プロ野球オープン戦を無観客で開催 3月15日までの全72試合
日本野球機構(NPB)は26日、東京都内で開いたプロ野球12球団の臨時代表者会議で新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応策を話し合い、29日から3月15日までのオープン戦計72試合を全て無観客で開催することを決めた。春季教育リーグも2月29日から3月12日までの全試合を無観客で実施する。
会議には斉藤惇コミッショナーも出席。安倍晋三首相によるスポーツなどへの自粛、規模縮小の要請も踏まえ対応した。
巨人は25日に東京ドームで主催する29日と3月1日のオープン戦(いずれも相手はヤクルト)を無観客で実施すると発表。他球団の主催試合でも同様の措置を取るよう呼び掛けていた。プロ野球では2011年3月に東日本大震災が発生してオープン戦が中止となり無観客で練習試合を行った例がある。
オープン戦は2月16日に始まっており24日までに沖縄、宮崎の各球場で14試合を開催。29日からはソフトバンクの本拠地で同日から改称となる「ペイペイドーム」など、各球団の本拠地球場でも試合が予定されている。29日から3月15日まで組まれているオープン戦で、主催試合は最多がオリックスの10試合、ソフトバンクも9試合を行う。
シーズン開幕は3月20日。政府の感染症対策本部専門家会議は今月24日に「この先1~2週間が拡大か終息かの瀬戸際」との見解を示しており、今後の対応を慎重に検討するとみられる。