嘉田由紀子、大津いじめ事件の主犯を擁護
3月2日、立憲民主党と国民民主党が嘉田由紀子氏(前滋賀県知事)を次期参院選の滋賀県候補として擁立することがメディアで報じられた。しかし、この嘉田由紀子氏(68)は、原爆投下と原発事故を「日本をよくするチャンス」などと無礼な発言をしただけでなく、とんでもない過去があった。
自殺事件の主犯を擁護していたのである。
大津いじめ事件における嘉田氏の大罪
・事件の主犯を擁護!
2011年10月11日に滋賀県大津市内の中学校の当時2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺するに至った。
これにより、事件前後の学校と教育委員会の隠蔽体質が発覚、問題視され、大きく報道され、社会問題となった。翌年には本事件が誘因となっていじめ防止対策推進法が国会で可決されたほどである。
この時、嘉田氏は最高責任者である滋賀県知事であったが、非人道ぶりと無能さを発揮した。
まず、事態の改善になんら寄与できなかった。学校と教育委員会は自殺後に、担任も含めて誰もいじめの実態に気付いていなかった、知らなかったと一貫して嘘をついていた。嘉田氏は、この隠ぺい行為を放置したままであった。
嘉田氏が行ったのは、「滋賀県いじめから子どもを守るための対策本部」を立ち上げて、本部長に就任しただけ。まさに原発事故時の菅直人にそっくり。
・警察の捜査を妨害&数万円の罰金で共犯者を許す
しかも、教育委員会と学校側の悪質さを問題視した警察側が捜査を行った際に、嘉田氏はとんでもない暴言を吐いて、捜査を妨害した。
「学校の問題は学校で解決する自治がある中で、警察が入ったことは残念だ」
幼い命が自殺に追い込まれ、今もその主犯者が恐喝や暴行を継続し、さらなる犠牲者が増え続けているにもかかわらず、なんら学校が解決できない状況だからこそ警察が介入していたのである。
これは『学校でのいじめによる自殺者発生は容認するが、学校や市教育委員会の不始末は隠蔽し不問にする』と発言しているのに等しい。
しかも、滋賀県知事の立場で、滋賀県警の捜査に公然と圧力をかけた。そんなに犯罪者をかばいたいのか?
教育委員会は責任逃れに終始し、嘉田氏は放置した。
しかも、このいじめを見て見ぬふりをして、自殺に至らしめた担任教師は、わずか数万円の減給一か月に留まった。殺人の共犯が数万円で済むのである。当然、世論の批判を浴びた。
だが、嘉田氏は「相応の処分だ」とする県教育長の判断を放置した。
・大津市長からも批判
こうした嘉田氏の無責任な態度は、問題解決の為に警察と共に孤軍奮闘していた大津市長の怒りをかった。大津市長の越直美氏は、それまで嘉田氏とは協調関係にあったが、本件を機に嘉田氏の無能さと非人道性に気が付き、厳しい態度へと変わった。
「大津で起こったいじめ問題の反省や教訓がまったく生かされていない。どこか人ごとのようだ」-。大津市の越直美市長が、滋賀県の「いじめ対策基本方針」をめぐって嘉田由紀子知事にかみついた。
(中略)
自殺した生徒の担任教諭がこの問題で昨年5月、県教委から減給処分を受けた際には「処分が軽すぎる。生徒一人の命はそんなものか」と憤り、「市立学校教諭の処分権限が県教委にある制度自体がおかしい」と強く訴えた。
こういう担任教師をかばい続けたのが嘉田由紀子だ。
その後、越直美大津市長のいじめ問題に取り組む姿勢は自殺した男子生徒の遺族からも評価された。一方、嘉田知事は遺族から評価されず、当然世論からも無能ぶりを批判された。
治水事業に対して無知を披露
西日本の豪雨災害でも嘉田知事は問題発言をしている。
「水没した真備地区はもともと、ハザードマップ(被害予測地図)で2~5mの浸水が予想された危険区域でした。『これだけ危ないですよ』という具合に、浸水リスクを住民に十分に知らせ、避難を促すワークショップを開催するなど、避難行動を“自分ごと化”することができていなかったのでは。また、行政として最も防がないといけない堤防決壊への対策、堤防補強も不十分だったのではないでしょうか」
ハザードマップが物語る浸水リスクを受け止めて対策を打たないといけなかったのだが、それが不十分であったというわけだ。諸悪の根源は、「ダム建設を最優先にして堤防補強を後回しにしてきた、歴代自民党政権の河川政策にある」と嘉田氏は指摘する。
民主党政権の悪政により治水事業が衰退したことについて、何も言及していない。そればかりか、なぜか自民党政権を批判。
だが、実際は民主党政権の事業仕分けにより、かんがい排水事業の予算がカットされたことが主要な原因の一つである。かんがい事業が行われていれば、嘉田氏のいうダム建設以外の治水事業が出来たのである。
嘉田氏はなにもわかっていない。
こうした問題ばかりの人物を擁立するのが、枝野代表と立憲民主党なのである。