信号無視話法というニセ科学に要注意!?〜望月衣塑子を擁護する犬飼氏とそれを持ち上げる枝野氏〜
あの扶桑社の左翼ビジネス雑誌『ハーバービジネスオンライン』が、またもやお騒がせ記事を掲載した。信号無視話法などというニセ科学で擁護している。
望月記者の質問は「無駄がない」???
『ハーバービジネスオンライン』と言えば、アメリカ滞在中に女性暴行の罪で2度逮捕されている犯罪者(現在逃亡中)の菅野完氏、火炎瓶デマの及川健二氏、レーダー照射は自衛隊の勘違いと主張する牧田博氏という豪華執筆陣のトンデモWEB雑誌だ。
このトンデモ誌が、「望月衣塑子記者の質問は「無駄が多い」「自分の意見を述べ続ける」は本当か?信号無視話法分析で検証」という長ったらしい記事を載せた。執筆したのは犬飼淳氏。自称一会社員だが、他は一切不明だ。
犬飼氏のお得意が「信号無視話法」という「分析」。安倍総理や菅官房長官の答弁を、まともに回答すれば「青」、質問を繰り返したり解説すれば「黄」、論点を変えれば「赤」と信号機で分類し、安倍総理や菅官房長官他は「赤」ばっかりだというのが彼の「主張」だ。
冒頭から偏見ばかり
今回、彼が記事で「分析」と称するものを行ったのは、望月記者の官房長官記者会見について。だが、分析に入る前から以下の予断と偏見に満ちた結論を出しており、とても科学的とは言えない。
・望月衣塑子記者に対する異様な仕打ち
・望月記者の質問だけは菅長官がまともに答えない。
・「質問に事実誤認がある」「自分の意見を延々と述べ続ける」「質問がまとまっておらず、意味がわからない」といった根拠のない批判
これで客観的な調査と言われても信じがたい。
ニセ科学の典型例
信号無視話法の「分析」はニセ科学の典型例だ。大阪大学教授で物理学者の菊池誠氏は、ニセ科学を次のように定義する。
世間には怪しい話がはびこっています。中でも、表向きは科学的に見えるのに、実はなんら科学的ではない説が、まことしやかに語られたり商品の宣伝に使われたりしているのを頻繁に見かけます。そのようなものは、科学の専門家から見れば科学的ではないことが明らかなのですが、一般の人の目には科学と区別がつかない場合が多く、そのおかげで、ものによっては「科学」として広く受け入れられていたりします。ここでは、そのような「見かけは科学のようだが、実は科学的ではないもの」のことを「ニセ科学」と呼んでおくことにします。
引用元 ニセ科学とつきあうために
そして、菊池氏は、ニセ科学の特徴を①「きっちりと白黒をつける」、②脅迫的な説明をする、③「願いをかなえてくれる」、④個人的体験と客観的事実をごっちゃにする、だとする。
信号無視話法は、ニセ科学の条件に全て合致している。信号無視話法は、安倍総理や菅官房長官は100%不誠実であり望月記者は100%誠実だと、きっちりと白黒つけている(①に該当)。脅迫的な説明も行っている(②に該当)。このままでは言論の自由が無くなると喚いている(③に該当)。
ニセ科学の典型例。信号無視話法もこの手合いだ。
しかも、個人的な体験を客観的な事実ともしている(④に該当)。彼のデータの選出は恣意的だ。すべての記者会見を分析したわけでもなく、犬飼氏が選んだ事例を、犬飼氏の主観で、赤!黄!青!とわけているだけ。すべては主観なのだ。こんなのは単なるレッテル張りと印象操作に過ぎない。
トンデモ分析を持ち上げる枝野代表は大丈夫か?
このようなトンデモな主張がネットの片隅ならば問題はない。だが、立憲民主党代表の枝野氏は、この議論を国会質疑で引用し、「信号無視話法 という言葉がこの国会を通じて巷に出回りました」などと持ち上げた。
ここに興味深い写真がある。9.11は米国の自作自演、日本の選挙は不正選挙、世界はユダヤに支配されているとの主張で有名なリチャード・コシミズ氏と枝野氏のツーショットである。
ニセ科学にまんまと政治利用されてしまっている枝野氏。どんどんトンデモ論や陰謀論と一体化する立憲民主党は明後日の方向へ迷走している。