延岡商、11年連続の頂点

本紙掲載日:2018-05-28
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ゆかの演技をする延岡商の小林。27日の種目別ではゆか、跳馬、平行棒、つり輪の4種目を制した

第45回県高校総合体育大会・スポットライト

◆小林、復帰直後に貢献

 男子体操団体で11連覇を達成した延岡商の宮本和美監督は「今回は特別な思い入れのある勝利になった」とかみしめた。

 それには、個人総合2位を獲得した小林茶介の存在があった。

 3年生の小林は昨年11月、練習中のアクシデントで顔面を複雑骨折した。1月ほどの療養を終え、「怖くて(もう体操は)できなかった」。
だが、総体メンバー締め切り直前の4月下旬、宮本監督から最後の誘いを受ける。「お前に任せる」との言葉に、「後悔するかもしれない」と、復帰を決意した。

 練習を再開したのは5月の大型連休明け。半年のブランクはあったが、「3日くらいで勘が戻った」。すんなりと体は動いたという。

 「しっかり演技してくれ、出場したこと自体に感謝している」。宮本監督が振り返った小林は個人総合でトップの柳田慶介に次ぐ2位。団体の優勝に貢献した。

 小林は「先輩たちがつなげてくれたものを、後輩につなぐことができてうれしい」と笑顔で話していた。

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