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行方不明の2人 海底に車が・・・なぜ

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富山2020.03.05 18:33
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 射水市の海中から4日、24年前から行方不明になっていた女性2人が乗っていたとみられる軽乗用車が見つかり、警察は引き上げた車の調べを続けています。女性2人は当時、魚津市の心霊スポットにむかったまま消息を絶ったとみられていてさまざまな憶測を呼んでいました。

 部品のようなものを丹念に調べる県警の捜査員たち。部品は、4日、射水市の海中から引き上げられた車のものです。車は、損傷が激しく原型を留めていない状態でした。車の中からは複数の人骨のようなもの、そして「ヤシキメグミ」と刻印されたガソリンスタンドの会員カードがみつかりました。

 車に乗っていたとみられるのは24年前から行方不明になっていた氷見市の田組育鏡さん当時19歳と屋敷恵美さん当時19歳。2人は1996年、屋敷さんの車で出かけたまま行方不明になっていました。出かける前、ふたりがそれぞれの家族に告げていたのは

「坪野鉱泉に肝試しにいく」

 坪野鉱泉は、当時すでに廃屋となっていた魚津市の旅館跡地で心霊スポットとして知られていました。ふたりはポケットベルで友人へ「魚津にいる」と連絡したあと、そのまま消息を絶ち、さまざまな憶測が流れました。

 県警は、公開捜査に切り替えて行方を探し続けていましたが事態が動いたのは2014年でした。県警本部に「旧海王丸パーク付近で車が海におちるのを見た人が複数いるという」という情報が寄せられたのです。

 その後警察は、過去の情報を精査する中で、ことし1月になって、当時、海に転落した車を見たという男性3人から具体的な話を聞き出し、4日車を引き上げました。捜査関係者によりますと、3人は「車に乗っていた女性2人に声をかけようとして近寄ると突然車が動き出し海に落ちた」「怖くなったので通報せずに立ち去った」と話しているということです。

 車が見つかった場所の周辺は、現在は立ち入りが禁止されていますが、当時は、若者が集まるスポットとして知られていました。

 なぜ車は海に落ちたのか。

 警察が、車の転落した経緯を調べるとともに見つかった骨の身元確認を進めています。

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