロセスを改善する案を検討する審議日程調整のための打ち合わせすら応じないのは、まさに職務放棄。しかも、「参議院の予算が通過すれば開くと野党は一致している」と山花議員は言い放っているが、参議院の予算のための人質にすると言っているようなもの。とんでもない話だ。
野党が憲法改正に反対の立場ならば、幹事懇談会で早急に日程を決めて、憲法審査会で現状の日本国憲法を維持する理由を述べればよいだけ。国民の支持があると自信を持っているならば、国民投票の改善案に賛成するなり、さらに参加者を増やせる独自案を提案すればよい。
独自案を出せばよいのに職務放棄する野党
枝野代表は「反対ばかりでない。提案もしている」と主張するが、そうであるならば独自の改憲案を出せばいい。
枝野代表は2013年9月の文藝春秋で、「改憲私案発表 憲法九条 私ならこう変える」という改憲案を発表している。かつては枝野代表の子分だったが、今や内部対立中の山尾志桜里議員も、より自衛隊を行動不能にする「立憲的改憲」という主張をしている。
「腹案」があるのだから、審議会で出せばよい。
もし「腹案」が鳩山元首相と異なるのであれば、独自の国民投票の改善案を出せばよい。
それすらせず、ただ欠席戦術を取り続けるのは、多くの国民の支持がないことを認識し、職務放棄を続ける確信犯だ。議員の歳費は日割り計算ではないので、勝手に有給休暇をとっていることになる。
支持率3%の立憲民主党が中心となって欠席戦術を継続し抵抗しているが、これでは3%による独裁と言っても過言ではない。大多数の国民の意思を無視している。
実際、日本維新の会幹事長の馬場信幸衆議院議員は「立憲も、国民民主党も、共産党も、国民から『怠慢』と言われても仕方ない。国民が『憲法の何をどう改正するか分からない』と感じているとすれば、国会で議論して判断してもらう材料をつくるのが憲法審査会のメンバーの仕事。懇談会にも出ないのは、仕事をやる気がないということだ」と指摘している。(参考記事)
まさしく怠慢。
いまや先進国で、70年以上も憲法改正をしていないのは、日本だけ。憲法改正という点において国際社会から遅れをとっている諸悪の根源は、野党にある。
もうすぐゴールデンウィークだが、一足先に連休に突入した野党はどこへ行くのか。