『やすらぎの刻~道 #232 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
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『やすらぎの刻~道 #232 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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やすらぎの刻~道 #232 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]
巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!
◇番組内容
やすらぎの郷のヨガインストラクター・稲垣新一が、若いモデルといるところをスクープされた。郷に住む老女優達は衝撃を受けたが、そんな中、マヤ(加賀まりこ)が自殺未遂を起こし姿を消す。実はマヤは稲垣に貢いでいたのだ…。一方、栄(石坂浩二)は、秀次(藤竜也)やマロ(ミッキー・カーチス)から自分達のためにシナリオを書けと迫られ、彼らから逃げ出すべく一人山梨へと旅出つ。ところが、投宿した旅館に警察が来て…!?
◇出演者
石坂浩二、松原智恵子、里見浩太朗
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
池添博
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』『終り初物』『観音橋』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】中込卓也(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
https://www.instagram.com/yasuraginotoki/
(菊村 栄)〈高井の秀さんに
九重めぐみさんのための
最後のシナリオを書けと迫られ
さらには
マロからも同様の要望を受けて
私は 彼らから
なんとか逃げ出すべく
一人 山梨へと旅に出た〉
〈ところが
投宿した その温泉旅館で…〉
菊村栄先生だね?
はい。
警察だ。
えっ?
♬~
(刑事)警察だ。
えっ?
身分 証明するものはあるかな?
う… 運転免許証なら…。
(刑事)出して。
(ため息)
そこの かばんの中ですけどね。
はい。
(刑事)名前と違うね。
だって 本名ですからね。
本名ね。
ええ。
他に 身元 証明するもの
あるかな?
いや… ありませんねえ。
(刑事)だろうな。
一体 なんなんです?
詐欺の容疑。
詐欺!?
ふーん…
一応 ちゃんと書いてあるな。
昨年の9月30日から1週間
いいえ。
その間 どこにいた?
老人ホームですよ。
ほう…。
どこの なんていう?
神奈川県 郷箕の
やすらぎの郷っていう。
電話は? そこの。
はっ?
電話。
で… 電話 電話…。
えーっと 何番だったかな?
えーと…。
書いて。
ああ…。
同じく 去年の12月3日から2週間
どこにいた?
はっ? いや だから それは…
同じですよ!
やすらぎの郷っていう
老人ホーム!
(刑事)ああ すいません。
こちら 山梨県警ですけどね
そちらの入居者で
菊村栄さんっていう人 います?
あっ いる。
本名が菊村栄太郎。
(刑事)あっ そう。
おい あんた 部屋の番号は?
203ですが。
(刑事)203ね。
その人の部屋の番号
何号室ですかね?
ああ そう…。
ああ…
いやいや いやいやいや!
あのね… うん
そういう事じゃないの。
ちょっとした行き違い。
うん なんでもないの。
はい。 どうも どうも どうも!
どうも!
あなた… 本当に菊村栄先生?
そうですよ。
誰だっていうんですか!?
あの ちょっと…。
あの… 一体 何が
ど… どういう事なんですか?
いやいや いやいや
いやいやいや!
いやいや いやいや
いやいや いやいやいや!
しつこくて すみません。
念のためなんですが
代表作は…?
代表作ねえ。
え~… 『祗円物語』 『武蔵野』
『さよなら』 『テレビ元年』
え~ それから
『六本木けやき坂通り』と
え~ あと まあ
いくつかありますけれどもね。
いやいや いやいや いやいや
いやいやいや! アッハッハッ!
どうしたっていうんですか?
一体全体!
(ため息)
誠に申し訳ありません。
申し訳ありません。
こちらの勘違いです。
なんの?
いや あの…
先生の菊村栄っていう名前を
名乗る偽者がいましてね。
あちこちで
詐欺を働いてるんです。
詐欺!?
はい。 先生の名前かたって
地方の旅館を
渡り歩いとるんですわ。
私の名前をね。
(刑事)はい。
大体 1カ所
2~3週間 宿泊して
宿泊飲食費を払わんまんま
いきなり
パッとドロンするんです。
いや これがまた
実に巧妙な手口でしてね。
毎日 机で原稿用紙に向かってる。
それが また 実際に
ちゃんと書いとるんですわ!
それで 掃除する時間だけしか
部屋を空ける事はないんですがね
その時間 狙ったように
テレビ局から電話がかかってくる。
原稿は 近くの郵便局へ行って
直接テレビ局に送るんですがね
いつになっても
テレビ局から原稿料が届かない。
それで宿泊費が払えん
っていうわけなんですな。 ええ。
「そんなにテレビ局って
ずさんなもんですかね」って
宿の方々が同情して
「先生 一度 東京へ行って
原稿料をもらってこられては」
って言うと
「東京まで行く金がもうない」って。
うん…。
「いや 先生 それくらい
お立て替えしますよ」って
宿の方々が言い出すと
「とんでもない! そんな」
「いやいや 先生 お出しします」
「いやいや」
「お出しします」 「いやいや」って
押し問答の揚げ句
結局 「そうですか… では」
って事になって
10万くらい
包んじゃうわけなんですよ。
はあ~…。
で それを持って
野郎は東京へ行くわけですが
また 実に芸の細かい奴でして
東京…
まあ 大体 上野なんですけどね
「今 着きました」って
電話があるんです。
会話の後ろのほうで
「上野~ 上野~」って
駅のホームのアナウンスが
聞こえる。
これで コロッと
やられちゃうわけですよ。
なんて律義な方なんだろうって。
それで
2~3週間遅れて通報が来る。
このような手口で日本海沿岸を
山形 新潟 富山 福井と
ずーっと旅して回ってるわけです。
これが また 実に
一見 人が良さそうな風貌で
インテリ風に見えるんですがね
いやあ なかなか
これが しぶとい奴でして。
(刑事)そいつが 群馬から山梨を
荒らし始めたという情報が
入ったものですから
まあ 各旅館に注意を出して
こうして
網を張っとったわけなんですが。
まあ そこへ
本物がお見えになられた
というわけでして…。
ああ。
大変失礼をば致しました!
〈腹が立つどころか
妙に感動した〉
〈私の名前が
まだ世間に忘れられずに
知られてたという事〉
〈同時に
見知らぬ その詐欺師の男が
一日中 部屋にこもり
書き続けていたという事〉
〈その晩は
とても食いきれないような
豪華な料理が
テーブルに並べられ
仲居さんが
べったりとお酌をしてくれて
私は しこたま飲みすぎて酔った〉
あっ これは これは。
ウフフッ…。
ああ…!
あ~…!
あっ そうだよ。
ええ? そうだ!
♬~「あなた お名前 なんてぇの」
フフッ…。
駒子です。
駒子…!
〈なぜか 彼女の顔が
めぐみさんに見えてきた〉
あの… に に… 似てるな。
(駒子)誰に?
えっ いや…。
あのね ちょ… ちょっとね
知ってる人に。
やだ。 先生のいい人ね!
い… 痛いな!
ち… ちが…
そんなんじゃないよ!
♬~
お布団
こちらに用意してありますから。
ああ… はい。
♬~
ありがとう。
♬~
(ため息)
♬~「兎追いしかの山」
♬~「小鮒釣りしかの川」
♬~(菊村の声)「夢は…」
(根来公平の声)しのちゃーん!
(根来しのの声)公平ちゃーん!
(公平の声)しのちゃーん!
(しのの声)公平ちゃーん!
♬~(菊村の声)「忘れがたき…」
(公平の声)しのちゃーん!
(しのの声)公平ちゃーん!
♬~(菊村の声)「故郷」
(足音)
今日のおわびを
させてくださいね。
えっ?
本当に馬鹿な早とちりを
してしまって。
女将さんに
すごーく怒られましたの。
ああ…。
本当にごめんなさい。
はっ! あっ… な な… 何を!?
そ… そんな… いいんですよ
そん… そんな事は!
いいのよ。
慣れてるの。
これも お仕事。
えっ!?
いつもだったら
5万頂くんだけど
今日は おわびだから
特別にタダ。
あっ そんな… そんな事…
いいんです そんな事は!
私じゃ おいや?
いや…。
(せき払い)
タダじゃ
かえって ご負担かしら?
そんな…。
じゃ お安くして
差し上げちゃおう。
女将さんに知られたら
怒られちゃうけど。
いや あの…
僕はね あの…
今年で82になるんですよ。
大丈夫よ そんな事。
いや その… いや…。
それじゃ 3万。
3万払って頂ける?
あの 僕は…。
(せき)
つまり 僕はですね あの…
さっきの事は
そんな… 別に あの…
大して あの…
気にしてないんで。
いや 怒ってなんか
いないんですよ。
むしろね 愉快な気持ちで…。
3万頂いちゃ
おわびにならないかしら?
いや もう…。
じゃ 1万5000。
1万!
1万払って頂いたら
そちらも
ご負担に感じないでしょ?
でも…。
8000円!
5000円。
3000円!
フフッ…!
まるで
バナナのたたき売りみたい。
ううっ…!
夢か…。
あっ 空だ。 買いに…。
♬~「嘘と知りつつ愛したの」
♬~「あなたひとりが命なの」
♬~「だからひとりにさせないで」
♬~「夢は夜ひらく」
♬~「夢は夜…」
(足音)
あっ…。
いい夜ですなあ。
ええ。
この時間の この湯が
大好きでしてね。
近くから
しょっちゅう入りに来るんですよ。
あっ 地元の方ですか?
はい。
先生は こちらにお仕事で?
えっ? いや あの…
いや 半分暇つぶしで。
菊村栄先生ですよね?
えっ?
ハハッ… すぐわかりましたよ。
私 先生の大ファンです。
フッ… いやいや そりゃあ…
ああ そう。
アハハ…。
ハハハッ…!
限界集落に
興味が おありなんですか?
〈しのも公平も
そこには なかった〉
〈そこは全く死んだ村だった〉