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【スポーツ】新型肺炎 悩むスポーツ界 Jリーグ延期、巨人はオープン戦無観客試合
 サッカーのJリーグは二十五日、東京都内で理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、三月十五日までに予定していたJ1、J2など全公式戦計九十四試合を中止し、開催の延期を決めた。代替日は未定。日本国内で主要なプロスポーツの興行が同ウイルスの影響で中止となるのは初めて。 Jリーグの村井満チェアマンは二十四日に政府専門家会議が「これから一~二週間が急速な拡大か終息かの瀬戸際だ」と指摘したことを挙げ「サッカーを楽しみにしていた方には申し訳ないが、ある種の国難という状況で協力する」と話した。三月十八日からの再開を目指すが、状況によっては中断期間を延長する。 ◇ プロ野球巨人は二十五日、東京ドームで二十九日と三月一日に主催するヤクルトとのオープン戦二連戦を無観客で実施すると発表した。 東京ドームは高い換気能力があるとしつつ「社会全体で感染拡大のリスクを小さくすることが求められている状況で、無観客試合とするのが最善であると判断した」と理由を説明した。 ヤクルト戦以降に行われる相手球団主催の試合についても、巨人の星春海総務本部長は「この二週間内のオープン戦においては無観客であった方が良いとは考えている。丁寧にご説明していくことになると思う」と他球団にも同様の対応を求める考えを示した。 日本野球機構(NPB)は二十六日に東京都内で斉藤惇コミッショナーも参加して臨時の十二球団代表者会議を開くことを決め、今後のオープン戦の開催可否などを協議する。 ◆大相撲春場所 中止、無観客も 来月1日最終決定日本相撲協会は二十五日、大阪市内のホテルで執行部の会合を開き、大相撲春場所(三月八日初日・エディオンアリーナ大阪)について、通常開催、無観客、中止の三つを選択肢として検討し、三月一日に臨時理事会で最終決定することを決めた。 芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「風邪の症状がある方をどうするか、マスクの確保や動線などの問題も協議した」と述べ、開催に向けた努力を優先する姿勢を強調。一方で「どうなるかはまだ分からない。この一週間の状況の推移もある」と話した。 尾車事業部長(元大関琴風)は力士会で関取衆に握手などのファンサービスは丁寧に断るように伝えた。 PR情報 
 
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