プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)は26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて緊急の代表者会議を東京都内で開き、29日から3月15日にかけて開催予定のオープン戦全72試合を無観客で行うことを決めた。3月20日に開幕を予定している公式戦の対応については、新型コロナの拡大状況などを踏まえて今後検討する。
プロ野球のオープン戦や公式戦が観客を入れずに実施されるのは初めて。記者会見したNPBの斉藤惇コミッショナーは「無観客試合は球団の経営に関わる大変な問題だが、感染拡大の防止を考えて苦渋の決断をした。12球団が完全に一致した」と話した。オープン戦の中止を求める意見は出なかったという。
オープン戦に含まれない練習試合や、2軍の春季教育リーグについても無観客で実施する。NPBは感染症の専門医などをメンバーとした対策委員会を設置し、選手やチームスタッフらが新型コロナに感染した場合の対応策などを検討していく考えだ。
オープン戦を巡っては巨人が25日、東京ドームで開催予定の2試合を無観客にすると発表していた。政府が26日に今後2週間は全国的なスポーツや文化イベントの中止や延期、縮小を要請したことなどを受けて、オープン戦を無観客とすることで12球団が足並みをそろえた。
今後は公式戦への対応が焦点となる。斉藤コミッショナーは3月20日に開幕する公式戦の実施について「ファンの方々の期待に応えたい。できればやりたいという気持ちは強い」としながらも、「いまの時点で『こうします』と言える状況にはない」と述べた。感染の広がりや政府の判断などを勘案しながら、慎重に状況を見極める考えだ。
販売済みのオープン戦のチケットについては、各試合を主催する球団が対応する。また、本拠地から離れた地方球場で実施予定だった一部のオープン戦は、主催球団が開催場所などを見直す可能性がある。
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